問題
次の記述のうち,精神保健福祉士が行うコミュニティワークとして,適切なものを2 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第27回精神保健福祉士国家試験(令和6年度)」専門科目 問題32(ソーシャルワークの理論と方法(専門))
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
※この問題は2つ選ぶ形式です。2つとも選ぶと答え合わせになり、正答の全部を選んだときだけ正解として扱います。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
正解は 1 と 3
コミュニティワークは、地域の住民や団体と協力して、地域の課題の解決や、住みやすい地域づくりを進める実践です。
1 は、障害の有無にかかわらず誰でも集えるサロンを、住民が運営できるよう立ち上げを支援しており、住民の力を地域づくりに生かす典型例です。3 は、自治会と一緒に精神障害の理解についての住民ヒアリングを行い、結果をまとめるもので、地域のニーズや課題を住民と共に把握する取組です。
2 は個別・集団の支援の一部、4 はケアマネジメント的な支援、5 は集団の運営への関わりであり、地域づくりそのものを目的にしたものではありません。
なぜ正解か
正解は 1 と 3。コミュニティワークは、地域住民や関係機関と協働して、地域の課題の把握・解決、住民の主体的な活動の支援、社会資源の開発や調整を行い、地域全体の福祉力を高める実践である。1 は住民運営のサロンの立ち上げ支援であり、住民の主体的な活動を後押しする。3 は自治会と共に住民ヒアリングを行い結果をまとめるもので、地域の課題の共有と理解の促進につながる。
ほかの選択肢
- 2:デイ・ケアの話合いで地域の居場所の見学を企画するのは、参加者への個別・集団の支援であり、地域の側への働きかけとは言えない。
- 4:障害福祉サービスを希望する人のセルフプラン立案を支援するのは、個人の利用計画づくりを支えるケアマネジメント(相談支援)の領域である。
- 5:ボランティアグループの定例会でファシリテーターを担うのは、集団の運営を助けるグループワーク的な関わりである。
見分けのポイント
コミュニティワークは、働きかけの相手が「地域(住民・組織)」である点がポイントである。利用者個人に働きかける支援(2・4)や、集団の運営を助ける支援(5)と区別して選ぶ。住民が主役になる活動の支援と、地域の課題を住民と共有する取組が当てはまる。
正解の根拠と位置づけ
正解は 1 と 3。コミュニティワークは、地域を対象に、住民の主体性を引き出しながら進めるソーシャルワークの方法である。主な内容として、地域のニーズや資源の把握(地域アセスメント)、住民や団体の組織化、住民活動の支援、ネットワークの形成、社会資源の開発、福祉教育や啓発などが挙げられる。
1 は、精神障害の有無にかかわらず集えるサロンを、住民が運営するという点で、当事者と地域住民が出会う場づくりを住民の力で実現する取組である。支援者は主役ではなく、立ち上げを後押しする立場に立つ。3 は、自治会という地域組織と協力して、精神障害の理解について住民の声を聴き、結果をまとめるもので、地域アセスメントと理解促進の両面を持つ。
誤りの肢の掘り下げ
- 2:地域の居場所を知ることは、利用者個人の社会参加を支える有益な支援だが、働きかけの対象は利用者であり、地域の側ではない。個別支援・グループワークとして整理される。
- 4:セルフプランは、サービス等利用計画を、本人や家族が作成する方法である。その作成を支援することは、個人を単位としたケアマネジメントの一部である。
- 5:精神保健福祉ボランティアグループの会議運営を支える関わりは、集団過程を整える点でグループワークの性格が強い。ボランティアの育成や支援は地域づくりに通じる部分もあるが、本問の選択肢は会議の進行役を担うことにとどまる。
関連して出る論点
ソーシャルアクション(制度・施策の改善に向けた働きかけ)との区別、地域福祉の主体としての住民、地域アセスメントの方法、ソーシャルサポートネットワーク、住民のエンパワメント、セルフヘルプ・グループの支援が問われる。次の問題33(ソーシャルアクション)と対にして整理すると理解しやすい。
コミュニティワークの進め方も押さえておく。①地域の状況・資源・住民の関心を把握し(地域アセスメント)、②課題を住民と共有し、③住民の組織化や活動の立ち上げを支え、④活動を評価して改善する、という過程をたどる。支援者は主導するのではなく、住民の主体性を引き出す立場に立つ点が重要で、選択肢1の「支援する」、選択肢3の「共に行う」という書き方は、この姿勢を表している。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第27回精神保健福祉士国家試験(令和6年度)」専門科目 問題32(ソーシャルワークの理論と方法(専門))です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ。原文にふりがなが付いている語は、ふりがなも付けています)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。精神保健福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:合格ナビ運営事務局(運営者情報)・編集方針。

