問題
次の記述のうち,異なる機関に所属する専門職で構成されるチームの形成期の説明として,正しいものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第28回精神保健福祉士国家試験(令和7年度)」専門科目 問題31(ソーシャルワークの理論と方法(専門))
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
正解は 3
チームは、できあがってすぐ力を発揮するわけではなく、「形成期→混乱期→統一期→機能期→散会期」のように段階を踏んで変化するとされます。形成期は、メンバーが集まったばかりで、互いのことをまだよく知らない時期です。そのため、それぞれが自分の所属機関の役割や機能を説明し、相互理解を深めることが中心になります。
ほかの選択肢は、あとの段階の説明です。意見の食い違いが表面化するのは混乱期、強い信頼や団結が生まれるのは統一期・機能期、評価して新たな目標を立てるのは成果をふり返る時期にあたります。
なぜ正解か
正解は 3。チームの発達段階をタックマン(Tuckman, B. W.)のモデル(1965年の論文で形成・混乱・統一・機能の4段階を示し、1977年のジェンセンとの論文で散会期を加えた)で整理すると、形成期は、構成員が集まり、目的や互いの役割・立場を探り合う時期である。異なる機関の専門職のチームでは、各自が所属機関の機能や制約を説明し合い、相互理解を深めることが最初の課題となる。
ほかの選択肢
- 1:各構成員が能力を発揮し、強い信頼関係が生まれるのは、機能期に近い状態。
- 2:チームマネジメントを評価して新たな目標を設定するのは、一定期間活動した後の振り返りであり、立ち上げの時期である形成期の課題ではない。
- 4:課題解決への意見の食い違いが表面化するのは、混乱期(嵐の時期)の特徴。
- 5:構成員が一致団結して目標達成に向けて活動するのは、統一期から機能期にかけての状態。
関連論点
混乱期の意見の対立は、避けるべきものとは限らず、チームが共通の規範をつくる統一期へ進むための過程でもある。異なる機関の専門職のチームでは、形成期にそれぞれの機関の機能・できること・できないことを説明し合い、個人情報をどこまで共有するかを本人の同意も含めて確かめておくことが、後の連携の土台になる。
正解の根拠と位置づけ
正解は 3。チームの発達をタックマン(Tuckman, B. W.)の段階モデルで捉えると、形成期(forming)→混乱期(storming)→統一期(norming)→機能期(performing)という流れになる(1965年の論文)。散会期(adjourning)は、1977年のジェンセン(Jensen, M. A. C.)との論文で加えられた。形成期は、メンバーが初めて集まり、目的や役割、互いの立場を確かめ合う時期で、まだ緊張や遠慮があり、リーダーや外部からの方向づけが必要になりやすい。異なる機関の専門職で構成されるチームでは、所属機関ごとに機能・制約・使える資源・用語が異なるため、まずそれを説明し合い、相互理解の土台をつくることが形成期の中心になる。
各段階の特徴と選択肢の対応
- 形成期:顔合わせ、目的の共有、自己紹介、機関の機能の説明。選択肢3。
- 混乱期:考え方や進め方の違い、役割をめぐる衝突が表面化する。選択肢4。意見の対立は成長に必要な過程であり、避けるべきものとは限らない。
- 統一期:規範やルールが共有され、まとまりが生まれる。選択肢5の前半「一致団結」に近い。
- 機能期:互いの強みを生かして成果を出す。選択肢1・5に当たる。
- 散会期:課題を終えてチームが解散する段階。選択肢2の「評価して新たな目標を設定する」は、活動を重ねた後の振り返りであり、形成期の課題ではない。
誤りの肢の掘り下げ
選択肢1・5はどちらも「うまく機能している状態」を述べており、形成期の特徴ではない。選択肢2は、「評価」「新たな目標の設定」というマネジメントの循環の後半に関する記述で、立ち上げ時期に当たる形成期とは対応しない。選択肢4は最も間違えやすい。意見の食い違いは、メンバーが遠慮を超えて意見を出し始めた混乱期の指標であり、形成期にはまだ表面化しにくい。
関連して出る論点
- チームアプローチの形態:マルチディシプリナリー、インターディシプリナリー、トランスディシプリナリーの違い(役割分担の固さ・協働の度合い)。
- 多機関連携では、情報共有の範囲と個人情報の取り扱い、本人の同意を確認する点も重要である。
- チーム内の葛藤が生じたときは、押さえ込むのではなく、目的を再確認し、役割と意思決定の方法を整理して調整する、という考え方で解く。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第28回精神保健福祉士国家試験(令和7年度)」専門科目 問題31(ソーシャルワークの理論と方法(専門))です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ。原文にふりがなが付いている語は、ふりがなも付けています)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。精神保健福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
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