介護福祉士

介護福祉士 第36回 問題2人間の尊厳と自立

問題

介護福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年1月28日(日)実施・人間の尊厳と自立

次の記述のうち,介護を必要とする人の自立についての考え方として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題2

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 2
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは2「精神的自立は,生活の目標をもち,自らが主体となって物事を進めていくことである」です。

「自立」というと「誰の助けも借りない」というイメージを持ちがちですが、介護の世界での自立は少し違います。支援を受けながらでも、自分の生活の目標を自分で決めて、自分が主役として動いていくことが「精神的自立」の考え方です。

たとえるなら、誰かにサポートしてもらいながらでも「自分の人生のハンドルは自分で握る」というイメージです。

👉 覚え方:自立=「支援ゼロ」ではなく「主体性を持つこと」。

ほかの選択肢:1 支援を受けないことが自立、というのは誤解/3 社会的役割から離れることではなく参加することが社会的自立/4 身体的自立は介護者の負担軽減ではなく本人の力を活かすこと/5 経済的自立は活動に参加しないことではなく自分で生計を営むこと。

なぜこれが正解か

正解は2。精神的自立とは、生活の目標を自らもち、主体的に物事を進めていく姿勢を指す。介護における自立支援は「支援を受けないこと」ではなく「支援を受けながらも本人が主体であること」を核心とする。

各選択肢の解説

  • 1 「自立=他者の支援を受けないこと」は誤り。支援を受けながらでも主体的に生活することが自立の考え方である。
  • 3 社会的自立は、社会的な役割から「離れる」ことではなく、役割を持ち社会に「参加する」ことを指す。
  • 4 身体的自立は、介護者の身体的負担軽減が目的ではなく、本人が持てる身体機能を活かして自分でできることを増やす視点で捉える。
  • 5 経済的自立は、経済活動・社会活動に「参加せず」生活することではなく、経済活動等に参加し自ら生計を維持することを指す。

覚え方・ひっかけ注意

全ての誤答選択肢が「〜しないこと」という消極的な定義になっている点に注目。自立は一貫して「本人が主体的に関わる」という積極的な概念で定義される、と覚えておくと迷わない。

理論的背景

介護における自立は、「他人の助けを借りずに自分で行うこと」と狭く捉えない。身体的自立(残された機能を活かして自分でできることを増やす)、精神的自立(自らの意思で目標をもち、選択し決定する。自律ともいう)、社会的自立(社会の一員として役割をもち、人や地域とのつながりの中で生活する)、経済的自立(働くなどして自分の生計を維持する)の4つの側面が互いに関わり合う。介護保険法第1条も、要介護状態になっても、その有する能力に応じて自立した日常生活を営めるように支援することを目的としている。ここでいう自立は、介護を受けることと両立する。

選択肢の掘り下げ

誤りの選択肢は、いずれも「○○しないこと」「○○から離れること」という消極的・否定的な定義を使っている。「他者の支援を受けない」は、全介助が必要な人は自立できないことになってしまう。「社会的な役割から離れて自由になる」は社会的自立の反対で、役割をもち参加することが社会的自立である。「介護者の身体的負担の軽減」は、介護者側の都合の話で、本人の自立の定義ではない。「経済活動や社会活動に参加せずに」は、参加を断つ形になり、経済的自立と逆の内容である。精神的自立を「生活の目標をもち、自らが主体となって進めること」とする記述だけが、本人を主体に置いている。

試験での位置づけと関連論点

重度の障害があっても、介助を受けながら自分で決めて暮らすことを自立と捉える考え方が、自立生活(IL)運動で広まった。ICF(国際生活機能分類)の「活動」と「参加」の視点も、自立の理解に通じる。

現場での判断の根拠

利用者の「できること」を奪わない一方、できないことを無理に一人でさせない。その線引きは本人の意向と状態を見て決める。着る服や食事の内容を本人が選ぶ、一部だけ手伝う、といった関わりが、精神的自立と身体的自立をともに支える。

この問題の根拠
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題2です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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