精神保健福祉士

精神保健福祉士 第27回 問題1|精神医学と精神医療

問題

精神保健福祉士 | 第27回(令和6年度) | 令和7年2月1日(土)・2日(日)実施・精神医学と精神医療

次のうち,成人の認知能力を詳細に評価するための心理検査として,適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第27回精神保健福祉士国家試験(令和6年度)」専門科目 問題1(精神医学と精神医療)

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 3
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 3

WAIS(ウェイス)-Ⅳは、成人向けのウェクスラー式知能検査です。全体的な知能の水準に加え、言語理解・知覚推理・ワーキングメモリー・処理速度という4つの側面から、認知能力の得意・不得意を詳しく評価できます。

ウェクスラー式検査は年齢によって使い分けます。幼児向けがWPPSI(ウィプシー)、児童向けがWISC(ウィスク)、成人向けがWAISです。選択肢4のWPPSI-Ⅲは幼児向けなので、成人には使いません。文章完成法テスト・ロールシャッハテスト・P-Fスタディは、性格(パーソナリティ)を調べる検査で、知能や認知能力を詳しく測るものではありません。

なぜ正解か

正解は 3。WAIS-Ⅳはウェクスラー成人知能検査の第4版で、成人の認知能力を詳細に評価する代表的な検査である。全検査IQに加え、言語理解・知覚推理・ワーキングメモリー・処理速度の4つの指標得点を算出でき、得意・不得意の差(個人内差)から支援の手がかりを得られる。

ほかの選択肢

  • 1:誤り。文章完成法テスト(SCT)は、「子どもの頃、私は…」のような書きかけの文を完成させてもらう投影法の性格検査。
  • 2:誤り。ロールシャッハテストは、左右対称のインクのしみの図版が何に見えるかを答えてもらう投影法の性格検査。
  • 4:誤り。WPPSI-Ⅲはウェクスラー式の幼児向け知能検査で、成人は対象外。
  • 5:誤り。P-Fスタディ(絵画欲求不満テスト)は、欲求不満場面の絵に対する反応から、攻撃の向きや型を見る投影法の性格検査。

ポイント

「成人」と「認知能力の詳細な評価」の2条件で絞る。投影法の性格検査(1・2・5)は内面の特徴を見るもので、知能の水準や得意・不得意の把握には使わない。ウェクスラー式は幼児WPPSI・児童WISC・成人WAISの対応で覚える。

正解の根拠

正解は 3。心理検査は大きく「知能検査・発達検査」と「性格検査(人格検査)」に分かれ、性格検査はさらに質問紙法・投影法・作業検査法に分けられる。本問は「成人の」「認知能力を詳細に評価する」という2条件から、成人向けの知能検査を選ばせている。

ウェクスラー式検査の使い分け

検査対象
WPPSI(ウィプシー)幼児
WISC(ウィスク)児童・思春期
WAIS(ウェイス)成人

ウェクスラー式は、同年齢集団の中での位置(偏差IQ)で結果を示し、全体のIQだけでなく指標ごとのばらつきを見られる点が特徴。発達障害の特性理解や、高次脳機能障害・認知症の評価、就労支援での得意・不得意の把握などに用いられる。

誤りの肢の掘り下げ

  • 投影法の3つ(1・2・5):あいまいな刺激への自由な反応に、本人の内面(欲求・葛藤・対人関係のもち方など)が投影されるという考えに立つ。
    • SCT:未完成の文を完成させる。
    • ロールシャッハテスト:インクのしみの見え方を問う。
    • P-Fスタディ:ローゼンツァイクが考案。欲求不満場面で、攻撃を他者に向ける(他責)・自分に向ける(自責)・向けない(無責)といった方向を見る。

ほかに、TAT(絵画統覚検査)、バウムテスト(実のなる木を描く)なども投影法として出題される。

  • 4 WPPSI:名前が似ているため、対象年齢で入れ替えるひっかけ。成人ならWAIS、という対応を確実に覚える。

関連して出る論点

  • 質問紙法:MMPI(ミネソタ多面人格目録)、YG(矢田部ギルフォード)性格検査、エゴグラム(TEG)など。実施・採点が簡便だが、回答を意図的に操作できる弱点がある。
  • 作業検査法:内田クレペリン精神作業検査(一桁の足し算を続け、作業曲線から特徴を見る)。
  • ビネー式知能検査:田中ビネー知能検査など。精神年齢をもとにIQを算出する方式が出発点で、ウェクスラー式と対比される。
  • 認知症のスクリーニング:HDS-R(改訂長谷川式簡易知能評価スケール)やMMSEは短時間で行うふるい分けの検査で、「詳細な評価」を目的とするWAISとは役割が異なる。

検査は単独で診断を確定するものではなく、面接や生活状況と合わせて解釈する、という点も支援者として押さえておきたい。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第27回精神保健福祉士国家試験(令和6年度)」専門科目 問題1(精神医学と精神医療)。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第27回精神保健福祉士国家試験(令和6年度)」専門科目 問題1(精神医学と精神医療)です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ。原文にふりがなが付いている語は、ふりがなも付けています)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。精神保健福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

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