電験三種

電験三種 機械の範囲・難易度・勉強法誘導機と変圧器を本試験問題で解く

更新 ・書いた人 合格ナビ 編集長(運営者)

この記事でわかること

電験三種の機械科目の出題範囲と問題数、直近2回(令和7年度下期・令和8年度上期)の全18問を分野別に数えた表、科目別合格率と合格基準をセンターの公表資料でまとめました。誘導機と変圧器の本試験問題を2通りの解き方で検算し、分野ごとに解ける問題も紹介します。

目次
  1. 電験三種 機械の出題範囲と問題数
  2. 直近2回の機械の出題を分野別に数えると
  3. 機械の問題番号ごとの分野:9回分の位置表
  4. 電験三種の機械は難しい?科目別合格率と合格基準
  5. 機械が難しい理由と対策:数えられる4点
  6. 直流機:逆起電力と回転速度の関係
  7. 誘導機:滑りと電力の配分(例題1)
  8. 同期機:同期インピーダンスと並列運転
  9. 変圧器:効率と鉄損・銅損(例題2)
  10. パワーエレクトロニクス:デバイスとチョッパ・整流回路
  11. 電動機応用・電熱:力学とエネルギーの計算
  12. 自動制御・情報処理:ブロック線図・論理演算・プログラム
  13. 機械の暗記ポイント:記述問題で点を取る分野
  14. 電験三種 機械の勉強法:4機の計算を先に
  15. 機械の本試験問題を分野別に解く
結論:電験三種の機械は「電気機器(直流機・誘導機・同期機・変圧器)」に、パワーエレクトロニクス・電動機応用・照明・電熱・電気化学・自動制御・情報処理などを加えた範囲から、A問題14題とB問題3題(選択問題を含む)が出ます。直近2回の全18問のうち、4つの電気機器が8〜9問を占めました。機械の合格率は直近3回で19.1〜24.9%です。4つの電気機器の計算を先に固め、残りの分野は本試験問題で出方を覚えるのが効率的です。
分野令和7年度下期令和8年度上期合格ナビの収録数
直流機2問2問10問
誘導機2問2問13問
同期機2問3問12問
変圧器2問2問12問
その他の機器(整流子モータ・ステッピングモータ・電力用コンデンサなど)2問1問3問
パワーエレクトロニクス2問2問7問
電動機応用1問1問8問
照明1問(選択)0問2問
電熱1問1問(選択)4問
電気化学0問1問1問
自動制御・メカトロニクス・情報3問(うち選択1)3問(うち選択1)14問
合計18問18問86問

令和7年度下期・令和8年度上期の列は、電気技術者試験センターが公表した機械の問題冊子(令和7年度下期・令和8年度上期)の全18問を、各問の主題で合格ナビ編集部が分類して数えたものです。B問題の選択問題(問17・問18)は両方を数えているため、実際に解答するのは17問です。「合格ナビの収録数」は、令和4年度上期〜令和7年度下期のうち7回分の機械の本試験問題86問を、当サイトの分類で数えたものです(令和6年度下期は未収録・2026-10-02 集計)。

電験三種 機械の出題範囲と問題数

第三種電気主任技術者の試験概要では、機械の範囲を「電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理」と定めています。

令和8年度上期の受験案内(7頁)による問題数と形式は次のとおりです。

項目内容
解答数A問題14題、B問題3題(B問題は選択問題を含む)
解答方式五肢択一(筆記方式はマークシート、CBT方式はパソコン)
B問題の形1つの問に小問(a)(b)があり、それぞれに1つ解答
配点(令和8年度上期の問題冊子)A問題1題5点、B問題1題10点((a)5点・(b)5点)
プログラム言語BASICとC言語で同じ問題を表記(どちらか1つを修得していれば解答可能)

B問題の3題のうち1題は選択問題で、令和8年度上期の問題冊子には「問17 と問18 は選択問題です。どちらか1問を選択してください。選択問題は両方解答すると採点されません。」と書かれています。

直近2回の機械の出題を分野別に数えると

冒頭の表のとおり、直流機・誘導機・同期機・変圧器の4つ(以下「4機」)は、令和7年度下期が18問中8問、令和8年度上期が18問中9問でした。残りはパワーエレクトロニクスが毎回2問、電動機応用・電熱・照明・電気化学・自動制御・情報処理から1問ずつ程度で、範囲は広いものの1分野あたりの問題数は少なめです。

4機の問題は、記述の正誤(「誤っているものを選べ」)と計算の両方で出ます。令和8年度上期の4機の9問のうち、誘導機の同期ワット(問4)、変圧器の容量(問9)などが計算問題でした。誘導電動機の構造や始動方法は、かご形と巻線形の違いで本試験問題とあわせて整理しています。

機械の問題番号ごとの分野:9回分の位置表

問題番号ごとの分野も、機械はほぼ決まっています。令和4年度上期〜令和8年度上期の問題冊子9回分(令和4年度上期・令和4年度下期・令和5年度上期・令和5年度下期・令和6年度上期・令和6年度下期・令和7年度上期・令和7年度下期・令和8年度上期)の全162問を、各問の冒頭文から合格ナビ編集部が分野に分けて数えました(2026-10-04 集計)。

問題配点分野9回のうち
問15点直流機9回すべて
問25点直流機(永久磁石・他励の電動機、直流発電機)7回(令和4年度の2回は誘導機)
問35点誘導機9回すべて
問45点誘導機7回(令和4年度の2回は同期機)
問55点同期機9回すべて
問65点同期機7回(令和4年度の2回は小形モータ)
問75点その他の機器・共通事項(ステッピングモータ、SRM、整流子モータ、電機子巻線法、損失など)9回とも別の話題
問85点変圧器7回(令和7年度上期はパワコン、下期は電力用コンデンサ)
問95点変圧器9回すべて
問105点パワーエレクトロニクス9回すべて
問115点電動機応用(巻上機・減速機・ポンプなど)9回すべて
問125点電熱5回・照明2回・電気化学2回9回で3分野
問135点自動制御7回(令和4年度の2回は電気通信)
問145点情報(論理回路・フローチャート・2進数と16進数)7回(令和4年度の2回は電子機械・メカトロニクス)
問15(B)10点電気機器(誘導機・同期機・変圧器)7回(令和4年度の2回は制御・RLC回路)
問16(B)10点パワーエレクトロニクス(インバータ・チョッパ・整流)9回すべて
問17(B・選択)10点照明5回・電熱4回9回で2分野
問18(B・選択)10点制御・情報(論理回路3回・ブロック線図3回・データ処理など3回)9回で制御・情報

分類は当サイトの判断で、問1(令和6年度下期)は導体に生じる起電力を求める基本問題で、直流機の原理として数えています。令和5年度上期以降の7回に絞ると、問1〜6・問9・問15の8問(A問題7問とB問題1題で45点分)は毎回、直流機・誘導機・同期機・変圧器のどれかでした。

電験三種の機械は難しい?科目別合格率と合格基準

機械の合格率は、センターのプレス発表の科目別内訳で確認できます。

試験機械の受験者機械の合格者機械の合格率筆記方式の機械の合格基準
令和6年度 下期16,678人4,160人24.9%60点
令和7年度 上期16,794人3,203人19.1%55点
令和7年度 下期16,491人3,273人19.8%60点

出典:電気技術者試験センターのプレス発表 令和6年度下期・令和7年度上期・令和7年度下期(第3表と本文の合格基準)。

電験三種 機械の合格率:令和8年度上期の機械の合格率は20.1%(受験者17,393人・合格者3,502人。出典:電気技術者試験センター 令和8年度上期の結果、最終確認日:2026-10-29)。令和7年度下期の機械の合格率は19.8%(受験者16,491人・合格者3,273人)。最終確認日:2026-10-02。出典:電気技術者試験センター 令和7年度第三種電気主任技術者下期試験の結果について。
電験三種 機械の合格基準:令和8年度上期の筆記方式の機械の合格基準は60点以上(100点満点)。最終確認日:2026-10-02。出典:電気技術者試験センター お知らせ(2026年9月14日)。

令和7年度上期は、機械だけ合格基準が55点に下がりました。受験案内には「試験の難易度等から合格基準を調整する場合があります」とあり、この回は基準を下げた後でも機械の合格率が19.1%でした。ただし、同じ3回で合格率がいちばん低かった科目は回ごとに違い(法規・理論・機械の順)、「機械だけが毎回いちばん難しい」とは言えません。4科目の合格率の比較と、科目合格の期限(最大で連続5回)は電験三種の科目合格の記事にまとめています。

機械が難しい理由と対策:数えられる4点

「機械は難しい」という声は、感じ方の話になりがちです。ここでは公表資料と本記事の集計で数えられる4点だけを挙げ、それぞれに取れる対策を添えます。

数えられる事実数字出典
範囲の広さ試験概要の機械の範囲は10項目(電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス、情報伝送及び処理)センターの試験概要
計算問題の点数令和8年度上期は100点中60点、令和7年度下期は100点中70点が計算問題(A問題の6問・8問とB問題3題)合格ナビ編集部の手分類
合格率直近3回で19.1〜24.9%センターのプレス発表
B問題直近2回とも、B問題3題はすべて計算・回路の読み取りを伴う問題問題冊子

令和8年度上期と令和7年度下期のA問題14問を、文章・図で答えを選ぶ問題(記述の正誤、穴埋め、図の選択)と計算問題に分けると、前者は令和8年度上期が8問(40点)、令和7年度下期が6問(30点)でした。合格基準の60点に対して、計算なしで取れる点数は30〜40点です。分類は当サイトの判断で、2進数・16進数の変換を伴う問題は計算に入れています。

対策は、上の4点それぞれに対応して次のとおりです。

  • ① 範囲の広さ:問題番号ごとの分野がほぼ決まっているので(上の位置表)、10項目を均等に学ぶのではなく、毎回出る分野から固めます。令和5年度上期以降の7回では、問1〜6・問9・問15の8問(45点分)が毎回4機でした
  • ② 計算問題の点数:4機の計算(滑り・電力の配分・変圧器の効率と損失・同期インピーダンス)は式の数が少なく、例題のように別の式で検算できます。問題文に出る数値の単位をそろえることから始めます
  • ③ B問題:問16(パワーエレクトロニクス)は9回すべて、問17(選択)は照明か電熱、問18(選択)は制御・情報でした。選択問題は、得意な側を1つ決めておくと試験中に迷いません
  • ④ 過去問の再出題:令和7年度下期の問2・問5・問11の3問(15点分)は、令和5年度下期・令和6年度上期・令和6年度下期の問題と、問題文の文字と数値が同じで選択肢の並びだけ違っていました(図は比べていません)。令和5年度以降の問題は、そのまま練習になります

直流機:逆起電力と回転速度の関係

直流電動機の計算は、電機子に加えた電圧Vから電機子抵抗の電圧降下を引いた逆起電力E(E=V-RaIa)が、回転速度に比例する(界磁が一定のとき)ことを使う問題が中心です。令和7年度下期 問2は、無負荷時の回転速度と損失(銅損)から電機子抵抗を出し、負荷時の回転速度を求める形でした。記述問題では、直巻・分巻・複巻の特性、電機子反作用と補償巻線・補極が問われます。

この論点の問題を解く:

誘導機:滑りと電力の配分(例題1)

誘導電動機は、同期速度 Ns=120f/p(f:周波数、p:極数)と滑り s=(Ns-N)/Ns を使い、二次入力P2・二次銅損Pc2・機械出力Pmの比が P2:Pc2:Pm=1:s:(1-s) になる関係が計算の中心です。最新回の問題で確かめます。

定格周波数50 Hz,6 極のかご形三相誘導電動機があり,トルク200 N・m,機械出力20 kW で定格運転している。このときの二次入力(同期ワット)の値[kW]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし,機械損は無視するものとする。
(1) 19 (2) 20 (3) 21 (4) 25 (5) 27
出典:令和8年度上期 第三種電気主任技術者試験 機械 問4(一般財団法人電気技術者試験センター)

解き方1(滑りを求めて比で解く)

  • 同期速度:Ns=120×50÷6=1,000 min⁻¹
  • 回転の角速度:ω=Pm÷T=20,000÷200=100 rad/s、回転速度 N=100×60÷(2π)≒954.9 min⁻¹
  • 滑り:s=(1,000-954.9)÷1,000≒0.0451
  • 二次入力:P2=Pm÷(1-s)=20÷(1-0.0451)≒20.9 kW

最も近いのは21 kWで、答えは(3)です。公式の解答も(3)です(令和8年度上期 解答)。

解き方2(同期ワットの定義から):二次入力は「同期速度で回ったと考えたときのトルク×角速度」なので、同期角速度 ωs=2π×1,000÷60≒104.7 rad/s を使って P2=T×ωs=200×104.7≒20,944 W≒20.9 kW。解き方1と一致します。

検算(電力の配分):二次銅損 Pc2=s×P2≒0.0451×20,944≒944 W。P2-Pc2=20,944-944=20,000 W で、問題文の機械出力20 kWに戻ります。

この論点の問題を解く:

同期機:同期インピーダンスと並列運転

同期機は、無負荷飽和曲線と短絡試験から同期インピーダンスや短絡比を求める計算と、並列運転の条件・V曲線(位相特性)・短絡比の大小による違いを問う記述が中心です。令和8年度上期では、同期発電機の記述(問5)、並行運転(問6)、B問題の三相同期電動機(問15)の3問が出ました。

この論点の問題を解く:

変圧器:効率と鉄損・銅損(例題2)

変圧器の効率は、出力をP、鉄損をPi、全負荷銅損をPcとすると、負荷が全負荷のα倍のとき η=αP÷(αP+Pi+α²Pc) です。鉄損は負荷によらず一定、銅損は負荷の2乗に比例し、鉄損と銅損が等しくなる負荷で効率が最大になります。B問題で確かめます。

定格容量50 kV・A の単相変圧器がある。この変圧器を定格電圧,力率100 %,全負荷の3/4 の負荷で運転したとき,鉄損と銅損が等しくなり,そのときの効率は98.2 %であった。この変圧器について,次の(a)及び(b)に答えよ。ただし,鉄損と銅損以外の損失は無視できるものとする。
(a) この変圧器の鉄損[W]の値として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。(1) 536 (2) 472 (3) 425 (4) 382 (5) 344
(b) この変圧器を全負荷,力率100 %で運転したときの銅損[W]の値として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。(1) 712 (2) 611 (3) 579 (4) 453 (5) 325
出典:令和7年度下期 第三種電気主任技術者試験 機械 問15(一般財団法人電気技術者試験センター)

※問題文の「3/4」は、公式の問題冊子では分数で表記されています。

解き方1(効率の式から損失を出す)

  • 3/4負荷の出力:50×3/4×1.0=37.5 kW
  • 損失の合計:37.5÷0.982-37.5≒0.6874 kW=687.4 W
  • (a) 鉄損と銅損が等しいので、鉄損 Pi=687.4÷2≒343.7 W → 答えは(5) 344
  • (b) 3/4負荷の銅損も343.7 W。銅損は負荷の2乗に比例するので、全負荷銅損 Pc=343.7÷(3/4)²≒611 W → 答えは(2) 611

公式の解答も(a)(5)、(b)(2)です(令和7年度下期 解答)。

解き方2(逆算で確かめる):鉄損344 W、全負荷銅損611 Wとして3/4負荷の効率を計算し直すと、η=37,500÷(37,500+343.7+611×0.5625)≒0.982 で、問題文の98.2%に戻ります。

検算(最大効率の条件):効率が最大になる負荷は α=√(Pi÷Pc)=√(343.7÷611)≒0.75。問題文の「3/4負荷で鉄損と銅損が等しい(=効率最大)」と一致します。

この論点の問題を解く:

パワーエレクトロニクス:デバイスとチョッパ・整流回路

パワーエレクトロニクスは毎回2問程度で、ダイオード・サイリスタ・IGBT・パワーMOSFETの動作の違いを問う記述と、チョッパ・整流回路の電圧・電流を求める計算が出ます。降圧チョッパの出力電圧の平均値は、電流が連続する場合、通流率dと電源電圧Eの積(d×E)で求めます。

この論点の問題を解く:

電動機応用・電熱:力学とエネルギーの計算

電動機応用は、巻上機・ポンプ・減速機などで、電動機に必要な出力やトルクを「力×速度」「トルク×角速度」と効率から求める問題です。電熱は、熱伝導(熱の流れを電気回路と同じ考え方で扱う)や加熱に必要な電力量を求める問題が出ます。照明・電気化学は、直近2回ではそれぞれ0〜1問でした。

この論点の問題を解く:

自動制御・情報処理:ブロック線図・論理演算・プログラム

自動制御はブロック線図の伝達関数とフィードバック制御の特性、情報処理は2進数・16進数、論理演算、フローチャート(プログラム)を問います。令和8年度上期は、ブロック線図(問13)、2進数・10進数・16進数(問14)、B問題の選択で論理関数(問18)が出ました。プログラムの問題は、受験案内のとおりBASICとC言語の両方で表記されます。

この論点の問題を解く:

機械の暗記ポイント:記述問題で点を取る分野

機械の記述問題(「誤っているものを選べ」「次の文章の空白に入る語句」)は、分野ごとに問われる論点がかたまっています。収録している問題から、論点ごとに確かめられるものを挙げます。計算で使う式は各分野の節に書いたので、ここでは文章で覚える論点だけを扱います。

令和8年度上期の記述・穴埋め6問は、直流機(問1)、誘導機の速度制御(問3)、同期発電機(問5)、交流整流子モータ(問7)、変圧器の温度上昇試験(問8)、電気二重層キャパシタ(問12)でした。令和7年度下期の記述・穴埋め5問は、誘導機の始動(問3)、回転界磁形同期電動機(問5)、ステッピングモータ(問7)、電力用コンデンサ(問8)、パワー半導体(問10)でした。毎回同じ論点とは限りませんが、収録している問題で論点を広く確かめておくと、初見の記述問題でも選択肢を絞りやすくなります。

電験三種 機械の勉強法:4機の計算を先に

出題の配分(4機で18問中8〜9問)をもとにした、学習の順番の例です。

  • ① 変圧器と誘導機の計算を先に:効率・損失・滑り・電力の配分は、式の数が少なく、上の例題のように別の式で検算できる
  • ② 直流機・同期機:逆起電力と回転速度、同期インピーダンスと短絡比を、計算と記述の両方で確認する
  • ③ パワーエレクトロニクス:毎回2問程度出るので、デバイスの違いとチョッパ・整流の基本式を押さえる
  • ④ 残りの分野:電動機応用・電熱・自動制御・情報処理は、本試験問題で出方を確かめる。B問題の選択問題(問17・問18)は、得意な分野を1つ決めておく

交流の電力や三相の計算は理論で学ぶ内容です。理論の出題傾向は電験三種 理論のコツと出題傾向、変圧器が電力系統でどう使われるかは電験三種 電力の攻略で扱っています。

機械の本試験問題を分野別に解く

機械は範囲が広い一方、4機の計算は毎回まとまって出ます。例題で使った式を、収録している機械の86問で続けて確かめてください。

よくある質問

Q機械の「情報伝送及び処理」で出るプログラムは、どの言語を覚えればよいですか?

受験案内では、プログラム言語はJISに定められたBASIC(JIS X 3003)とC言語(JIS X 3010)を使い、同じ問題を2種類の言語で表記するため、どちらか1種類を修得していれば解答できるとしています。令和7年度下期の機械 問14のように、フローチャートをたどって印字される値を答える問題も出ています。

Q機械のB問題の選択問題とは何ですか?

機械のB問題は3題を解答し、そのうち1題は選択問題です。令和8年度上期の問題冊子では、問17と問18が選択問題で、どちらか1問を選んで解答し、両方解答すると採点されないと注意されています。令和8年度上期は問17が電熱(木材の乾燥)、問18が論理関数でした。

Q機械だけ合格基準が下がった回はありますか?

あります。令和7年度上期の筆記方式では、機械の合格基準が55点以上に調整されました(他の3科目は60点以上)。受験案内では各科目とも原則60点で、試験の難易度等から調整する場合があるとしています。令和7年度下期と令和8年度上期の筆記方式では、機械は60点以上でした。

Q電験三種の機械は、暗記だけで合格点を取れますか?

令和8年度上期と令和7年度下期のA問題14問を、文章・図で答えを選ぶ問題と計算問題に分けると、前者は令和8年度上期が8問(40点)、令和7年度下期が6問(30点)でした。B問題3題(30点)はどちらの回もすべて計算・回路の読み取りを伴い、合格基準は原則60点なので、記述問題だけでは届きません。分類は合格ナビ編集部の判断です(2026-10-04 集計)。出典:電気技術者試験センター 令和8年度上期 第三種電気主任技術者試験の問題。

Q機械は問題番号ごとに出る分野が決まっていますか?

令和5年度上期以降の7回では、問1〜6と問9は毎回、直流機・誘導機・同期機・変圧器のどれかでした。問10と問16はパワーエレクトロニクス、問11は電動機応用で、令和4年度上期以降の9回すべて同じでした。選択問題は、問17が照明か電熱、問18が制御・情報でした。数えた方法と表は、本記事の「機械の問題番号ごとの分野」にあります。

Q機械の記述問題は、過去の問題がそのまま出ますか?

令和7年度下期の問2・問5・問11の3問(15点分)は、令和5年度下期・令和6年度上期・令和6年度下期の問題と、問題文の文字と数値が同じで選択肢の並びだけ違っていました。図は比べていません。今後の回も同じとは限りませんが、令和5年度以降の問題を解いておく意味の一つです。出典:電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験の問題と解答。

この資格の問題を解く電験三種 4科目の科目別問題集(理論/電力/機械/法規)
解いてみる

法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月29日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。

合格ナビ 編集長・運営者

電験三種(第三種電気主任技術者)の出題範囲・法令・公式の統計を参照して書いています。プロフィール・編集方針