介護福祉士

介護福祉士 第36回 問題26こころとからだのしくみ

問題

介護福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年1月28日(日)実施・こころとからだのしくみ

Hさん(60 歳,男性)は,身長170 cm,体重120 kg である。Hさんは浴槽で入浴しているときに毎回,「お風呂につかると,からだが軽く感じて楽になります」と話す。胸が苦しいなど,ほかの訴えはない。 Hさんが話している内容に関連する入浴の作用として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題26

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 4
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは4「浮力作用」です。

「お風呂につかると体が軽く感じる」というのは、水の中で体が浮く力(浮力)が働くからです。水の中では、地上にいるときよりも体重が軽く感じられます。

たとえるなら、プールに入ると体が軽くなったように感じるのと同じ仕組みです。

👉 覚え方:「体が軽く感じる」=浮力作用。

ほかの選択肢:1静水圧作用(水圧で体が締め付けられる感覚、むしろ重さ・圧迫を感じる作用)/2温熱作用(あたたかさによる血行促進)/3清潔作用(汚れを落とす作用)/5代謝作用(新陳代謝を促す作用)。

なぜこれが正解か

正解は4。入浴の4大作用(温熱作用・静水圧作用・浮力作用・清潔作用)のうち、浴槽内で「体が軽く感じる」という感覚は、水中で受ける浮力によって体重が実質的に軽減されるために生じる浮力作用の典型的な効果である。

各選択肢の解説

  • 1 静水圧作用は水圧によって体表や血管が圧迫される作用であり、「軽く感じる」というより「締め付けられる」感覚に近い作用。
  • 2 温熱作用は湯の温かさによる血管拡張・血行促進の作用であり、体感としては「温かい」「ほぐれる」に関連するが「軽さ」とは直接結びつかない。
  • 3 清潔作用は汚れや汗を落とす洗浄効果であり、体感の「軽さ」とは無関係。
  • 5 代謝作用は温熱作用等に伴う新陳代謝の促進を指す言葉として使われることがあるが、「体が軽い」という感覚の直接の説明にはならない。

覚え方・ひっかけ注意

入浴の4作用(温熱・静水圧・浮力・清潔)はそれぞれ異なる身体感覚・生理的効果に対応する。「軽さ=浮力」「温かさ=温熱」「締め付け=静水圧」という体感とのマッチングで覚えると迷わない。

理論的背景

入浴の浮力作用は、アルキメデスの原理に基づき、水中では身体の体積分の水の重さに相当する浮力を受けることで、見かけ上の体重が地上よりも大幅に軽減される(首まで浸かった状態では体重の約1/10程度に感じられるとされる)。この作用により、関節への負担が軽減され、普段は動かしにくい関節可動域の運動がしやすくなるため、水中運動療法(アクアセラピー)にも応用される。肥満や関節疾患のある人にとって特に効果的な作用とされる。

試験での位置づけ

入浴の4作用(温熱・静水圧・浮力・清潔)の理解は、生活支援技術領域・こころとからだのしくみ領域を通じて頻出。事例文の体感描写(「体が軽く感じる」「締め付けられる」等)からどの作用かを判別させる出題形式は定番であり、それぞれの作用のメカニズムと体感を対応づけて理解しておくことが重要。

選択肢の発展補足

本事例のHさんは身長170cm・体重120kgと肥満傾向があり、静水圧作用による胸部圧迫感が強く出やすい体型でもある。浮力作用により体が軽く感じられ楽になる一方、静水圧作用による心臓への負担(静脈還流量の増加)には別途注意が必要であり、こうした複合的な理解が高得点につながる。

上位資格・発展

理学療法・リハビリテーション医学の領域では、水中運動療法(浮力を利用した関節可動域訓練・筋力訓練)がより専門的に扱われる。介護福祉士としては、入浴介助における作用の理解を通じて、利用者の安全な入浴支援(心臓に負担のかかる利用者への半身浴の提案等)に活かすことが実践的に重要である。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題26。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題26です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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