基本情報技術者試験の点数の仕組みを試験要綱とIPA統計で整理。科目A・Bは各1,000点満点で600点以上が合格基準、問題ごとの配点割合はなく「何割で合格」とも言えない理由、令和8年9月の評価点分布、分野別の出題数を確認できます。
目次
結論:基本情報技術者試験(FE)の点数は、科目Aと科目Bがそれぞれ1,000点満点で、両方が600点以上(基準点)なら合格です。採点はIRT(項目応答理論)に基づく評価点で、試験要綱は「配点割合はない」と書いています。つまり「何割正解すれば合格」という公式の基準はなく、正答数から評価点への換算表も公表されていません。IPAの令和8年9月分の統計では、600点以上の割合は科目Aが65.3%、科目Bが48.2%でした。
| 項目 | 科目A | 科目B |
|---|---|---|
| 試験時間 | 90分 | 100分 |
| 出題数 | 60問(評価は56問) | 20問(評価は19問) |
| 配点(満点) | 1,000点 | 1,000点 |
| 基準点 | 600点 | 600点 |
| 1問ごとの配点割合 | なし(IRTによる) | なし(IRTによる) |
| 問う内容 | 知識 | 技能 |
出典:試験要綱 Ver.5.6(2026年10月の試験から適用)の「3. 試験時間・出題形式・出題数・解答数」「4. 採点方式・配点・合格基準」。
合格ナビには、IPAが公表した基本情報技術者試験の過去問を520問収録しています(科目Aの形式の問題120問と、旧形式の午前問題400問・2026-10-03 時点)。科目Bの問題はまだ掲載していません。
点数の仕組み:各科目1,000点満点、基準点は600点
試験要綱の「4. 採点方式・配点・合格基準」は、基本情報技術者試験の合格基準を次のように定めています。
「基本情報技術者試験では,各科目(次表の科目A 試験,科目B 試験)の評価点が全て基準点以上の場合に合格とする。」
出典:試験要綱 Ver.5.6「4. 採点方式・配点・合格基準」(独立行政法人情報処理推進機構)
配点の表では、科目A・科目Bともに「1,000点満点」、基準点は「科目評価点:600点/1,000点満点」です。「基準点以上」なので、ちょうど600点も基準を満たします。2科目を合算する基準はないため、片方の科目が高得点でも、もう片方が600点未満なら不合格になります。
基本情報技術者試験の合格基準:科目A・科目Bの評価点がそれぞれ600点以上(各1,000点満点)。採点はIRTに基づく。試験要綱Ver.5.6(2026年10月の試験から適用)。最終確認日:2026-10-03。出典:IPA 試験要綱 Ver.5.6。
600点以上でも不合格になる場合の整理は、基本情報 600点以上で不合格になる理由で扱っています。
配点:問題ごとの配点割合はない(IRT)
試験要綱は、採点方式について次のように書いています。
「採点方式については,IT パスポート試験,情報セキュリティマネジメント試験及び基本情報技術者試験においてはIRT(Item Response Theory:項目応答理論)に基づいて解答結果から評価点を算出する。」
また、問題別の配点割合を示す表では、基本情報技術者試験の科目A(問1〜60)・科目B(問1〜20)の「配点割合」の欄が「IRT による」となっており、注記は「IRT に基づいて解答結果から評価点を算出することから,配点割合はない。」と書いています。
出典:試験要綱 Ver.5.6「4. 採点方式・配点・合格基準」と「各試験区分の問題別配点割合」(IPA)。
「1問が何点」という決まりはなく、解答の結果から評価点が算出されます。このため、次のことが言えます。
- 「正解した問題数×1問あたりの点数」で点数を計算することはできません
- 問題ごとの難しさなどの値、正答数から評価点への換算表、評価に使われない問題がどれかは、IPAが公表していません
- 科目Aの60問のうち評価に使われるのは56問、科目Bの20問のうち19問で、残りは今後出題する問題を評価するために使われます
何割で合格か:「正答率60%で600点」とは言い切れない
「基本情報 何割」と検索される背景には、「何問正解すれば受かるのか」という疑問があります。IPAの資料から言えるのは、次の範囲です。
| IPAの資料にあること | IPAの資料にないこと |
|---|---|
| 各科目1,000点満点・基準点600点 | 「正答率○割で合格」という基準 |
| 配点割合はなく、IRTで評価点を算出する | 正答数と評価点の換算表 |
| 評価に使う問題は科目Aが56問・科目Bが19問 | 評価に使われない問題の番号 |
基準点の600点は、満点1,000点の60%にあたります。ただし、IPAは基準点と正答率の対応を示していません。評価点がIRTで算出され、配点割合もないことから、当サイトでは「600点=正答率60%」とは読めないと整理しています。「何問正解で600点」という固定の答えは、IPAの資料からは出せません。確かめる方法は、模擬的に解いた結果の正答数ではなく、本番の試験終了後の画面に表示される評価点です。
点数の確認は、次の順番でできます(申込み窓口の基本情報技術者試験(FE)試験概要)。
- ① 試験終了後:画面に成績が表示され、科目A・科目Bごとの科目評価点を確認できる
- ② 試験終了から2〜3時間後以降:受験者マイページでも確認できる
- ③ 受験月の翌月中旬〜下旬:合格発表
分野の割合:科目Bは16問と4問、科目Aは公表なし
「基本情報技術者試験 分野 割合」について、試験要綱が示している数字は次のとおりです。
| 科目 | 分野別の出題数 |
|---|---|
| 科目B(20問) | アルゴリズムとプログラミング分野16問、情報セキュリティ分野4問 |
| 科目A(60問) | 分野別の出題数の記載なし(出題範囲の一覧表で、対象の分野と重点分野が示されている) |
出典:試験要綱 Ver.5.6の「3. 試験時間・出題形式・出題数・解答数」の注記と「試験区分別出題分野一覧表」。
科目Bの20問のうち16問がアルゴリズムとプログラミング、4問が情報セキュリティで、合わせて20問です。科目Aは、分野ごとの出題数が決まっていることを示す記載がありません。当サイトでは「科目Aはこの分野が○割出る」といった数字は書きません。科目Aの出題範囲と重点分野は科目Aの解説、科目Bの出題形式は科目Bの対策で扱っています。
評価点の分布:令和8年9月分のIPA統計
IPAは、受験者の評価点の分布を公表しています。令和8年9月に受験した人の分布は次のとおりです。
| 評価点 | 科目A | 科目B |
|---|---|---|
| 900点〜1,000点 | 7名 | 50名 |
| 850点〜899点 | 5名 | 81名 |
| 800点〜849点 | 79名 | 228名 |
| 750点〜799点 | 371名 | 490名 |
| 700点〜749点 | 1,172名 | 979名 |
| 650点〜699点 | 2,329名 | 1,568名 |
| 600点〜649点 | 2,806名 | 2,056名 |
| 550点〜599点 | 1,657名 | 1,819名 |
| 500点〜549点 | 1,036名 | 1,435名 |
| 450点〜499点 | 555名 | 1,053名 |
| 400点〜449点 | 228名 | 659名 |
| 350点〜399点 | 89名 | 446名 |
| 300点〜349点 | 29名 | 243名 |
| 0点〜299点 | 10名 | 208名 |
| 合計 | 10,373名 | 11,315名 |
出典:IPA 基本情報技術者試験 評価点分布(令和8年9月分)。欠席した人や、監督員の指示に従わず退室を命じられた人の評価点はありません。
この表から、当サイトが計算した割合は次のとおりです。
| 区分 | 科目A | 科目B |
|---|---|---|
| 600点以上(基準点以上) | 6,769名(65.3%) | 5,452名(48.2%) |
| うち700点以上 | 1,634名(15.8%) | 1,828名(16.2%) |
| 550〜599点(あと一歩) | 1,657名(16.0%) | 1,819名(16.1%) |
| 550点未満 | 1,947名(18.8%) | 4,044名(35.7%) |
読み取れることは、次のとおりです。
- 科目Aは、600点以上が全体の約3分の2。科目Bは約半数で、科目Bのほうが基準点に届かない人の割合が高い
- 600点以上の人の多くは600〜699点の帯で、科目Aは5,135名、科目Bは3,624名。800点以上は科目Aで91名、科目Bで359名と少ない
- 550〜599点の人が両科目とも1,600名を超えている。基準点まであと一歩の人は多い
令和8年9月の評価点分布:科目A 600点以上6,769名/10,373名、科目B 600点以上5,452名/11,315名、550〜599点は科目A 1,657名・科目B 1,819名。最終確認日:2026-10-29。出典:IPA 基本情報技術者試験 評価点分布(令和8年9月分)。
これは1か月分の分布で、年度全体の数字ではありません。また、科目Aと科目Bの合計人数が違う理由は、資料には書かれていません。年度ごとの合格率と難易度は、基本情報技術者試験の難易度で扱っています。
点数を伸ばすために:科目ごとの現在地を知る
評価点は試験後にしか分からないので、勉強中は「どの科目・どの分野で間違えたか」を確かめることが現実的です。当サイトの過去問は、IPAが公開した令和5年度・令和6年度・令和7年度の科目Aの問題(各年度20問)を年度ごとに解け、分野別でも解けます。
計算や読み取りが必要な問題の例を挙げます。
アローダイアグラムの求め方はクリティカルパスの記事にまとめています。
知識を問う問題の例です。
科目Aの免除(修了認定)を使う場合は科目Bだけを受験します。制度の内容は科目A免除の解説にあります。どの科目から手をつけるか迷うときは、診断を使う方法もあります。
落ちたときの点数の見方
点数が基準点に届かなかった場合は、足りなかった科目を確認し、再受験の日程を決めます。再受験は、前回の受験日の翌日から起算して30日を超えた日以降です。点数の組み合わせごとの次の一手と、再受験の日付の表は、基本情報 落ちた後の再受験にまとめています。
まとめ:点数について押さえること
- 科目A・科目Bはそれぞれ1,000点満点、基準点は600点。両方が基準点以上で合格(合算はしない)
- 問題ごとの配点割合はなく、IRTで評価点が算出される。「何割で合格」という公式の基準も、換算表もない
- 分野別の出題数が公表されているのは科目B(アルゴリズムとプログラミング16問・情報セキュリティ4問)。科目Aは公表なし
- 令和8年9月は、600点以上が科目Aで65.3%、科目Bで48.2%。550〜599点の人も両科目とも1,600名を超える
よくある質問
Q科目Aと科目Bの点数を足して、1,200点以上あれば合格ですか?
違います。試験要綱は、各科目の評価点が「全て基準点以上」の場合に合格と定めています。科目A・科目Bはそれぞれ1,000点満点で基準点は600点なので、合計や平均では判定されません。片方が600点未満なら、もう一方が高得点でも不合格です。
Q評価に使われない問題は、どれですか?
IPAは公表していません。試験要綱には、科目Aは出題60問のうち評価は56問、科目Bは出題20問のうち評価は19問で、残りは今後出題する問題を評価するために使われると書かれています。どの問題が評価に使われないかは書かれていないため、全問を同じように解くしかありません。
Q科目Aの分野別の出題数は決まっていますか?
試験要綱Ver.5.6には、科目Aの分野別の出題数は書かれていません。書かれているのは科目Bの分野別の出題数(アルゴリズムとプログラミング16問、情報セキュリティ4問)です。科目Aは、出題範囲の一覧表でどの分野が対象か、重点分野がどこかが示されているだけです。
法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月29日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。

