第二種電工
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

第二種電工 令和4年度下期午後 問3|電気の基礎理論

問題

第二種電工 | 電気の基礎理論 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-12

抵抗器に100 Vの電圧を印加したとき,4 A の電流が流れた。1時間20分の間に抵抗器で 発生する熱量[kJ]は。

キーボード:1〜4で選択・Enterで次へ

タップするとすぐ答え合わせ

答え合わせ

正解は イ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ

自信の3択

えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)

解説

ジュール熱の計算問題。抵抗器に100V印加して4A流れている。消費電力P=V×I=100×4=400W=0.4kW。1時間20分は1.333時間=4800秒(1h=3600s+20×60=1200s=4800s)。発生する熱量Q=P×t=400W×4800s=1,920,000J=1920kJ(正答イ)。電気エネルギーが抵抗で全て熱に変わる現象を「ジュール熱」と呼び、電熱器・電気こたつ・電気ヒータの原理。電力×時間で熱量を計算する基本パターン。

ジュール熱の計算問題。電気エネルギー→熱エネルギーの完全変換を扱う。

【計算ステップ】

①消費電力:P=V×I=100×4=400W

②時間(秒換算):1時間20分=1h+20min=3600s+1200s=4800s

③熱量:Q=P×t=400×4800=1,920,000J=1920kJ(正答イ)

【別解:時間をhで計算】

電力量W=P×t=0.4kW×(4/3)h=0.533kW・h

熱量Q=W×3600=0.533×3600=1920kJ(一致)

【ジュール熱の3公式】

H = V×I×t = I²×R×t = (V²/R)×t [J]

【単位整理】

1W=1J/s、1kW=1kJ/s

1Wh=3600J=3.6kJ、1kWh=3.6MJ=3600kJ

1cal≒4.184J、水の比熱4.2kJ/(kg・K)

【電流・時間を変えた場合との対比】

別条件の例:V=100V、I=5A、t=1.5h → 2700kJ

本問:V=100V、I=4A、t=4/3h → 1920kJ

電力×時間の積に比例。電熱器の電気代計算、電気給湯器の容量設計に直結する基礎論点。

ジュール熱の計算は第二種電気工事士の基礎理論で必修論点。電気エネルギーと熱エネルギーの単位変換を統合的に扱う。

【ジュール熱の基本式】

H = I²Rt = VIt = (V²/R)t [J]

H:発熱量[J]、I:電流[A]、R:抵抗[Ω]、t:時間[s]、V:電圧[V]

3つの表現は全て等価。与えられた情報に応じて使い分ける。

【本問の計算】

①電力:P = V×I = 100×4 = 400W

②抵抗値(参考):R = V/I = 100/4 = 25Ω

③時間:t = 1h 20min = 1.333h = 4800s

④熱量:H = VIt = 100×4×4800 = 1,920,000J = 1920kJ(正答イ)

【単位系の徹底整理】

仕事率(電力)と仕事量(電力量・熱量):

①1W = 1J/s

②1J = 1W・s

③1Wh = 3600J、1kWh = 3.6MJ = 3600kJ

④1cal ≒ 4.184J

⑤水1kgを1K昇温に4.2kJ(≒1kcal)必要

【ジュール熱の物理】

電子が抵抗体内を移動するとき、原子格子と衝突して運動エネルギーを熱エネルギーに変換。これがジュール熱の本質。電力P=VIは電源が単位時間に供給するエネルギーで、抵抗では全て熱に変わる。

【類問パターン】

①時間条件を変える:t=2h→2880kJ、t=30min→720kJ

②電圧条件を変える:V=200V・I=4A→7680kJ(時間同一)

③発熱量から時間を求める:例「2400kJ発生させるには?」→t=H/P=2400000/400=6000s=1h40min

④水加熱効率:1920kJで水60kg何度上昇?ΔT=Q/(mc)=1920/(60×4.2)≒7.6K

【実務応用】

①電熱器具の選定:

電気こたつ500W、電気カーペット400W、電気ストーブ800W等。

コンセント容量1500W(15A)と比較し過負荷防止。

②電線温度上昇限界:

電線抵抗R_線×I²で発熱量。許容電流以下なら絶縁劣化なし。

1.6mmIV線で27A限度、超過時の発熱量計算。

③短絡電流による電線溶断:

短絡電流1000A・継続時間0.1秒で発熱量を計算し、電線溶断の危険を評価。

配線用遮断器の遮断時間(0.02秒以内)が電線保護の鍵。

④電気代計算:

本問条件で 1920kJ÷3600=0.533kWh、27円/kWh→約14円。

⑤水加熱の効率計算:

給湯器で20℃の水60kgを30℃に上げる→Q=60×4.2×10=2520kJ

本問の1920kJでは7.6Kしか上がらない(20→27.6℃)。

【関連公式・法則】

①オームの法則:V=IR、P=VI=I²R=V²/R

②キルヒホッフの法則:節点電流則・閉路電圧則

③エネルギー保存則:入力電気エネルギー=出力熱エネルギー+他形態

④フーリエの熱伝導則:電線→空気への熱移動。冷却条件で許容電流が決まる

⑤シュテファン・ボルツマンの法則:高温物体の輻射熱

【関連法令・規格】

①電気設備技術基準:低圧屋内配線の許容電流規定

②内線規程JEAC 8001:電線太さ別許容電流表(周囲温度補正係数あり)

③JIS C 3307:IV電線の温度試験法

④電気用品安全法:電熱器具のPSE表示義務

⑤JIS C 9335:家庭電気機器の安全性規定

【類問対応の要諦】

電気の基礎理論で「電熱・電力量・熱量」問題は確実な得点源。以下の3公式を即座に使い分ける:

①ジュール熱:H=I²Rt=VIt=(V²/R)t

②電力量:W=Pt

③水加熱:Q=mcΔT

時間の単位変換(分→h→s)のミスが頻出失点ポイント。1h=60min=3600s、1min=60s を確実に。

【電験三種への接続】

電験三種「電力」では発電所の熱効率(カルノーサイクル)、配電線損失計算、「機械」では電動機の損失(銅損・鉄損)と効率計算で本論点が深化。第二種でジュール熱の基本式を瞬時運用できることが、エネルギー保存則の応用全分野への基礎。水加熱の電力量計算、ジュール熱計算、電力量から電流を逆算する問題と組合せて、電気エネルギー関連問題を網羅的に学習する。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は一般財団法人 電気技術者試験センターが公表した過去の試験問題です(同センターの公式FAQにより教育目的での利用は許諾・使用料不要。図・写真も同センターの公表問題から掲載)。解説は合格ナビが作成しています。 根拠・出典:出典:令和4年度下期(午後) 第二種電気工事士 学科試験 問3(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-12)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の出題範囲分析に基づき、段差のある3段階の解説を作成しています。