社会福祉士

社会福祉士の試験科目19科目科目ごとの出題数と、出題基準の大項目一覧

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この記事でわかること

社会福祉士国家試験の19科目を、共通科目(午前84問)と専門科目(午後45問)に分け、科目ごとの出題数と、センターの出題基準が示す大項目(19科目で115項目)を整理します。出題基準の読み方と、紛らわしい科目の見分け方も解説します。

目次
  1. 社会福祉士国家試験の19科目と出題数:早見表
  2. 出題基準とは:大項目・中項目・小項目の読み方
  3. 共通科目の大項目(1):医学・心理・社会・原理と政策・社会保障・権利擁護
  4. 共通科目の大項目(2):地域福祉から社会福祉調査の基礎まで
  5. 専門科目(午後45問)の大項目:7科目
  6. 紛らわしい科目の見分け方
  7. 大項目の数と問数を並べて見る
  8. 科目ごとの学び方の手がかり
  9. まとめ
結論:社会福祉士国家試験の科目は19科目で、出題は129問(午前84問、午後45問)です。午前の12科目が精神保健福祉士との共通科目、午後の7科目が専門科目です。科目ごとの出題数は、第38回で6問が14科目、9問が5科目でした(当サイト収録の第37回も同じ数)。センターの出題基準は、19科目に大項目を合計115項目挙げています。

この記事は、社会福祉振興・試験センター(以下「センター」)の第39回社会福祉士国家試験の案内、出題基準と科目別出題基準(PDF)、合格基準、第38回 合格基準及び正答についてだけをもとに、科目の中身を整理したものです。大項目の名前だけを載せ、中項目・小項目は載せません。日程・時間割・申込は第39回の日程・時間割・申込、合格基準点と6科目群の決まりは社会福祉士の合格点、勉強量の見積もりは勉強時間の決め方で扱っています。合格ナビはセンターとは関係のない民間のサイトです。

社会福祉士国家試験の19科目と出題数:早見表

第39回の出題数と試験形式:出題数は129問(午前84問、午後45問)。出題形式は五肢択一を基本とする多肢選択形式。試験日は令和9年2月7日(日曜日)で、午前は10時00分から12時20分、午後は14時10分から15時35分。総試験時間数は225分。最終確認日:2026-10-07。出典:社会福祉振興・試験センター 令和8年度 第39回社会福祉士国家試験・同 合格基準。

センターの第39回の案内に載っているのは、科目の一覧と、出題数の合計(午前84問・午後45問)です。科目ごとの出題数は載っていません。下の表の問題番号は、センターが公表した第38回の「合格基準及び正答について」の科目別の正答表に従いました。問数は、その問題番号の範囲を数えたものです。当サイトに収録している第37回も、科目ごとの問数は同じでした。

番号科目時間帯第38回の問題番号問数出題基準の大項目
①医学概論午前問1〜問665
②心理学と心理的支援午前問7〜問1265
③社会学と社会システム午前問13〜問1865
④社会福祉の原理と政策午前問19〜問27911
⑤社会保障午前問28〜問3697
⑥権利擁護を支える法制度午前問37〜問4266
⑦地域福祉と包括的支援体制午前問43〜問5198
⑧障害者福祉午前問52〜問5766
⑨刑事司法と福祉午前問58〜問6366
⑩ソーシャルワークの基盤と専門職午前問64〜問6965
⑪ソーシャルワークの理論と方法午前問70〜問7898
⑫社会福祉調査の基礎午前問79〜問8466
⑬高齢者福祉午後問85〜問9066
⑭児童・家庭福祉午後問91〜問9666
⑮貧困に対する支援午後問97〜問10266
⑯保健医療と福祉午後問103〜問10865
⑰ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)午後問109〜問11463
⑱ソーシャルワークの理論と方法(専門)午後問115〜問12397
⑲福祉サービスの組織と経営午後問124〜問12964

問数は、9問の科目が④⑤⑦⑪⑱の5つ、6問の科目が14あります。9 × 5 + 6 × 14 = 45 + 84 = 129問で、出題数の合計と合います。午前(①〜⑫)は 6 × 8 + 9 × 4 = 48 + 36 = 84問、午後(⑬〜⑲)は 6 × 6 + 9 = 36 + 9 = 45問です。出題基準の大項目は、午前の12科目で 5 + 5 + 5 + 11 + 7 + 6 + 8 + 6 + 6 + 5 + 8 + 6 = 78、午後の7科目で 6 + 6 + 6 + 5 + 3 + 7 + 4 = 37、あわせて115項目です。

これらの19科目は、合格基準で6つの科目群にまとめられます。科目群の組み分けと、群ごとの問題数は、社会福祉士の合格点で整理しています。

出題基準とは:大項目・中項目・小項目の読み方

センターの出題基準は、試験委員が試験問題を作成するために用いる基準です。基本的な性格として、センターは次のことを示しています。

  • 出題基準は、「あくまでも標準的な出題範囲の例示であって、出題範囲を厳密に限定するものではなく、また、作問方法や表現等を拘束するものではない。」
  • 出題基準公表後の法改正による制度の重大な変更等、出題基準にない事項であっても、社会福祉士として習得すべき事項については、出題することができる
  • 学説として定まっていない事項や、論議が分かれている事項については、その旨を配慮した出題を行なう

大項目・中項目・小項目は、次の関係です。

階層センターの位置づけ
大項目中項目を束ねる見出しであり、科目全体の範囲を示すもの
中項目試験の出題内容となる事項。試験問題はこの範囲から出題される
小項目中項目に関する事項をわかり易くするために例示した事項

出題は、出題基準に盛り込まれた事項に限られず、法律、政省令等に規定されている事項、厚生労働白書などの公刊物に記載されている事項などからも出題されると、センターは書いています。この記事は、科目の全体像をつかむために、大項目の名前だけを挙げます。出題の単位である中項目と、例示の小項目は、センターの科目別出題基準(PDF)で確かめてください。

共通科目の大項目(1):医学・心理・社会・原理と政策・社会保障・権利擁護

午前の共通科目は、精神保健福祉士の試験と共通の12科目です(センターの試験案内では、精神保健福祉士との共通科目として扱われます。免除の仕組みは共通科目免除の記事にまとめています)。前半の6科目の大項目は、次のとおりです。

  • 医学概論(6問・大項目5):ライフステージにおける心身の変化と健康課題/健康及び疾病の捉え方/身体構造と心身機能/疾病と障害の成り立ち及び回復過程/公衆衛生
  • 心理学と心理的支援(6問・大項目5):心理学の視点/人の心の基本的な仕組みと機能/人の心の発達過程/日常生活と心の健康/心理学の理論を基礎としたアセスメントと支援の基本
  • 社会学と社会システム(6問・大項目5):社会学の視点/社会構造と変動/市民社会と公共性/生活と人生/自己と他者
  • 社会福祉の原理と政策(9問・大項目11):社会福祉の原理/社会福祉の歴史/社会福祉の思想・哲学、理論/社会問題と社会構造/福祉政策の基本的な視点/福祉政策におけるニーズと資源/福祉政策の構成要素と過程/福祉政策の動向と課題/福祉政策と関連施策/福祉サービスの供給と利用過程/福祉政策の国際比較
  • 社会保障(9問・大項目7):社会保障制度/社会保障の概念や対象及びその理念/社会保障と財政/社会保険と社会扶助の関係/公的保険制度と民間保険制度の関係/社会保障制度の体系/諸外国における社会保障制度
  • 権利擁護を支える法制度(6問・大項目6):法の基礎/ソーシャルワークと法の関わり/権利擁護の意義と支える仕組み/権利擁護活動で直面しうる法的諸問題/権利擁護に関わる組織、団体、専門職/成年後見制度

この論点の問題を解く

共通科目の大項目(2):地域福祉から社会福祉調査の基礎まで

午前の後半6科目の大項目です。

  • 地域福祉と包括的支援体制(9問・大項目8):地域福祉の基本的な考え方/福祉行財政システム/福祉計画の意義と種類、策定と運用/地域社会の変化と多様化・複雑化した地域生活課題/地域共生社会の実現に向けた包括的支援体制/地域共生社会の実現に向けた多機関協働/災害時における総合的かつ包括的な支援体制/地域福祉と包括的支援体制の課題と展望
  • 障害者福祉(6問・大項目6):障害概念と特性/障害者の生活実態とこれを取り巻く社会環境/障害者福祉の歴史/障害者に対する法制度/障害者と家族等の支援における関係機関と専門職の役割/障害者と家族等に対する支援の実際
  • 刑事司法と福祉(6問・大項目6):刑事司法における近年の動向とこれを取り巻く社会環境/刑事司法/少年司法/更生保護制度/医療観察制度/犯罪被害者支援
  • ソーシャルワークの基盤と専門職(6問・大項目5):社会福祉士及び精神保健福祉士の法的な位置づけ/ソーシャルワークの概念/ソーシャルワークの基盤となる考え方/ソーシャルワークの形成過程/ソーシャルワークの倫理
  • ソーシャルワークの理論と方法(9問・大項目8):人と環境との交互作用に関する理論とミクロ・メゾ・マクロレベルにおけるソーシャルワーク/ソーシャルワークの実践モデルとアプローチ/ソーシャルワークの過程/ソーシャルワークの記録/ケアマネジメント/集団を活用した支援/コミュニティワーク/スーパービジョンとコンサルテーション
  • 社会福祉調査の基礎(6問・大項目6):社会福祉調査の意義と目的/社会福祉調査における倫理と個人情報保護/社会福祉調査のデザイン/量的調査の方法/質的調査の方法/ソーシャルワークにおける評価

「ソーシャルワークの基盤と専門職」の大項目のうち、社会福祉士及び精神保健福祉士の法的な位置づけと倫理は、条文と倫理綱領から確かめられます。社会福祉士及び介護福祉士法の構成と社会福祉士の倫理綱領を参照してください。

専門科目(午後45問)の大項目:7科目

午後の専門科目は、7科目45問です。

  • 高齢者福祉(6問・大項目6):高齢者の定義と特性/高齢者の生活実態とこれを取り巻く社会環境/高齢者福祉の歴史/高齢者に対する法制度/高齢者と家族等の支援における関係機関と専門職の役割/高齢者と家族等に対する支援の実際
  • 児童・家庭福祉(6問・大項目6):児童・家庭の定義と権利/児童・家庭の生活実態とこれを取り巻く社会環境/児童・家庭福祉の歴史/児童・家庭に対する法制度/児童・家庭に対する支援における関係機関と専門職の役割/児童・家庭に対する支援の実際
  • 貧困に対する支援(6問・大項目6):貧困の概念/貧困状態にある人の生活実態とこれを取り巻く社会環境/貧困の歴史/貧困に対する法制度/貧困に対する支援における関係機関と専門職の役割/貧困に対する支援の実際
  • 保健医療と福祉(6問・大項目5):保健医療の動向/保健医療に係る政策・制度・サービスの概要/保健医療に係る倫理/保健医療領域における専門職の役割と連携/保健医療領域における支援の実際
  • ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)(6問・大項目3):ソーシャルワークに係る専門職の概念と範囲/ミクロ・メゾ・マクロレベルにおけるソーシャルワーク/総合的かつ包括的な支援と多職種連携の意義と内容
  • ソーシャルワークの理論と方法(専門)(9問・大項目7):ソーシャルワークにおける援助関係の形成/ソーシャルワークにおける社会資源の活用・調整・開発/ネットワークの形成/ソーシャルワークに関連する方法/カンファレンス/事例分析/ソーシャルワークにおける総合的かつ包括的な支援の実際
  • 福祉サービスの組織と経営(6問・大項目4):福祉サービスに係る組織や団体の概要と役割/福祉サービスの組織と運営に係る基礎理論/福祉サービス提供組織の経営と実際/福祉人材のマネジメント

高齢者福祉と児童・家庭福祉の法制度は、介護保険法や児童福祉法をはじめ、多くの法律が中項目に並びます。貧困に対する支援の法制度のうち、生活困窮者自立支援法は、生活困窮者自立支援法の記事で条文から整理しています。科目群ごとの進め方は、社会福祉士の勉強時間の決め方にあります。

紛らわしい科目の見分け方

「基盤と専門職」と「理論と方法」は、午前と午後に2つずつある

科目時間帯問数大項目大項目の例
⑩ ソーシャルワークの基盤と専門職午前65法的な位置づけ、概念、基盤となる考え方、形成過程、倫理
⑰ ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)午後63専門職の概念と範囲、ミクロ・メゾ・マクロ、多職種連携
⑪ ソーシャルワークの理論と方法午前98理論、実践モデル、過程、記録、ケアマネジメント、集団、コミュニティワーク、スーパービジョン
⑱ ソーシャルワークの理論と方法(専門)午後97援助関係の形成、社会資源、ネットワーク、カンファレンス、事例分析、支援の実際

科目名は似ていますが、出題基準の大項目はそれぞれ別に挙げられています。センターの合格基準では、⑩⑪が科目群④、⑰⑱が科目群⑥に入ります。同じ名前の科目が2つあるので、問題集や記事の科目名を見るときは、(専門)が付くか、午前か午後かを確かめます。

4つの対象別科目は、同じ6本の柱で並んでいる

障害者福祉、高齢者福祉、児童・家庭福祉、貧困に対する支援の4科目は、出題基準の大項目が、同じ順番の6つの柱で並んでいます。

1. 定義(概念)と特性

2. 生活実態とこれを取り巻く社会環境

3. 歴史

4. 法制度

5. 関係機関と専門職の役割

6. 支援の実際

障害者福祉は午前、他の3科目は午後に出ますが、柱の並びは共通です。1つの対象で、柱ごとに「何を押さえるか」を整理しておくと、ほかの対象に同じ型を当てはめられます。このまとめ方は、出題基準の並びを読み取った当サイトの整理で、センターが勉強法として示しているものではありません。

大項目の数と問数を並べて見る

出題基準の大項目の数と、科目の問数を並べると、次のことが言えます。

  • 問数が大項目の数より少ないのは、社会福祉の原理と政策です。大項目が11、問数が9で、大項目の数が問数を2つ上回ります
  • 大項目が3つの⑰ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)は、6問です。大項目1つあたりの問数は、科目によって違います
  • 問数が同じ6問でも、大項目は3から6までの幅があります

これは算数の確認で、出題の予想ではありません。出題基準は、前の章のとおり、標準的な出題範囲の例示です。各回で、どの大項目から何問出るかは、回ごとに公表される問題で確かめるしかありません。センターが公表している第36〜38回の問題の入手先と読み方は、社会福祉士の過去問題の見方にまとめています。

科目ごとの学び方の手がかり

  • 午前の共通科目(12科目・84問)は、科目の数が多く、1科目6問が中心です。科目群①〜④に分かれていて、どの科目群も得点が必要です
  • 午後の専門科目(7科目・45問)は、科目群⑤⑥に入ります。⑤は高齢者福祉・児童・家庭福祉・貧困に対する支援・保健医療と福祉の4科目、⑥は⑰⑱⑲の3科目です
  • 9問の科目(④⑤⑦⑪⑱)は、1問1点の配点で、1科目が9点分になります

まとめ

  • 科目は19。午前の12科目が共通科目(84問)、午後の7科目が専門科目(45問)。合計129問
  • 科目ごとの問数は、第38回で6問が14科目、9問が5科目(④社会福祉の原理と政策、⑤社会保障、⑦地域福祉と包括的支援体制、⑪ソーシャルワークの理論と方法、⑱ソーシャルワークの理論と方法(専門))。第37回も同じ
  • センターの出題基準は、19科目に大項目を合計115項目挙げる。大項目は科目全体の範囲を示す見出し、出題の単位は中項目、小項目は例示
  • 出題基準は、標準的な出題範囲の例示で、載っていない事項からも出題されうる。法律・政省令・白書などの記載事項からも出る
  • 「基盤と専門職」「理論と方法」は、午前と午後に別々の科目としてある。障害者福祉・高齢者福祉・児童・家庭福祉・貧困に対する支援は、大項目を同じ6本の柱で並べて読める(当サイトの整理)
本サイトは社会福祉振興・試験センターとは関係ありません。科目・出題数・出題基準は、必ずセンターの最新の案内で確認してください。

よくある質問

Q出題基準に書かれていない内容は、試験に出ませんか。

出ることがあります。センターの出題基準は、出題範囲を厳密に限定するものではないと説明しています。出題基準公表後の法改正による制度の重大な変更など、出題基準にない事項であっても、社会福祉士として習得すべき事項は出題できるとされています。また、法律・政省令等に規定されている事項や、厚生労働白書などの公刊物に記載されている事項からも出題されると書かれています。出題基準は、勉強の範囲を知る手がかりとして使い、載っていない事項を完全に切り捨てる基準にはしません。

Q出題基準の大項目・中項目・小項目は、どれを見て勉強すればよいですか。

センターは、3つの階層を次のように位置づけています。大項目は中項目を束ねる見出しで、科目全体の範囲を示すもの。中項目は試験の出題内容となる事項で、試験問題はこの範囲から出題されること。小項目は、中項目に関する事項をわかりやすくするために例示した事項です。つまり、出題の単位は中項目で、大項目は科目の全体像をつかむための見出しです。この記事は大項目だけを紹介しているので、中項目と小項目はセンターの科目別出題基準で確かめます。

Q「ソーシャルワークの基盤と専門職」と「ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)」は、同じ科目ですか。

別の科目です。センターの試験科目の一覧では、前者は⑩(共通科目の側)、後者は⑰(専門科目の側)で、問題番号は第38回で前者が問64から問69、後者が問109から問114です。出題基準も別々で、大項目は前者が5つ、後者が3つです。前者は法的な位置づけやソーシャルワークの倫理など、後者は専門職の概念と範囲や多職種連携などを大項目に挙げています。「理論と方法」と「理論と方法(専門)」の関係も同じです。

Q出題基準は、どこで見られますか。

センターの社会福祉士国家試験のページにある「出題基準・合格基準」から見られます。出題基準のページには基本的性格と大項目・中項目・小項目の位置づけが載り、科目別の出題基準は、そのページから開くPDFにまとまっています。合格基準(総得点の考え方と6科目群)も同じ場所にあります。

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