精神保健福祉士

精神保健福祉士 第28回 問題2|精神医学と精神医療

問題

精神保健福祉士 | 第28回(令和7年度) | 令和8年1月31日(土)・2月1日(日)実施・精神医学と精神医療

次のうち,外因性に分類される精神障害として,正しいものを2 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第28回精神保健福祉士国家試験(令和7年度)」専門科目 問題2(精神医学と精神医療)

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

※この問題は2つ選ぶ形式です。2つとも選ぶと答え合わせになり、正答の全部を選んだときだけ正解として扱います。

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答え合わせ

正解は 3・4
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 3 と 4

精神障害は、原因の考え方から「外因性」「内因性」「心因性」に分ける伝統的な分類があります。外因性とは、脳そのものの病気やけが、体の病気、アルコールや薬物など、外から脳に加わった原因がはっきりしているものです。

アルコールによる精神病性障害(3)は、アルコールという物質が原因なので外因性です。認知症(4)も、アルツハイマー病や脳血管障害など脳の病気が原因なので外因性にあたります。

双極性障害と統合失調症は、はっきりした外の原因が見つからない「内因性」、神経症は心の葛藤やストレスによる「心因性」に分類されます。

なぜ正解か

正解は 3 と 4。伝統的な精神医学の分類では、原因の所在によって次の3つに分ける。

  • 外因性:脳や身体に、外から確かめられる原因がある。脳の病変による「器質性」、身体疾患による「症状性」、アルコール・薬物などによる「中毒性」を含む。
  • 内因性:明らかな外の原因が見つからず、素因(体質)が関わると考えられてきたもの。
  • 心因性:心理的な要因(ストレス・葛藤)が主な原因。

3のアルコールによる精神病性障害は中毒性、4の認知症は脳の病変による器質性で、いずれも外因性に入る。

ほかの選択肢

  • 1:双極性障害(躁うつ病)は、統合失調症と並ぶ代表的な内因性精神障害。
  • 2:統合失調症は内因性の代表。
  • 5:神経症は、心理的葛藤やストレスによって起こるとされ、心因性に分類される。

押さえどころ

外因性は「器質性(脳の病変)」「症状性(身体疾患)」「中毒性(アルコール・薬物)」の3つに分けて覚える。認知症は器質性、アルコール関連の精神病性障害は中毒性にあたる。

正解の根拠と位置づけ

正解は 3 と 4。外因・内因・心因の三分法は、ドイツ精神医学の伝統に由来する原因論的な分類である。いまの国際的な診断基準(DSM-5-TR・ICD-11)は、原因ではなく症状のまとまりと経過で診断する操作的診断に切り替わっており、この三分法をそのまま使ってはいない。それでも、試験では「原因から見た整理」として繰り返し問われ、臨床でもまず外因(治療できる身体的な原因)を除外するという考え方の土台になっている。

外因性の内訳は次のように整理するとよい。

  • 器質性:脳そのものの病変(認知症、脳血管障害、頭部外傷、脳腫瘍、脳炎など)
  • 症状性:脳以外の身体疾患が脳に影響したもの(甲状腺機能の異常、膠原病、肝不全などによる精神症状)
  • 中毒性:アルコール・覚醒剤・大麻などの物質によるもの

誤りの肢の掘り下げ

  • 1・2 内因性:双極性障害と統合失調症は、遺伝的な素因と環境の相互作用で起こると考えられ、決定的な外の原因が見つかっていないため内因性とされてきた。双極性障害の躁状態が甲状腺機能亢進症や薬物で起きている場合は、その部分は外因性の問題になる点に注意する。
  • 5 心因性:神経症は、不安や葛藤が身体・精神の症状として現れる状態を指す古い概念で、心因性の代表。現在の診断基準では「神経症」という大きな枠はなく、不安症群、強迫症、解離症、身体症状症などに分けられている。

関連して出る論点

  • 「外因を先に疑う」原則:精神症状が新たに出たとき、まず身体疾患や薬物が原因でないかを確かめる。意識障害を伴うせん妄は外因性の典型で、身体の治療で改善しうる。
  • 伝統的分類と現代の分類の違い:DSM-5-TRでは「物質・医薬品誘発性精神病性障害」「他の医学的疾患による精神病性障害」などの名称で、外因性の考え方が診断名の中に残っている。
  • ICD-10のFコード:F0(症状性を含む器質性精神障害)、F1(精神作用物質使用による障害)が外因性にほぼ対応し、F2(統合失調症)、F3(気分障害)が内因性、F4(神経症性障害)が心因性にほぼ対応する、という見方で整理すると覚えやすい。
この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第28回精神保健福祉士国家試験(令和7年度)」専門科目 問題2(精神医学と精神医療)。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第28回精神保健福祉士国家試験(令和7年度)」専門科目 問題2(精神医学と精神医療)です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ。原文にふりがなが付いている語は、ふりがなも付けています)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。精神保健福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

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