精神保健福祉士

精神保健福祉士 第28回 問題24|精神保健福祉の原理

問題

精神保健福祉士 | 第28回(令和7年度) | 令和8年1月31日(土)・2月1日(日)実施・精神保健福祉の原理

次の記述のうち,精神保健福祉士の援助における循環的関係を表すものとして,正しいものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第28回精神保健福祉士国家試験(令和7年度)」専門科目 問題24(精神保健福祉の原理)

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 5

「循環的関係」とは、支援する人と支援を受ける人が、一方的に「教える・教わる」関係ではなく、双方向のやり取りを通じてお互いに影響し合い、お互いの見方が変わっていく関係のことです。

選択肢5は、クライエントの体験の語りをきっかけに双方向のやり取りが生まれ、精神保健福祉士とクライエントの双方が、相手の見方を通して自分の見方を見直しています。これが循環的関係の姿です。

ほかの選択肢は、本人に代わって行う支援、本人の希望を尊重した計画づくり、説明と同意、本人と一緒に環境へ働きかける支援で、いずれも大切ですが「お互いの見方が変わり合う」関係を表してはいません。

なぜ正解か

正解は 5。循環的関係は、援助者からクライエントへの一方向の働きかけではなく、相互のやり取りが循環しながら双方に変化をもたらす関係を指す。選択肢5では、語りに続く双方向のやり取りによって、精神保健福祉士とクライエントが「共に」相手の見方を通して自分の見方を見直しており、援助者自身も変化している点が決め手になる。

ほかの選択肢

  • 1:本人に代わって金銭管理を行うのは代行的な支援で、援助者から本人への一方向の関わり。
  • 2:希望を尊重し折り合いをつけて計画を立てるのは協働的な計画づくりだが、互いの見方が変わり合うという要素は示されていない。
  • 3:サービス内容を説明して同意を得るのは、インフォームド・コンセントの手続。情報は援助者から本人への一方向に流れている。
  • 4:クライエントと共に職場の理解を促すのは、環境への働きかけ(アドボカシーの要素を含む)で、援助者とクライエントの間の関係のあり方を表すものではない。

正解の根拠

正解は 5。精神保健福祉士の援助関係論では、専門職が知識を持つ側、クライエントが受け取る側という一方向の関係を見直し、両者が対等なパートナーとして関わる関係が重視されてきた。循環的関係はその一つの表し方で、次の特徴をもつ。

1. 双方向性:クライエントの語りに援助者が応じ、その応答に再びクライエントが応じる、というやり取りが往復する。

2. 相互変容:やり取りの結果、クライエントだけでなく援助者の見方・理解も変わる。援助者も関係の中で変化する当事者になる。

3. 継続性:一度の説明や合意で終わらず、関係の中で理解が更新され続ける。

選択肢5は「双方向のやり取り」「共に」「自分の見方を見直した」という語で、この3点をすべて含んでいる。

誤りの肢の位置づけ

  • 1 金銭管理の代行:判断能力が低下した人への支援として必要な場面はあるが、本人に代わって行う関わりであり、関係の向きは一方向である。権利擁護の観点からは、代行の前に本人の意思をどう反映させるかが問われる。
  • 2 希望の尊重と折り合い:本人中心の計画づくりとして適切な実践だが、援助者自身の見方が変わるという相互性までは述べていない。協働やパートナーシップの例として出題されることが多い。
  • 3 説明と同意:インフォームド・コンセントは自己決定を支える基本手続だが、関係の質としては情報提供と承諾という一往復にとどまる。
  • 4 職場環境への働きかけ:クライエントと共に環境(従業員の理解)に働きかけるのは、ソーシャルアクションやアドボカシーに通じる実践。援助関係の性質というより、介入の対象と方法を表している。

関連論点

  • 援助関係を「援助者が一方的に与える関係」から「互いに影響し合う関係」へととらえ直す視点は、当事者の経験的知識を尊重するリカバリー志向の実践や、ナラティヴ・アプローチの無知の姿勢とも通じる。
  • 似た用語との違い:協働(共に目標に取り組むこと)、パートナーシップ(対等な立場で関わること)は関係の姿勢を表し、循環的関係はその中で生じる相互作用と相互変容に焦点を当てる。選択肢を読むときは「援助者自身も変わったか」に注目すると見分けやすい。
この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第28回精神保健福祉士国家試験(令和7年度)」専門科目 問題24(精神保健福祉の原理)。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第28回精神保健福祉士国家試験(令和7年度)」専門科目 問題24(精神保健福祉の原理)です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ。原文にふりがなが付いている語は、ふりがなも付けています)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。精神保健福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

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