基本情報

基本情報技術者試験は高校生でも受験できる?令和7年度の高校生の合格率と本人確認の注意点

更新 ・書いた人 合格ナビ 編集長(運営者)

この記事でわかること

基本情報技術者試験は年齢制限なし。高校生の受験資格、学生証での本人確認、IPA統計から見る令和7年度の高校4区分の合格率(約31%)と16〜18歳の合格率、高校の情報Ⅰとの関係を一次資料で整理します。

目次
  1. 高校生は受験できる?:受験資格・手数料・申込み
  2. 本人確認:高校生は学生証か学校生徒在籍証明書
  3. 高校生の合格率:IPAの在学区分別統計(令和7年度)
  4. 年齢別で見る:16〜18歳の合格者は令和7年度に2,398人
  5. 高校の「情報Ⅰ」と基本情報の関係
  6. 高校生の学習計画の例:科目Bの前に、問題を解いて現在地を知る
  7. 受験日を決めるときの注意:休止予定と再受験の間隔
  8. まとめ:受験資格は誰でも。早めに確認したいのは本人確認と日程
結論:基本情報技術者試験(FE)に年齢制限はなく、高校生も受験できます(受験資格は「どなたでも受験可能」)。IPAの統計では、令和7年度に在学中の学校等が高校(情報系・商業系・工業系・普通系その他の4区分)の受験者は3,320人、合格者は1,032人で、合格率は31.1%(当サイト算出)でした。同年度の全体の合格率38.3%より低めですが、16〜18歳の合格者は合わせて2,398人(受験者6,800人)います。申込みでは、本人確認書類と受験手数料7,500円の支払い方法を先に確認してください。
確認すること分かっていること(出典はこのあと各節に記載)
受験資格「どなたでも受験可能」。年齢制限の記載なし
受験手数料7,500円(消費税込み)
本人確認顔写真付きの学生証など。用意できない場合は学校生徒在籍証明書の方法あり
高校4区分の合格率令和7年度 31.1%(受験者3,320人・合格者1,032人、当サイト算出)
16〜18歳の合格率令和7年度 35.3%(受験者6,800人・合格者2,398人、当サイト算出)
CBT試験の休止予定2026年12月28日以降(再開時期は未定)

合格ナビには、IPAが公表した基本情報技術者試験の過去問を520問収録しています(科目Aの形式の問題120問と、旧形式の午前問題400問・2026-10-03 時点)。科目Bの問題はまだ掲載していません。

高校生は受験できる?:受験資格・手数料・申込み

基本情報技術者試験の申込み窓口の試験概要ページは、受験資格を「どなたでも受験可能」としています。学歴・年齢・在学の有無による制限は書かれていません。試験は、試験会場のコンピュータで解くCBT方式で、科目Aが90分・60問、科目Bが100分・20問です。

  • 受験手数料は7,500円(消費税込み)です
  • 支払い方法は、クレジットカード、コンビニ/銀行ATM(Pay-easy)、バウチャーです。お支払い方法によって別途払込手数料が必要になる場合があります
  • スマートフォンからの申込みは可能です(フィーチャーフォンは不可)
  • 一度受験すると、次に受験日として指定できるのは、前回の受験日の翌日から起算して30日を超えた日以降です

出典:申込み窓口 基本情報技術者試験(FE)試験概要、IPA リテイクポリシーの公開。

受験手数料:7,500円(10%消費税込み)。最終確認日:2026-10-03。出典:申込み窓口 基本情報技術者試験(FE)試験概要。

受験の流れや会場での手順は、基本情報技術者試験のCBT方式の解説にまとめています。

本人確認:高校生は学生証か学校生徒在籍証明書

当日は、本人確認書類を提示できないと「いかなる理由でも受験できません」。高校生に関係するのは、次の2通りです。申込み窓口の「よくあるご質問」から要点を整理します。

状況使える書類
顔写真付きの学生証がある中学校・高等学校・中等教育学校・特別支援学校・大学・高等専門学校・専修学校などが発行した、顔写真付きの学生証(原本)
顔写真付きの書類を用意できない「学校生徒在籍証明書」と、学生証(顔写真なし)・生徒手帳(顔写真なし)・健康保険資格確認書のうち1点の、両方を持参

学生証で注意する点は次のとおりです。

  • 学生証が学年ごとに発行される場合、在籍している学年以外の学生証は無効です。ただし有効期限日が書かれている場合は、その日まで使えます
  • スマートフォンのアプリなど電子機器の学生証と、海外の学校の学生証は使えません
  • 学年や年度の切り替わり、卒業の時期に学生証で受験するときは、有効期限切れや返却で手元にないことがないよう注意が必要です
  • 本人確認は、受験申込内容の変更期限(試験日の3日前)までに登録された利用者情報の姓・名と、書類の姓・名が一致している必要があります

出典:申込み窓口のよくあるご質問 本人確認書類(2026-10-03時点)。

高校生の合格率:IPAの在学区分別統計(令和7年度)

IPAの統計資料には、受験者が申告する「在学中の学校等」の区分別の表があります。高校は、情報系・商業系・工業系・普通系その他の4区分です。令和7年度(2025年4月〜2026年3月)の年度合計を並べます。

在学中の学校等受験者合格者合格率(合格者÷受験者)
高校(情報系)742人227人30.6%
高校(商業系)1,255人383人30.5%
高校(工業系)623人194人31.1%
高校(普通系・その他)700人228人32.6%
高校4区分の合計(当サイト算出)3,320人1,032人31.1%

出典:IPA 統計資料(令和8年3月分)基本情報技術者試験の「在学中の学校等 一覧表」(令和7年度の年度合計)。右端の合計行は4区分の人数を足して当サイトが計算したものです。

令和7年度の基本情報技術者試験全体は、受験者147,186人・合格者56,370人・合格率38.3%でした(同じ統計資料)。高校4区分の31.1%は、それより7.2ポイント低い数字です。

高校の区分別の合格率:令和7年度 高校4区分の合計は受験者3,320人・合格者1,032人(31.1%)。令和8年度は4〜9月の累計で、受験者1,803人・合格者555人(30.8%、当サイト算出)。最終確認日:2026-10-29。出典:IPA 統計資料(令和8年3月分)、IPA 統計資料(令和8年9月分)。

この表の読み方には注意が必要です。

  • 「在学中の学校等」は受験者の申告による区分で、表の合計は全受験者の人数と一致しません。申告の区分に「その他無記入」の行もあります。高校の区分以外の受験者も、この表の外にいます
  • 学校ごとの合格者数や、学年別の人数は、IPAの統計資料には載っていません
  • 令和8年度は年度の途中(4〜9月)の数字で、年度の合計とは呼べません

年齢別で見る:16〜18歳の合格者は令和7年度に2,398人

在学区分とは別に、IPAの統計資料には年齢別の一覧表もあります。令和7年度の年度合計から、中学生から大学生にあたる年齢の行を抜き出します。

年齢受験者合格者合格率
14歳29人19人65.5%
15歳67人25人37.3%
16歳625人219人35.0%
17歳2,486人850人34.2%
18歳3,689人1,329人36.0%
19歳9,335人3,044人32.6%

出典:IPA 統計資料(令和8年3月分)基本情報技術者試験の「年齢別 一覧表」(令和7年度の年度合計)。

16〜18歳を合計すると、受験者6,800人・合格者2,398人で、合格率は35.3%です(当サイト算出)。全体の38.3%よりやや低いものの、各年齢とも3人に1人程度は合格している計算です。14歳と15歳は人数が少なく、合格率の高低を読み取るには不十分です。表には10歳以下の行もあり、令和7年度は受験者36人・合格者16人です。年齢を数える基準日は、表の注記には書かれていません。

令和8年度の4〜9月の累計では、16歳が受験者259人・合格者94人(36.3%)、17歳が1,570人・532人(33.9%)、18歳が1,196人・485人(40.6%)です(令和8年9月分の統計資料。当サイト算出)。

16〜18歳の合格率:令和7年度 受験者6,800人・合格者2,398人(35.3%、当サイト算出)。年齢別の内訳は16歳35.0%、17歳34.2%、18歳36.0%。最終確認日:2026-10-03。出典:IPA 統計資料(令和8年3月分)。

「高校生で合格はすごいのか」は、受け止め方の問題です。数字で言えるのは、令和7年度は16〜18歳だけで2,398人が合格している一方、合格率は全体より少し低く、高校生にとっても簡単な試験ではない、という点です。年度ごとの合格率の推移と難易度は、基本情報技術者試験の難易度で扱っています。

高校の「情報Ⅰ」と基本情報の関係

文部科学省によると、令和4年度から新しい高等学校学習指導要領に基づき、高等学校の情報科に共通必履修科目「情報Ⅰ」が新設され、すべての生徒がプログラミングやネットワーク、データベースの基礎などを学びます。

出典:文部科学省 高等学校学習指導要領 情報科関係資料(2026-10-03時点)。

基本情報技術者試験の科目Bは、擬似言語で書かれたプログラムを読む「技能」の科目で、分野別の出題数はアルゴリズムとプログラミングが16問、情報セキュリティが4問です(試験要綱 Ver.5.6)。科目Aは、テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の知識を問う科目で、ネットワークやデータベース、セキュリティも含まれます。情報Ⅰの授業で触れた内容と重なる部分はありますが、試験の出題範囲は情報Ⅰの学習内容とは別に定められています。授業の内容だけで足りるかどうかは、問題を解いて確かめるのが確実です。

情報Ⅰで何をどこまで扱うかは学校や教科書によって違うため、ここでは基礎的な論点の問題を、当サイトの過去問から例として挙げます。

IT系の資格の入口として、ITパスポート試験を先に受ける人もいます。ITパスポートと基本情報の違いはITパスポートと基本情報技術者の違いで扱っています。ちなみに、文部科学省が公表している高等学校卒業程度認定試験の「情報」の免除対象は、情報処理技術者試験のうちITパスポート試験で、基本情報技術者試験は載っていません(文部科学省 試験科目を免除できる検定・試験の一覧、2026-10-03時点)。この一覧は高等学校卒業程度認定試験の科目の話で、在学している高校の単位認定とは別です。

高校生の学習計画の例:科目Bの前に、問題を解いて現在地を知る

学習時間の目安は、IPAが公表していません。ここでは時間数ではなく、順序の例を示します(当サイトの例です)。

段階やること
① 現在地を知る令和7年度の科目Aの公開問題(当サイトでは20問)を、時間を計って解く。評価点は出ないので、分野ごとの正誤を見る
② 授業で習った分野を固めるプログラミング、ネットワーク、データベースの基礎など(扱う範囲は学校や教科書で異なります)
③ 授業でまだ習っていない分野に広げるマネジメント系・ストラテジ系(プロジェクト管理、経営戦略、法務など)
④ 科目Bに進む擬似言語の読み方と、流れ図のたどり方を練習する
⑤ 通しで解く科目A(90分)と科目B(100分)を同じ時間配分で解く

科目Aは全分野の知識、科目Bはプログラムを読む技能が問われます。授業でまだ習っていない分野は、問題を解いて初めて抜けに気づくことがあるため、手順③で広げる前に①で現在地を確かめておくと進めやすくなります。科目ごとの勉強法は、科目Aの解説、科目Bの対策にまとめています。自分に合う進め方を選ぶときは、独学ロードマップも参考になります。

受験日を決めるときの注意:休止予定と再受験の間隔

IPAは、CBTで実施している3試験区分(ITパスポート・情報セキュリティマネジメント・基本情報技術者)について、2026年12月28日以降の試験の休止を予定しています。会場によっては、2026年12月27日より前に休止となる場合もあります。再開時期は決まり次第IPAのページでお知らせされる予定で、2027年1月以降の実施については「2026年秋頃」にお知らせするとされています。

休止の予定:2026年12月28日以降に試験を休止予定。再開時期は未定で、2027年1月以降の試験実施は2026年秋頃にウェブページで案内予定。最終確認日:2026-10-03。出典:IPA CBT方式で実施する3試験区分における2026年5月以降の試験実施について。

CBT方式は随時実施で、日程は会場ごとに違います。学校の定期考査や行事と重なる日は、申込み画面で空席のある日の中から外して選びます。前回の受験日の翌日から起算して30日を超えた日以降でないと再受験できないため、落ちた場合の日程は、基本情報 落ちた後の再受験で日付の表を確認してください。

まとめ:受験資格は誰でも。早めに確認したいのは本人確認と日程

  • 受験資格は「どなたでも受験可能」。年齢制限の記載はない
  • 本人確認は、顔写真付きの学生証か、学校生徒在籍証明書+顔写真なしの学生証などの組み合わせ。原本が必要
  • 令和7年度の高校4区分の合格率は31.1%、16〜18歳の合格率は35.3%(いずれもIPAの統計から当サイトが算出)。全体は38.3%
  • 高校の情報Ⅰと重なる分野はあるが、出題範囲は試験要綱で別に定められている
  • CBT試験は2026年12月28日以降に休止予定。日程は申込み画面で選べる日から逆算する
  • 全体の勉強の進め方は1ヶ月プランや独学ロードマップで確認できる

よくある質問

Q中学生や小学生でも基本情報技術者試験を受けられますか?

申込み窓口の試験概要ページは、受験資格を「どなたでも受験可能」としています。本人確認書類の学生証の対象にも中学校が含まれ、小学校・中学校などに在籍していて顔写真付きの書類を用意できない人向けに、学校生徒在籍証明書を使う方法が案内されています。IPAの令和7年度の年齢別統計にも、10歳以下の受験者36人(合格者16人)の行があります。

Q顔写真つきの学生証がない高校生は、どうやって本人確認をしますか?

小学校・中学校・高等学校などに在籍していてパスポートや顔写真付きの学生証などを用意できない場合は、「学校生徒在籍証明書」と、顔写真なしの学生証・生徒手帳・健康保険資格確認書のいずれか1点の両方を持参すると、本人確認に必要な書類にできます。原本が必要で、コピーは認められません。

Qクレジットカードを持っていない高校生は、受験料をどう払いますか?

申込み窓口の案内では、支払い方法はクレジットカード、コンビニ/銀行ATM(Pay-easy)、バウチャーの3つです。コンビニ/銀行ATMでは、支払期限を過ぎると申込みが無効になります。お支払い方法によっては別途払込手数料が必要になる場合があります。

Q高校の「情報」の単位が、基本情報技術者試験の合格で免除されますか?

文部科学省が公表している高等学校卒業程度認定試験の「情報」の免除対象は、情報処理技術者試験のうちITパスポート試験です。基本情報技術者試験は、この一覧には載っていません。なお、これは高等学校卒業程度認定試験の科目の話で、在学している高校で単位として認められるかどうかは、学校によって扱いが異なるため、各学校に確認が必要です。

この資格の問題を解く基本情報技術者(FE) 科目A過去問問題集(全520問)
解いてみる

法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月29日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。

合格ナビ 編集長・運営者

基本情報技術者(FE)の出題範囲・法令・公式の統計を参照して書いています。プロフィール・編集方針