基本情報の過去問は、令和5年度以降のCBT試験の「公開問題」、2022年のサンプル問題、平成21年度〜令和元年度の旧午前の3種類です。年ではなく問数で数え、旧午前と同じ問題が新形式にあることも、IPAの問題番号で示します。
目次
結論:基本情報の過去問は「何年分」ではなく「何問」で数えます。令和5年度以降の公開問題は、科目Aが毎年20問(本番は60問)、科目Bが毎年6問(本番は20問)で、令和5〜8年度の4年分で科目Aは80問、科目Bは24問です(IPA)。令和2〜4年度の問題は非公開です。これに2022年のサンプル問題(科目A 60問)と、平成21年度〜令和元年度の旧午前(1回80問)を足して学習します。当サイトに収録した旧午前400問と新形式120問を照合すると、問題文がほぼ同じ新形式の問題が12問ありました(旧午前との組は13組)。
基本情報技術者試験(FE)は、CBT方式で随時実施され(2026年12月28日以降は休止の予定)、科目Aは90分・60問、科目Bは100分・20問です(IPA 試験区分)。CBT試験の問題は、IPAが後から「公開問題」として一部だけ公開しています。過去問として使えるのは、IPAが公表している問題です。ここでは、その数を種類ごとに数えます。
IPAが公開している基本情報の問題:3種類と非公開の期間
2026-10-28 時点で、IPAのサイトで見られる基本情報の問題は、次のとおりです。
| 種類 | 年度 | 科目A形式の問数 | 科目B形式の問数 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 公開問題(CBT) | 令和5〜8年度 | 各年度20問(計80問) | 各年度6問(計24問) | 実際に出した問題の一部。令和8年度は2026年7月1日公開 |
| サンプル問題 | 2022年に公表 | 60問 | 20問 | 現行の試験形式の問題例 |
| 非公開 | 令和2〜4年度 | なし | なし | IPAが「非公開」としている |
| 旧・午前(筆記) | 平成21年度〜令和元年度 | 午前は1回80問 | なし(午後は別形式) | 平成23年度は春期の代わりに特別試験。当サイトは秋期のみ収録 |
基本情報 公開問題の数:令和5〜8年度の公開問題は、科目Aが各年度20問(本番は60問)、科目Bが各年度6問(本番は20問)。令和2〜4年度のFEの問題は非公開。最終確認日:2026-10-28。出典:IPA SG・FE公開問題、IPA 過去問題。
過去問題の使い方についてIPAは、公表している過去の試験問題の使用に関し、法令に特別の定めがある場合を除き許諾や使用料は必要ありません、と案内しています(IPA 過去問題のページ。使用の留意点はIPAの「よくある質問」で確認できます)。このため、当サイトは、IPAの問題を出典つきで掲載しています。
「年」ではなく問数で数える
令和5年度の公開問題は、科目Aの実際の試験60問のうち20問です。IPAは「そのうちの一部の問題を公開しています」と書いています。1年分の公開問題を解いても、本番の3分の1の量です。
| 学習の単位 | 科目A形式の問数 | 本番(60問)に換算した回数 | 解く時間(1問1.5分で計算) |
|---|---|---|---|
| 公開問題 1年度 | 20問 | 0.33回 | 30分 |
| 公開問題 令和5〜7年度(当サイトに掲載) | 60問 | 1回 | 90分 |
| 公開問題 令和5〜8年度 | 80問 | 1.33回 | 120分 |
| サンプル問題 | 60問 | 1回 | 90分 |
| サンプル+公開問題(令和5〜8年度) | 140問 | 2.33回 | 210分 |
| 旧午前 1回分 | 80問 | 1.33回 | 120分(1問1.5分で解く場合) |
換算は、60問を本番1回とした当サイトの計算です。1問1.5分は、科目Aの90分÷60問で出した平均です。旧午前は、令和元年度秋期の問題冊子で、午前の試験時間が2時間30分(150分)・問1〜問80の全問必須でした。150分÷80問=約1.9分で、科目Aより1問あたりの時間が長い試験でした。
旧午前は、当サイトが取り込んだ21回分(平成21年度春期〜令和元年度秋期。平成23年度は春期の代わりに特別試験が行われたため、秋期のみ)の1,680問です(令和元年度秋期の問題冊子では1回80問)。そのうち、当サイトに載せているのは400問(1回あたり約19問)です。旧午前の全問は、IPAのサイトでPDFを見られます。
当サイトに掲載している基本情報の問題は、旧午前400問、サンプル問題60問、令和5〜7年度の公開問題60問で、合計520問です(2026-10-28 時点)。
旧午前は、今の科目Aに使えるのか:同じ問題が新形式にある
旧午前と科目Aは、試験の形式も、シラバスも違います。それでも、旧午前の問題と同じ問題が、サンプル問題や公開問題に入っています。当サイトに収録した問題で、問題文と選択肢の文字を比べた結果は、次のとおりです。
| 比べた範囲 | 件数 |
|---|---|
| 新形式の問題(サンプル60問+令和5〜7年度の公開60問) | 120問 |
| 旧午前(当サイトが取り込んだ21回分の1,680問のうち400問) | 400問 |
| 問題文・選択肢の文字が完全に一致した新形式の問題 | 9問 |
| 一致度が高い(4文字連続の一致で0.9以上)新形式の問題 | 12問(旧午前との組は13組) |
完全に一致した9問の対応は、次のとおりです。
| 新形式の問題 | 旧午前の問題 |
|---|---|
| 令和5年度 科目A 公開問題 問5 | 平成28年度春期 午前 問25 |
| 令和5年度 科目A 公開問題 問7 | 平成28年度春期 午前 問28 |
| 2022年 サンプル問題 問18 | 平成30年度春期 午前 問17 |
| 2022年 サンプル問題 問27 | 平成27年度春期 午前 問35 |
| 2022年 サンプル問題 問32 | 平成31年度春期 午前 問38 |
| 2022年 サンプル問題 問36 | 平成30年度春期 午前 問41 |
| 2022年 サンプル問題 問39 | 令和元年度秋期 午前 問46 |
| 2022年 サンプル問題 問40 | 平成23年度秋期 午前 問47 |
| 2022年 サンプル問題 問45 | 平成31年度春期 午前 問55 |
例えば、令和5年度 科目A 公開問題 問5は、「3次元グラフィックス処理におけるクリッピングの説明はどれか。」という問題で、平成28年度春期 午前 問25と同じ文面です(出典:IPA 令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題 問5、平成28年度春期 基本情報技術者試験 午前 問25)。新旧を並べて解くと、同じ問題か、違う年の別の問題かが分かります。
この結果の注意点は、3つです。
- 比べたのは、文字の一致です。図表の中身は比べていません
- 旧午前は、当サイトが取り込んだ21回分(1,680問)のうち400問だけを比べました。残りの1,280問と、平成23年度特別試験の午前は比べていません。一致する問題が、これより多い可能性があります
- 旧午前どうしでも、年度の違う2問が同じ文面のものが、当サイトの400問の範囲で7組あります(例:平成29年度秋期 午前 問31と平成26年度秋期 午前 問31)
一致する問題があることは、古い問題の全部が今の試験に使えるという意味ではありません。シラバスの改訂(現行はVer.9.2。IPA 試験要綱・シラバスについて)で、用語や範囲が変わった分野があります。変更点は基本情報技術者試験のシラバス Ver.9.0以降の変更点にまとめています。
解く順番:サンプル→公開問題→旧午前(新しい年度から)
量と形式を合わせた順番を、当サイトの例として示します。
| 段階 | 使う問題 | 問数 | 時間 | 目的 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | サンプル問題(2022年) | 60問 | 90分 | 本番と同じ量・形式を、時間を計って1回解く |
| 2 | 公開問題(令和5〜8年度) | 80問 | 120分 | 実際に出した問題の言い回しに慣れる |
| 3 | 旧午前(令和元年度秋期から、年度をさかのぼる順に) | 400問 | 1問1.5分で600分 | 問題の量を増やす。分野ごとに、間違えた問題を確認する |
1問1.5分は、科目Aの平均(90分÷60問)です。段階3の600分は、400問×1.5分の当サイトの計算で、解く時間だけです。
旧午前を新しい年度から使うのは、シラバスの改訂から時間が近いものを先に使うためです。古い年度ほど改訂の影響が大きいかどうかは、当サイトでは数えていません。用語が現行のシラバスにあるかどうかは、問題ごとに、IPAのシラバスで確かめます。
科目Bは「年数」で数えにくい
科目Bは、令和5年度から毎年、20問のうち6問が公開されています(令和5〜8年度の4年分で24問)。これに、サンプル問題(20問)があります。旧午後の問題は、形式が科目Bと違うので、そのまま科目Bの過去問にはなりません。旧午後との違いは、基本情報の午後試験はどうなった?に、科目Bの解き方は科目Bの対策にあります。
科目Bの練習量が足りないときは、公開問題の解き方(擬似言語のトレースなど)を身につけたうえで、自作の練習問題を使う方法があります。当サイトの科目B 練習問題20問は、そのための問題です。
2027年度の新制度でも、今の過去問は使えるのか
IPAは2026年3月31日に、試験制度の見直し(案)を公表しています。現行の試験制度は2026年度で終わり、新制度は2027年度(春頃)から始まる予定です。IPAの説明では、科目Aは90分・60問、科目Bは100分・20問のまま、科目Aの出題範囲の体系が変わり、科目Bも出題範囲の一部が変わります。一方で、IPAは、試験で問う知識・技能の範囲そのものには変更がないとしています。
新制度のサンプル問題について、IPAのサンプル問題のページには、基本情報技術者試験のサンプル問題の記載がありません(2026-10-28 時点)。2027年度以降の受験でも、いま公開されている問題は、範囲の確認と問題の量をこなす練習に使えます。出題の体系が変わる科目Aの分野は、新制度のシラバス案(Ver.0.1)で確かめてください。経緯と最新の状況は基本情報は簡単になった?にあります。
基本情報 新試験制度の開始時期:現行の試験制度は2026年度まで(予定)。新制度は2027年度(春頃)から(予定)。科目Aは90分・60問、科目Bは100分・20問。最終確認日:2026-10-28。出典:IPA 新試験制度の公表。
合格ナビで解ける基本情報の問題
合格ナビには、基本情報の問題が520問あります(旧午前400問・サンプル問題60問・令和5〜7年度の公開問題60問、2026-10-28 時点)。分野の内訳は、テクノロジ系383問・ストラテジ系88問・マネジメント系49問です。IPAの問題は、出典(年度・期・問番号)つきで、3段階の解説と一緒に載せています。
CBT試験の受け方や時間の使い方は、基本情報のCBT試験とはと科目Aの対策にまとめています。学習時間の目安は、基本情報技術者試験の勉強時間にあります。
まとめ
- 年数では数えず、問数で数える。令和5〜8年度の公開問題は、科目Aが計80問、科目Bが計24問(IPA)
- 令和2〜4年度の問題は、IPAが非公開としている
- サンプル問題(科目A 60問)は、本番と同じ量を1回解ける
- 旧午前は1回80問。新形式の問題のうち12問は(旧午前との組は13組)、旧午前とほぼ同じ文面だった(当サイトの400問の範囲で照合)
- 旧午前は新しい年度から使い、用語が現行のシラバスにあるかを確かめる
- 2027年度開始予定の新制度(案)でも、IPAは、試験で問う知識・技能の範囲そのものには変更がないとしている
著作権・正確性の方針:本サイトは独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)と一切関係ありません。IPAが公表している試験問題は、IPAの許諾不要の方針に基づき、出典を明記して掲載しています。
よくある質問
Q基本情報技術者試験の過去問は、何年分ありますか?
IPAが公開している問題は3種類で、年数では数えにくい形です。令和5年度以降は、CBT試験で実際に出した問題の「一部」を毎年公開しています(科目Aは60問のうち20問、科目Bは20問のうち6問)。令和2〜4年度のFEの問題は、IPAが非公開としています。平成21年度〜令和元年度は、筆記試験の午前(1回80問)と午後の問題が公開されています。年数よりも、問数で数えるほうが実態に合います。
Q令和2年度から令和4年度の問題は見られますか?
IPAの過去問題のページには、「令和2年度から令和4年度までの情報セキュリティマネジメント試験(SG)及び基本情報技術者試験(FE)の問題は非公開のため、問題、解答例等は掲載していません」と書かれています(2026-10-28 時点)。この3年度の代わりになるものとして、IPAが2022年に公表した科目Aのサンプル問題(60問)があります。
Q旧午前の問題は、今の科目Aの対策に使えますか?
使える問題があります。当サイトに収録した旧午前400問と、新形式の120問(サンプル問題60問と令和5〜7年度の公開問題60問)を照合すると、問題文と選択肢がほぼ同じ新形式の問題が12問あり(旧午前との組は13組)、そのうち9問は文字が完全に一致しました。一方で、シラバスは改訂されており、旧午前の1回分は80問・150分で、科目Aの60問・90分とは量も時間も違います。旧午前を使うときは、新しい年度のものから、科目Aのペースで解きます。
Q科目Bの過去問は、何年分ありますか?
科目Bは、令和5年度から令和8年度まで、毎年6問(本番の20問のうち6問)が公開されています。合計で24問です。IPAのサンプル問題(科目B、20問)も公開されています。年数で見ると4年分ですが、1回の試験の20問のうち6問だけなので、数が少ないことを前提に、公開問題の解き方を身につける使い方になります。
Q令和8年度の公開問題は、もう見られますか?
IPAのサイトには、令和8年度の公開問題が2026年7月1日に掲載されています。当サイトの令和8年度の公開問題の掲載は、2026-10-28 時点ではまだありません。IPAの公開問題のページから、問題冊子と解答例のPDFを見られます。
法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月29日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。

