問題
図のように,変圧比が6300/210Vの単相変圧器の二次側に抵抗負荷が接続され,その負荷電流は300Aであった。このとき,変圧器の一次側に設置された変流器の二次側に流れる電流I[A]は。ただし変流器の変流比は20/5Aとし,負荷抵抗以外のインピーダンスは無視する。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
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解説
変圧器は、電圧を下げると電流は逆に大きくなります。電圧比が 6300 : 210 = 30 : 1 なので、電流は一次側が二次側の 1/30 です。
一次側の電流 = 300 ÷ 30 = 10A。
この 10A を変流器(変流比 20/5A)で小さくします。変流器は 20A を 5A に、つまり 1/4 にするので、
I = 10 × 5/20 = 2.5A。正答はア。
正答:ア(2.5A)
【手順】
① 変圧器の変圧比:a = 6300/210 = 30
② 変圧器の一次電流:I_1 = I_2 / a = 300/30 = 10A
(損失やインピーダンスを無視するので、一次と二次の電力が等しい:6300 × I_1 = 210 × 300 → I_1 = 10A)
③ 変流器の変流比 20/5A:一次 20A のとき二次 5A
④ 変流器の二次電流:I = 10 × 5/20 = 2.5A
【まちがえやすい点】
・変圧器の電流は電圧の逆比(電圧を 1/30 にすると電流は 30 倍)。二次電流 300A を 30 倍してしまうと桁違いの値になる
・変流器は「20/5A」の比で電流を小さくする機器。電流計(A)は変流器の二次側に入るので、実際の 10A を 2.5A として測り、目盛りは 20A 基準で読み替える
正答:ア。 変流器の使い方と注意点まで整理します。
【電力の釣り合いで確かめる】
負荷は抵抗だけなので、負荷電力 P = 210 × 300 = 63,000W = 63kW。
一次側も同じ電力:6300 × I_1 = 63,000 → I_1 = 10A。変流器で 10 × (5/20) = 2.5A。
【変流器(CT)の役割】
高圧回路の電流をそのまま計器に通すのは危険なので、変流器で 5A 程度の小さな電流に変えて、電流計や過電流継電器に入れます。変流比は「一次定格電流/二次定格電流」で表し、本問の 20/5A なら 4 分の 1 になります。電流計の目盛りは一次側の値に合わせて作られているので、2.5A が流れると「10A」を指します。
【取り扱いの注意】
計器を外すときに変流器の二次側を開いたままにすると、一次電流がすべて励磁電流になり、二次側に高い電圧が出て絶縁が破れたり焼損したりします。計器を外す前に二次側を短絡するのが決まりです。逆に、計器用変圧器(VT)の二次側は短絡してはいけません(大きな短絡電流が流れる)。CT と VT で扱いが逆になる点は、試験でも現場でも重要です。
出典と作り方
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和2年度 第一種電気工事士 学科試験 問8(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。


