問題
図のような交流回路において,抵抗12Ω,リアクタンス16Ω,電源電圧は96Vである。この回路の皮相電力[V・A]は。
キーボード:1〜4で選択・Enterで次へ
答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
抵抗とリアクタンスが並列なので、どちらにも 96V がかかります。
・抵抗の電流:96 ÷ 12 = 8A
・リアクタンスの電流:96 ÷ 16 = 6A
この2つは位相が90°ずれているので、合計は足し算ではなく √(8² + 6²) = 10A です。
皮相電力は 電圧 × 電流 = 96 × 10 = 960V・A。正答はウ。
正答:ウ(960V・A)
【手順】
① 並列回路なので各素子の電圧は電源電圧 96V
② 抵抗の電流 I_R = 96/12 = 8A(電圧と同相)
③ リアクタンスの電流 I_X = 96/16 = 6A(電圧から90°ずれる)
④ 全電流 I = √(I_R² + I_X²) = √(64 + 36) = 10A
⑤ 皮相電力 S = V × I = 96 × 10 = 960V・A
【ほかの選択肢が何の値か】
・576 = 96 × 6:リアクタンス分だけの電力(無効電力 Q)
・768 = 96 × 8:抵抗分だけの電力(有効電力 P)
・1344 = 96 × (8+6):電流を単純に足した誤り
どれも途中の値なので、「皮相電力=電圧×全電流」を最後まで確かめます。
正答:ウ。 電力の三角形で全体を整理します。
【電力の三角形】
・有効電力 P = I_R² × R = 8² × 12 = 768W(=V²/R = 96²/12)
・無効電力 Q = I_X² × X = 6² × 16 = 576var(=V²/X = 96²/16)
・皮相電力 S = √(P² + Q²) = √(768² + 576²) = √(589824 + 331776) = √921600 = 960V・A
・力率 cosθ = P/S = 768/960 = 0.8
選択肢の 576・768 は Q と P そのものです。皮相・有効・無効の3つを取り違えないことが本問の要点です。
【並列回路と直列回路の違い】
・並列:電圧が共通 → 電流を直角に合成する(I² = I_R² + I_X²)
・直列:電流が共通 → 電圧(またはインピーダンス)を直角に合成する(Z² = R² + X²)
本問を直列と取り違えて Z = √(12² + 16²) = 20Ω、I = 96/20 = 4.8A、S = 96 × 4.8 ≒ 461V・A とすると、どの選択肢にも合いません。
【並列回路の力率の見方】
並列回路の力率は「抵抗の電流 ÷ 全電流」= 8/10 = 0.8。直列回路の「R ÷ Z」とは形が違うので、回路の形を見てから式を選びます。
出典と作り方
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和2年度 第一種電気工事士 学科試験 問4(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。


