精神保健福祉士

精神保健福祉士 第27回 問題29|ソーシャルワークの理論と方法(専門)

問題

精神保健福祉士 | 第27回(令和6年度) | 令和7年2月1日(土)・2日(日)実施・ソーシャルワークの理論と方法(専門)

次の記述のうち,精神保健福祉士が面接で用いる「感情の反映」の説明として,正しいものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第27回精神保健福祉士国家試験(令和6年度)」専門科目 問題29(ソーシャルワークの理論と方法(専門))

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 2
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 2

感情の反映とは、クライエントが話している内容の奥にある気持ちを、援助者が言葉にして返すことです。たとえば「それはとても悔しかったのですね」のように、本人が口にした事実だけでなく、その背後にある感情をくみ取って伝えます。

これにより、クライエントは自分の気持ちを分かってもらえたと感じ、さらに話しやすくなります。

ほかの選択肢は、別の面接技法を説明しています。表現をそのまま繰り返すのは反復、話をまとめて返すのは要約、感情を尊重し認めるのは受容、思いと行動のずれを明らかにするのは直面化です。

なぜ正解か

正解は 2。感情の反映は、クライエントの話に込められている感情(言葉になっていない気持ちも含む)を、援助者が言語化して返す技法である。自分の気持ちが理解されたという実感が生まれ、関係形成や自己理解が進む。

ほかの選択肢

  • 1:クライエントの表現をそのまま繰り返すのは、反復(繰り返し)である。感情を新たに言語化するものではない。
  • 3:話した内容を整理してまとめ、フィードバックするのは要約である。
  • 4:感情を尊重し認めるのは、受容に近い。態度や姿勢を表すもので、感情を言葉にして返す技法の説明とは違う。
  • 5:思いと行動のずれを明らかにするのは、直面化である。矛盾を指摘する関わりで、タイミングと関係性への配慮が必要になる。

見分けのポイント

感情の反映は、本人の言葉の中にまだ出ていない感情語(「悔しい」「心細い」など)を、援助者が推測して添える点が特徴である。反復と要約は内容中心、受容は態度、直面化は矛盾の指摘と、焦点が違う。面接の場面では、これらを組み合わせて使う。

正解の根拠と位置づけ

正解は 2。面接技法の整理の中で、感情の反映は「言葉の背後にある気持ちに焦点を当てて返す」技法である。「大変だったのですね」だけでなく、「周りに分かってもらえず、心細かったのですね」のように、本人が言い切れていない感情を推測して言語化する点が特徴である。当たっていれば本人が「そうなんです」とうなずき、外れていれば本人が訂正してくれる。どちらでも、本人の自己理解が深まる。

誤りの肢の掘り下げ

  • 1(反復):「眠れないんですね」のように、相手の言葉をそのまま、あるいは要点だけ繰り返す。話を聞いている印象を与え、話を続けやすくするが、新しい情報や感情の言語化は含まない。感情の反映と混同されやすい。見分けは「相手が使っていない感情の言葉が加わっているか」である。
  • 3(要約):話の流れや要点をまとめて返す。面接の区切りで、話を整理し、確認するために使う。内容中心である点で感情の反映と異なる。
  • 4(受容):クライエントの感情や存在をあるがままに受け止める態度。技法というより基本姿勢であり、「尊重し認める」と述べるだけでは、感情を言語化して返す技法の説明にならない。
  • 5(直面化):言っていることと行動の矛盾、あるいは思いとのずれを、本人が気づけるように示す。関係が築かれていないうちに用いると防衛や抵抗を招く。

関連して出る論点

開かれた質問と閉じられた質問、言い換え、沈黙の扱い、共感と同情の違い、バイスティックの7原則(個別化・意図的な感情表出・統制された情緒的関与・受容・非審判的態度・自己決定・秘密保持)との対応が問われる。

面接技法を使い分けるときの順序も整理しておきたい。面接の初期は、傾聴・反復・感情の反映で関係を築き、中盤で質問や要約で整理を進め、関係が十分にできてから必要に応じて直面化を行う、という流れが基本である。感情の反映は、利用者が自分の気持ちに気づく過程を助けるため、アセスメントと関係形成の両方に役立つ。ただし、推測が外れたときに本人が訂正しやすいよう、「〜のように感じていらっしゃるのでしょうか」と断定を避けた言い方をすると、押し付けにならない。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第27回精神保健福祉士国家試験(令和6年度)」専門科目 問題29(ソーシャルワークの理論と方法(専門))。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第27回精神保健福祉士国家試験(令和6年度)」専門科目 問題29(ソーシャルワークの理論と方法(専門))です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ。原文にふりがなが付いている語は、ふりがなも付けています)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。精神保健福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

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