介護福祉士

介護福祉士 第36回 問題1人間の尊厳と自立

問題

介護福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年1月28日(日)実施・人間の尊厳と自立

Aさん(76 歳,女性,要支援1 )は,一人暮らしである。週1 回介護予防通所リハビリテーションを利用しながら,近所の友人たちとの麻雀を楽しみに生活している。最近,膝に痛みを感じ,変形性膝関節症(knee osteoarthritis)と診断された。同時期に友人が入院し,楽しみにしていた麻雀ができなくなった。Aさんは徐々に今後の生活に不安を感じるようになった。ある日,「自宅で暮らし続けたいけど,心配なの…」と介護福祉職に話した。 Aさんに対する介護福祉職の対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題1

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは5「生活に対する思いを聞く」です。

Aさんは「自宅で暮らし続けたいけど、心配なの…」と不安な気持ちを話してくれました。こういうときは、すぐに何かを提案するより先に、まず「どんな気持ちでいるのか」をじっくり聞くことが一番大切です。

たとえるなら、友達が悩みを話してきたとき、いきなりアドバイスするより先に「うんうん、それでどう思ってるの?」と聞いてあげる感じです。

👉 覚え方:不安の言葉には、まず「思いを聞く」が第一歩。

ほかの選択肢:1 要介護認定の申請はまだ早い(先に気持ちを整理してから)/2 友人のお見舞いはAさんの不安の中心ではない/3 膝の検査は医療の話で今の悩みとはズレる/4 趣味の希望を聞くのは提案が先走りすぎ。

なぜこれが正解か

正解は5。Aさんは「自宅で暮らし続けたいけど、心配なの…」と自ら気持ちを表出している場面であり、こうした場面ではまず本人の生活に対する思いや不安の内容を丁寧に聞き、意向を把握することが介護福祉職の最初の対応として適切とされる。

各選択肢の解説

  • 1 要介護認定の申請は、思いを聞いて状況を整理したうえで検討すべき事項であり、この時点でいきなり勧めるのは早計。
  • 2 友人のお見舞いを勧めることは、Aさんの不安の背景の一部ではあるが、本人の思いを聞かずに行う提案としては不十分。
  • 3 膝の精密検査の提案は医療的な判断に関わる話であり、今Aさんが表出した不安への直接的な対応ではない。
  • 4 別の趣味活動の希望を聞くのは具体的な提案としては早すぎ、まず全体的な思いを受け止めることが優先される。

覚え方・ひっかけ注意

「本人が不安を語った直後」の設問では、具体的な解決策の提案よりも「傾聴・思いの把握」を選ぶのが介護福祉士国家試験の定石。焦って解決策を選ばないこと。

理論的背景

本問は、利用者が不安を言葉にした場面で、介護福祉職がまず何をすべきかを問う。支援の流れは、本人の訴えを受け止める、情報を集めて状況を把握する(アセスメント)、課題を整理して計画を立てる、実施する、という順で進む。順序を飛ばして解決策へ進むと、本人の本当の望みとずれる。利用者の思いをそのまま受け止める姿勢は、バイステックの7原則(個別化、意図的な感情表出、統制された情緒的関与、受容、非審判的態度、利用者の自己決定、秘密保持)のうち、特に「意図的な感情表出」と「受容」にあたる。

選択肢の掘り下げ

Aさんは、友人の入院で楽しみを失い、膝の痛みもあって不安を感じている。「心配なの」という言葉の中身は、まだ明らかではない。「要介護認定の申請」は、すでに要支援1の認定を受けている人に対し、状態の変化が確認できないまま勧めるもので、必要なら区分変更の申請として検討する事項である。「膝の精密検査」は、すでに変形性膝関節症と診断されていることを読み落とした選択肢である。「友人のお見舞い」「別の趣味」は、いずれも善意の具体案だが、Aさんの思いを聞く前に答えを出しており、本人の望む形かどうかを確かめていない。

試験での位置づけと関連論点

要支援1・2の人の介護予防サービスの計画は、地域包括支援センター(または委託を受けた居宅介護支援事業所)が、介護予防支援として作成する。介護福祉職は、聞き取った内容を整理して、担当の専門職へつなぐ。

現場での判断の根拠

「自宅で暮らし続けたい」という意向は、ケアの目標につながる大切な情報である。何が心配なのか(痛み、孤立、将来の介護、家事など)を本人の言葉で確かめ、そのうえで、地域の交流の場や介護予防の活動などを一緒に考える。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題1。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題1です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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