介護福祉士

介護福祉士 第36回 問題11社会の理解

問題

介護福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年1月28日(日)実施・社会の理解

Cさん(77 歳,男性)は,60 歳で公務員を定年退職し,年金生活をしている。持病や障害はなく,退職後も趣味のゴルフを楽しみながら健康に過ごしている。 ある日,Cさんはゴルフ中にけがをして医療機関を受診した。 このとき,Cさんに適用される公的医療制度として,正しいものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題11

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 2
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは2「後期高齢者医療制度」です。

Cさんは77歳です。日本では75歳になると、それまでの健康保険から「後期高齢者医療制度」という75歳以上向けの医療保険に切り替わります。

たとえるなら、年齢が一定に達すると自動的に新しい保険のグループに移るイメージです。

👉 覚え方:75歳=後期高齢者医療制度に切り替わる境目。

ほかの選択肢:1 国民健康保険は75歳未満の自営業者等が対象(77歳のCさんには該当しない)/3 共済組合保険は現役の公務員が対象で退職者は原則対象外/4 育成医療は障害のある子ども向けの制度/5 更生医療は障害のある18歳以上の人向けの自立支援医療制度。

なぜこれが正解か

正解は2。日本の公的医療保険制度は原則75歳で後期高齢者医療制度に移行する。77歳で公務員を退職し年金生活をしているCさんは、年齢要件から後期高齢者医療制度の被保険者に該当する。

各選択肢の解説

  • 1 国民健康保険は75歳未満の自営業者・無職者等を対象とする制度であり、77歳のCさんは対象外。
  • 3 共済組合保険は現役の公務員・私学教職員等を対象とする被用者保険であり、定年退職したCさんは原則対象外。
  • 4 育成医療は障害のある児童を対象とする自立支援医療(更生医療とあわせて障害者総合支援法に基づく制度)であり、本事例には該当しない。
  • 5 更生医療は身体障害のある18歳以上の者を対象とする自立支援医療であり、持病・障害がないCさんには該当しない。

覚え方・ひっかけ注意

年齢(75歳)を境に医療保険制度が切り替わる点が本問の核心。国民健康保険・被用者保険(共済組合等)は74歳まで、75歳から後期高齢者医療制度、という年齢の区切りを正確に押さえる。

理論的背景

日本の医療保険制度は、被用者保険(健康保険・共済組合等)と国民健康保険(自営業者・無職者等)を土台に、75歳到達で全員が後期高齢者医療制度(高齢者の医療の確保に関する法律に基づく)へ移行する仕組みになっている。後期高齢者医療制度は都道府県単位の広域連合が運営主体となり、保険料は個人単位で賦課される点が特徴。

試験での位置づけ

医療保険制度の全体像(被用者保険・国民健康保険・後期高齢者医療制度の対象者・運営主体の違い)は社会の理解領域の頻出テーマ。年齢(75歳)を軸にした制度移行のロジックを理解しておくと、様々な事例に対応できる。

選択肢の発展補足

自立支援医療(更生医療・育成医療・精神通院医療)は障害者総合支援法に基づく制度で、対象者(成人身体障害者・障害児・精神障害者)と目的(障害の軽減・除去のための医療)が明確に区分されている。医療保険とは異なる公費負担医療の仕組みとして区別して覚える必要がある。

制度の根拠と窓口

75歳以上の人(および65〜74歳で一定の障害の状態にあり、広域連合の認定を受けた人)は、後期高齢者医療の被保険者となる(高齢者の医療の確保に関する法律第50条)。運営は都道府県ごとにすべての市町村が加入する後期高齢者医療広域連合が行うが(第48条)、保険料の徴収や各種申請の窓口は市町村である。生活保護を受けている世帯の人は被保険者とならない(第51条)。

会社や共済組合の被保険者だった人も、75歳になると本人も被扶養者も後期高齢者医療へ移り、保険料は一人ひとりに課される。77歳のCさんは、退職の有無や職歴にかかわらず、国民健康保険でも共済組合でもなく後期高齢者医療の被保険者になる。事例問題では、「公務員だった」という職歴に引きずられず、まず年齢を見る。

上位資格・発展

後期高齢者医療制度の財源構成(公費約5割、後期高齢者支援金約4割、高齢者本人の保険料約1割)は社会保障論の発展知識として社会福祉士試験でも問われる。世代間の負担構造の理解は、社会保障制度改革の議論を理解するうえでも重要な視点となる。

この問題の根拠
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題11です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。