問題
次のうち,交感神経の作用に該当するものとして,正しいものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題20
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ
答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
答えは1「血管収縮」です。
交感神経は、体が緊張したり興奮したりするとき(戦うか逃げるかモード)に働く神経です。血管を収縮させて血圧を上げるのが交感神経の代表的な働きです。
たとえるなら、驚いたときに心臓がドキドキして体が緊張するのは交感神経の働きです。
👉 覚え方:交感神経=「戦闘モード」の神経、血管を締める。
ほかの選択肢:2心拍数減少・3気道収縮・4消化促進・5瞳孔収縮は、いずれもリラックスモードの副交感神経の作用(交感神経では逆に心拍数増加・気道拡張・消化抑制・瞳孔散大が起こる)。
なぜこれが正解か
正解は1。交感神経は、身体を活動的・緊張状態にする自律神経で、末梢血管を収縮させて血圧を上昇させる作用がある。
各選択肢の解説
- 2 心拍数の減少は副交感神経(迷走神経)の作用。交感神経はむしろ心拍数を増加させる。
- 3 気道の収縮は副交感神経の作用。交感神経は気道(気管支)を拡張させ、呼吸を促進する。
- 4 消化活動の促進は副交感神経の作用。交感神経は消化管の運動・分泌を抑制する。
- 5 瞳孔の収縮(縮瞳)は副交感神経の作用。交感神経は瞳孔を散大させる(散瞳)。
覚え方・ひっかけ注意
交感神経=「闘争・逃走反応(fight or flight)」で活動的な方向、副交感神経=「休息・消化(rest and digest)」でリラックスの方向、という対比軸で一括して覚えると全ての臓器の作用を一貫して導ける。
理論的背景
自律神経は、意思とは関係なく内臓・血管・分泌腺などの働きを調節する神経で、交感神経と副交感神経からなる。多くの臓器は両者の二重支配を受け、互いに拮抗する作用でバランスをとっている。交感神経は胸髄・腰髄から出て、末端からノルアドレナリンを放出する。副交感神経は脳幹(動眼神経・顔面神経・舌咽神経・迷走神経)と仙髄から出て、アセチルコリンを放出する。交感神経は「闘争か逃走か」に備えて身体を活動状態にし、副交感神経は休息・消化・蓄積の状態をつくる。
選択肢の掘り下げ
正答の血管収縮は、交感神経が皮膚や内臓の血管を収縮させて血圧を上げる作用である。誤りの選択肢はすべて副交感神経優位のときの反応で、心拍数減少、気管支(気道)の収縮、消化管の運動・分泌の促進、瞳孔の収縮(縮瞳)が該当する。「促進」「収縮」という語に引きずられ、消化促進を活動的な反応と誤解しやすいが、食事中の消化は休息状態の働きである。瞳孔は、暗い場所や興奮時に散大(交感神経)、明るい場所や休息時に縮小(副交感神経)と覚える。
試験での位置づけと関連論点
臓器ごとの作用の対比は、毎回のように問われる定番である。排尿では、交感神経が膀胱を弛緩させて蓄尿を促し、副交感神経が膀胱を収縮させて排尿を促す。唾液の分泌、発汗(交感神経のみの支配)、立毛筋の収縮なども関連する。
現場での判断の根拠
高温浴や急な入浴は交感神経を刺激して血圧を大きく変動させるため、高齢者には湯温を高くしすぎないよう配慮する。反対に、ぬるめの湯や足浴は副交感神経を優位にし、リラックスや入眠の助けになる。夜間の睡眠支援や食事前後の安静でも、この対比を判断の根拠にできる。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題20です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

