問題
単相変圧器の一次側に電流計,電圧計及び電力計を接続して,二次側を短絡し,一次側に定格周波数の電圧を供給し,電流計が40 A を示すよう一次側の電圧を調整したところ,電圧計は80 V,電力計は1 200 W を示した。この変圧器の一次側からみた漏れリアクタンス[Ω]の値として,最も近いものを次の(1)~(5)の中から一つ選べ。ただし,電流計,電圧計及び電力計は理想的な計器であるものとする。
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答え合わせ
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自信の3択
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解説
電験三種「機械」の「電気機器(変圧器)」に関する問題(令和6年度上期 問9)。正答は(2)です。
【基本公式】短絡試験:Zs=Vs/Is[Ω](Vs:短絡電圧, Is:短絡電流=40A)、Rs=Ps/Is²[Ω](Ps:短絡損失=1200W)、Xs=√(Zs²-Rs²)[Ω]。
正答(2)「1.85」の計算:
Zs=80/40=2.0Ω。Rs=1200/40²=1200/1600=0.75Ω。
Xs=√(2.0²-0.75²)=√(4.0-0.5625)=√3.4375≒1.854Ω≒1.85Ω。
電験三種の変圧器短絡試験はこの3ステップ(Z→R→X)の計算が定番。
【電気機器(変圧器)短絡試験の解法と要点】(令和6年度上期 問9)
【基本公式・定義】
短絡インピーダンス:Zs=Vs/Is[Ω](Vs:短絡電圧)
等価抵抗(銅損から):Rs=Ps/Is²[Ω](Ps:短絡損失=銅損)
漏れリアクタンス:Xs=√(Zs²-Rs²)[Ω]
【計算過程】
Is=40A, Vs=80V, Ps=1200W
Zs=80/40=2.0[Ω]
Rs=1200/(40)²=1200/1600=0.75[Ω]
Xs=√(2.0²-0.75²)=√(4.00-0.5625)=√3.4375≒1.854[Ω]≒1.85[Ω]→選択肢(2)
【短絡試験vs無負荷試験の使い分け】
短絡試験(低電圧・定格電流印加):銅損・漏れZ測定。
無負荷試験(定格電圧・無負荷):鉄損・励磁Y測定。
この2試験で変圧器の等価回路全パラメータが決まる。
【電気機器(変圧器)短絡試験の深層解析と電験三種合格戦略】(令和6年度上期 問9)
【核心論点と正答根拠】
Is=40A, Vs=80V, Ps=1200W
Zs=2.0Ω, Rs=0.75Ω, Xs=√(4.00-0.5625)=√3.4375=1.854Ω≒1.85Ω→(2)正答。
【百分率インピーダンス(%Z)への展開】
定格電流In=40A(本問は短絡試験で40Aを流すため、一次定格電流=40A相当)。
%Z=Zs×In/Vn×100(VnはVs≠定格電圧の場合は別途計算要)。
電力系統では%Zが変圧器選択の重要指標:%Z小=短絡電流大、%Z大=電圧変動大。
【変圧器等価回路の精密化】
簡易等価回路:励磁回路を一次側端子に移動→計算簡略化(%誤差<1%)。
精密等価回路:励磁回路を一次漏れZの内側に配置→高精度解析に必要。
T型等価回路:一次/二次漏れリアクタンスを分離→大容量変圧器の過渡解析に使用。
【温度補正と規約効率】
JIS C 4304:変圧器規約効率は75℃基準温度での銅損で計算。
Ra(75℃)=Ra(θ℃)×(235+75)/(235+θ)(銅導体:係数235)。
電験二種:変圧器の熱時定数・過負荷能力・負荷サイクル最適化の解析が出題。
- 定期監査問題文の数値や記号(Ω・cosθ・同期リアクタンスなど)が抜けていたため、公式の問題どおりに補いました(正答は変更なし)。
出典と作り方
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和6年度上期 第三種電気主任技術者試験 機械(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-10-29)。
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執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。

