電験三種
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

電験三種 令和7年度下期 法規 問3|電気設備技術基準(電技解釈)

問題

電験三種 | 法規 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-29

次の文章は,「電気設備技術基準」における,電気設備の保安原則に関する記述の一部である。 a) 電気設備の必要な箇所には,異常時の (ア) ,高電圧の侵入等による感電,火災その他人体に危害を及ぼし,又は物件への損傷を与えるおそれがないよう, (イ) その他の適切な措置を講じなければならない。ただし,電路に係る部分にあっては,この基準の別の規定に定めるところによりこれを行わなければならない。 b) 電気設備に (イ) を施す場合は,電流が安全かつ確実に (ウ) ことができるようにしなければならない。 上記の記述中の空白箇所(ア)〜(ウ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

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正解は 4
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解説

電気設備技術基準のうち、電気設備の接地と、接地の方法を定めた条文の穴埋め問題です(令和7年度下期 問3)。

a)は「異常時の電位上昇、高電圧の侵入等による感電、火災…のおそれがないよう、接地その他の適切な措置を講じなければならない」、b)は「接地を施す場合は、電流が安全かつ確実に大地に通ずることができるようにしなければならない」という条文です。

b)の「(イ)を施す場合は電流が…」という形から、(イ)は電流を流す先がある「接地」で、流す先は「大地」だと分かります。正答は(4)です。

【電気設備の接地・接地の方法の条文】(令和7年度下期 問3)

a) 電気設備の接地の規定

「電気設備の必要な箇所には,異常時の電位上昇,高電圧の侵入等による感電,火災その他人体に危害を及ぼし,又は物件への損傷を与えるおそれがないよう,接地その他の適切な措置を講じなければならない。」

・(ア) 電位上昇:地絡などの異常時に、機器の金属製外箱などの電位が上がること。人が触れると感電する。

・(イ) 接地:外箱などを大地と接続して、電位上昇を抑える措置。

b) 電気設備の接地の方法の規定

「電気設備に接地を施す場合は,電流が安全かつ確実に大地に通ずることができるようにしなければならない。」

・(ウ) 大地に通ずる:接地線・接地極を通って、故障電流が確実に大地へ流れること。

誤肢の語句の確認:

・「過電流」「過熱」は、過電流遮断器などで電線や機器を保護する別の規定の言葉で、ここでの危険の原因(感電・火災につながる異常時の電位)には当たらない。

・「絶縁」を(イ)に入れると、b)が「絶縁を施す場合は電流が安全かつ確実に…」となり、電流を流す話と矛盾する。

・「遮断される」は過電流遮断器や地絡遮断装置の働きであり、接地の機能ではない。

以上より、(ア)電位上昇、(イ)接地、(ウ)大地に通ずる の(4)が正答です。

【接地の目的と条文のつながり】(令和7年度下期 問3)

a)の条文は、異常時に起こる危険として「電位上昇」と「高電圧の侵入」の2つを挙げ、その対策の代表として「接地」を示しています。

「異常時の電位上昇」の例として、低圧機器の内部で絶縁が劣化し、電線が金属製外箱に触れた場合を考えます。外箱が接地されていなければ、外箱は電線とほぼ同じ電位になり、触れた人を通って大地へ電流が流れます。外箱が接地されていれば、地絡電流は接地線を通って大地に流れ、外箱の電位は「地絡電流×接地抵抗」程度に抑えられます。また、地絡電流が流れることで漏電遮断器などが働き、電路を切り離すことができます。電技解釈で接地工事の種類ごとに接地抵抗値の上限を定めているのは、この電位上昇を一定の範囲に収めるためです。

「高電圧の侵入」の代表は、高圧と低圧を結合する変圧器の内部で混触が起き、低圧側に高圧が侵入する場合です。これに対しては、変圧器の低圧側の中性点などにB種接地工事を施して、低圧電路の対地電圧の上昇を抑えます。

a)のただし書き「電路に係る部分にあっては,この基準の別の規定に定めるところにより」は、電路そのもの(中性点など)の接地は電路の絶縁や接地について定めた別の規定によるという意味です。本問の空欄とは関係しませんが、条文の構造として押さえておきます。

b)の条文は、接地をする以上は、それが働くことを求めるものです。接地線が細すぎて故障電流で溶断したり、接続が外れたり、接地抵抗が大きすぎたりすれば、電流は大地へ安全・確実に流れません。電技解釈で接地線の太さや、接地線を人が触れるおそれのある場所で保護すること、接地極の埋設の方法などを定めているのは、この「安全かつ確実に大地に通ずる」を具体化したものです。

このように、a)で「何を防ぐか(電位上昇・高電圧の侵入)」と「どう防ぐか(接地)」、b)で「接地が満たすべき条件(大地に確実に通ずる)」という流れで読めば、語句を丸暗記していなくても空欄を埋められます。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和7年度下期 第三種電気主任技術者試験 法規(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-10-29)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。