精神保健福祉士

精神保健福祉士 第27回 問題6|精神医学と精神医療

問題

精神保健福祉士 | 第27回(令和6年度) | 令和7年2月1日(土)・2日(日)実施・精神医学と精神医療

次の記述のうち,社会生活技能訓練(SST)の説明として,正しいものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第27回精神保健福祉士国家試験(令和6年度)」専門科目 問題6(精神医学と精神医療)

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 4
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 4

社会生活技能訓練(SST)は、あいさつ、頼みごと、断り方、困ったときの相談など、暮らしの中で必要な対人関係の技能を練習するプログラムです。認知行動療法の考え方を取り入れており、

  • 練習したい場面を決める
  • ロールプレイで実際にやってみる
  • 良かった点をほめ(正のフィードバック)、改善点を提案する
  • うまくできたやり方をまねる(モデリング)
  • 宿題で実生活でも試す

という流れで進めます。精神分析の考え方ではありません。2は森田療法、3は心理劇(サイコドラマ)、5は芸術療法の説明です。

なぜ正解か

正解は 4。SST(Social Skills Training)は、認知行動療法や社会学習理論に基づき、対人関係を中心とする社会生活上の技能(ソーシャルスキル)を、練習によって身につけていく方法である。統合失調症などの精神障害のある人の地域生活を支える心理社会的プログラムとして、精神科デイケア・病棟・就労支援などで行われている。

ほかの選択肢

  • 1:誤り。精神分析の考え方(無意識の葛藤への洞察)は応用していない。SSTは目に見える行動とその学習に焦点を当てる。
  • 2:誤り。絶対臥褥(一定期間、食事・排泄以外は横になって過ごす)は、森田療法の入院治療の第1期。
  • 3:誤り。即興の劇を演じて自己理解を深めるのは心理劇(サイコドラマ)。SSTもロールプレイを使うが、目的は具体的な技能の練習であり、劇を通した内面の探索ではない。
  • 5:誤り。絵画や音楽を通じた表現は芸術療法。

正解の根拠

正解は 4。SSTは、リバーマンらが精神障害のある人のリハビリテーションの方法として体系化したもので、行動療法・認知行動療法、社会学習理論(観察学習)の技法を組み合わせている。生活上の困難の一部は「技能が身についていない・使えない」ことから生じると捉え、その技能を練習で獲得・回復することを目指す。

SSTの進め方と使われる技法

1. 本人が練習したい課題(目標)を決める(例:「主治医に副作用を伝える」)

2. 場面を設定し、ロールプレイ(行動リハーサル)で実際にやってみる

3. 良かったところを具体的にほめる(正のフィードバック・強化)

4. さらに良くする点を提案し、ほかの参加者が見本を示す(モデリング)

5. もう一度練習する

6. 実際の生活で試す課題(宿題)を決め、次回に結果を確認する

認知の面では、相手の言葉や状況を正しく受け取る(受信)、どう応じるか考える(処理)、言葉や表情で伝える(送信)という一連の技能として対人行動を捉える。服薬自己管理や症状自己管理など、目的別のモジュールも開発されている。

誤りの肢の掘り下げ

  • 1 精神分析:過去の体験や無意識を扱わず、「今・ここ」の具体的な行動を扱う点が対照的。
  • 2 森田療法:入院森田療法は、絶対臥褥期→軽作業期→作業期→社会生活準備期と進む。「あるがまま」がキーワード。
  • 3 心理劇:モレノが創始。主役・補助自我・監督(ディレクター)・観客・舞台の5要素で構成され、役割交換などを通じて自発性や洞察を引き出す。SSTのロールプレイとは目的が違う点が問われる。
  • 5 芸術療法:言葉以外の表現を通じた自己表現・情緒の安定が目的。

関連論点

  • 心理教育:病気や治療、再発のサインなどの知識を本人・家族に伝え、対処の力を高める。家族心理教育は、家族の感情表出(EE)が高いと再発しやすいという研究を背景に発展した。
  • IPS(個別就労支援):「まず就職し、そこで支える」という就労支援。
  • 疾病管理とリカバリー(IMR):リカバリー目標の設定と症状の自己管理を学ぶプログラム。
  • SSTは診療報酬上も精神科のリハビリテーションとして位置づけられており、精神保健福祉士が実施やコーディネートに関わることが多い。参加者が「できた」体験を積み、自信を回復することも大きな目的である。
この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第27回精神保健福祉士国家試験(令和6年度)」専門科目 問題6(精神医学と精神医療)。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第27回精神保健福祉士国家試験(令和6年度)」専門科目 問題6(精神医学と精神医療)です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ。原文にふりがなが付いている語は、ふりがなも付けています)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。精神保健福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

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