精神保健福祉士

精神保健福祉士 第28回 問題16|現代の精神保健の課題と支援

問題

精神保健福祉士 | 第28回(令和7年度) | 令和8年1月31日(土)・2月1日(日)実施・現代の精神保健の課題と支援

次のうち,精神的不調の早期発見と予防につながる,精神保健に関する正しい認識や態度・行動を表す用語として,正しいものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第28回精神保健福祉士国家試験(令和7年度)」専門科目 問題16(現代の精神保健の課題と支援)

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ

タップするとすぐ答え合わせ

答え合わせ

正解は 2
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)

解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 2

精神保健に関する正しい知識と態度を持ち、自分や身近な人の不調に気づいて、適切な助けを求めたり支援につないだりできる力を「メンタルヘルスリテラシー」といいます。早期発見と予防に結び付く考え方です。

インフォームド・コンセントは説明を受けたうえでの同意、アドバンス・ケア・プランニングは将来の医療やケアについて前もって話し合う取り組み、モラトリアムは社会的な責任を猶予された時期、アドヒアランスは患者が治療方針の決定に参加し主体的に治療を続けることを指します。

正解は 2

メンタルヘルスリテラシーは、精神疾患の認識、予防、援助希求、支援の仕方などに関する知識と態度を指し、早期発見・早期対応や偏見の軽減につながるとされます。

  • 1 インフォームド・コンセント:医療者から十分な説明を受け、理解したうえで本人が同意することです。精神保健の知識や態度全般を指す用語ではありません。
  • 2 正しい。精神的不調の早期発見と予防につながる、精神保健に関する知識・態度・行動を指します。
  • 3 アドバンス・ケア・プランニング:将来の医療やケアについて、本人が家族や医療・ケアの関係者と前もって繰り返し話し合い共有する取り組みです。
  • 4 モラトリアム:青年期に社会的な責任や義務の引き受けが猶予されている状態を指す、発達の分野の用語です。
  • 5 アドヒアランス:患者が治療方針の決定に積極的に参加し、その決定に従って主体的に治療を続けることです。「言われたとおりに服薬する」意味合いの強いコンプライアンスと対比されます。

学校教育での精神疾患の学習や、職場・地域の普及啓発は、メンタルヘルスリテラシーを高める取り組みとして位置づけられます。

正解は 2

メンタルヘルスリテラシーとは

メンタルヘルスリテラシーは、精神疾患の認識、管理、予防に役立つ知識や信念として提唱された概念で、現在では次のような要素を含むものとして説明されます。

  • 精神疾患や精神的不調に気づき、それが何であるかを理解できる
  • 不調の予防や、自分でできる対処を知っている
  • 専門的な支援の種類と、その利用の仕方を知っている
  • 身近な人が不調のときに、話を聴き、支援につなぐことができる
  • 精神疾患への偏見を減らし、援助を求めることへのためらいを小さくする

知識だけでなく、援助を求める・支援につなぐという態度や行動まで含む点が特徴で、早期発見、早期介入、予防に結び付きます。若い世代で精神疾患の発症が多いことから、学校での精神保健教育の充実が重視されています。

誤りの肢の掘り下げ

  • 1 インフォームド・コンセントは、治療やケアについて説明を受け、理解し、納得したうえでの本人の同意です。精神保健福祉法の入院制度でも、本人の同意に基づく任意入院を基本とする考え方と結び付きます。
  • 3 アドバンス・ケア・プランニングは、人生の最終段階を含め、将来の医療・ケアについて本人の意思を前もって話し合い共有していく過程です。
  • 4 モラトリアムは、エリクソンの発達理論で、青年期にアイデンティティを確立するまでの間、社会的な役割の引き受けが猶予される期間を指して用いられます。
  • 5 アドヒアランスは、患者が治療方針の決定に主体的に参加し、それに基づいて治療を続けることを指します。服薬の継続を論じる際に、医療者の指示に従うかどうかを重視するコンプライアンスとの違いが問われます。

関連論点

  • ゲートキーパーの養成:自殺の危険のサインに気づき、声をかけ、話を聴き、必要な支援につなげ、見守る人を育てる取り組みで、メンタルヘルスリテラシーを地域に広げる施策でもあります。
  • 偏見(スティグマ)の軽減:正しい知識が広がることで、本人や家族が援助を求めやすくなります。
  • 精神障害にも対応した地域包括ケアシステムでも、「教育」が構成要素の一つとされています。

用語問題では、知識・態度・行動の三つがそろった概念であることが選択の決め手になります。

この問題の根拠
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第28回精神保健福祉士国家試験(令和7年度)」専門科目 問題16(現代の精神保健の課題と支援)です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ。原文にふりがなが付いている語は、ふりがなも付けています)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。精神保健福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:合格ナビ運営事務局(運営者情報)・編集方針。