電験三種
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

電験三種 令和6年度上期 機械 問13|自動制御

問題

電験三種 | 機械 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-29

次の文章は,自動制御に関する記述である。 機械,装置及び製造ラインの運転や調整などを制御装置によって行うことを自動制御という。自動制御は,シーケンス制御と (ア) 制御とに大別される。 シーケンス制御は,あらかじめ定められた手順や判断によって制御の各段階を順に進めていく制御である。この制御を行うための機器として電磁リレーがある。電磁リレーを用いた (イ) シーケンス制御をリレーシーケンスという。 リレーシーケンスにおいて,2個の電磁リレーのそれぞれのコイルに,相手のb接点を直列に接続して,両者が決して同時に働かないようにすることを (ウ) という。 シーケンス制御の動作内容の確認や,制御回路設計の手助けのために,横軸に時間を表し,縦軸にコイルや接点の動作状態を表したものを (エ) という。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ

タップするとすぐ答え合わせ

答え合わせ

正解は 2
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)

解説

自動制御とシーケンス制御の基本用語を穴埋めする問題です(令和6年度上期 問13)。

(ア) 自動制御は、手順どおりに進める「シーケンス制御」と、結果を測って目標値と比べ、差をなくすように操作する「フィードバック制御」に大別されます。

(イ) 電磁リレーは機械的な接点を開閉するので「有接点」シーケンスです。

(ウ) 相手のb接点を自分のコイルに直列に入れて同時に動かないようにするのが「インタロック」です。

(エ) 横軸に時間、縦軸に動作状態をとった図は「タイムチャート」です。正答は(2)です。

【空白ごとの考え方】(令和6年度上期 問13)

(ア) フィードバック制御:制御量を検出して目標値と比較し、その偏差を小さくするように訂正動作を行う制御です。シーケンス制御と並ぶ自動制御の大分類です。フィードフォワード制御は、外乱を検出して影響が出る前に先回りして操作する方式で、通常はフィードバック制御を補う形で使われ、大分類の名前ではありません。

(イ) 有接点:電磁リレーはコイルに電流を流して可動部を動かし、金属の接点を開閉します。機械的な接点を使うので有接点シーケンスです。トランジスタなどの半導体素子で開閉するものは無接点シーケンスといいます。

(ウ) インタロック:リレーAのコイル回路にリレーBのb接点(ブレーク接点、リレーが働くと開く接点)を直列に入れ、Bのコイル回路にはAのb接点を入れます。一方が働くと他方のコイル回路が開くので、両方が同時に働くことはありません。電動機の正転・逆転の切替えなどで短絡を防ぐのに使われます。

(エ) タイムチャート:横軸に時間をとり、各コイル・接点のオン・オフを並べて描いた図です。フローチャートは処理の流れを記号と矢印で表す図で、時間軸はありません。

組合せは(ア)フィードバック、(イ)有接点、(ウ)インタロック、(エ)タイムチャートで、正答は(2)です。

【インタロック回路の動作】(令和6年度上期 問13)

正転用リレーMF、逆転用リレーMRでインタロックを組むと、

・MFのコイル回路:…-MRのb接点-MFコイル

・MRのコイル回路:…-MFのb接点-MRコイル

となります。MFが働くとMFのb接点が開いてMRのコイル回路が切れ、逆転の押しボタンを押してもMRは働きません。MFを止めてb接点が閉じて初めてMRが働けます。これにより、正転と逆転の主回路が同時に閉じて電源が相間短絡する事故を防ぎます。押しボタンのb接点を相手側に入れる方法(ボタンインタロック)と組み合わせることもあります。

【自己保持との区別】

シーケンス制御のもう一つの基本回路が自己保持です。起動ボタンと並列にそのリレー自身のa接点(メーク接点)を入れ、ボタンを離してもリレーが働き続けるようにします。インタロックは「相手のb接点を直列」、自己保持は「自分のa接点を並列」と対にして覚えると混同しません。選択肢の「ブロック」はこれらの回路の名前ではありません。

【フィードバック制御とフィードフォワード制御】

フィードバック制御は閉ループで、制御量を測って偏差を修正するため、予期しない外乱にも対応できますが、偏差が生じてから動作するので応答に遅れがあります。フィードフォワード制御は開ループで、外乱を測ってその影響を打ち消す操作を先に加えるため応答は速いものの、モデルの誤差や測っていない外乱は補正できません。そのため両者を組み合わせて使うのが一般的です。

【有接点と無接点】

有接点シーケンス(リレー回路)は動作が目で確かめやすく、電圧の異なる回路をそのまま切り離せる一方、接点の摩耗や動作速度に限りがあります。無接点シーケンスは半導体で開閉するため高速・長寿命です。現在はプログラマブルコントローラ(PLC)の内部で論理演算として実現することが多く、ラダー図と呼ばれるリレー回路に似た表記で作ります。

【出題のねらい】

4つの空白はいずれも用語の定義をそのまま問うもので、「フィードフォワード」「無接点」「ブロック」「フローチャート」は、それぞれ実在する似た用語を並べた選択肢です。定義の中のキーワード(偏差・機械的接点・相手のb接点・時間軸)と結び付けて覚えておくと確実です。

この問題の根拠出典:令和6年度上期 第三種電気主任技術者試験 機械(一般財団法人 電気技術者試験センター)
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和6年度上期 第三種電気主任技術者試験 機械(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-10-29)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。