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介護福祉士 第36回 問題35発達と老化の理解

問題

介護福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年1月28日(日)実施・発達と老化の理解

Kさん(80 歳,男性)は,40 歳ごろから職場の健康診査で高血圧と高コレステロール血症(hypercholesterolemia)を指摘されていた。最近,階段を上るときに胸の痛みを感じていたが,しばらく休むと軽快していた。喉の違和感や嚥下痛はない。今朝,朝食後から冷や汗を伴う激しい胸痛が起こり,30 分しても軽快しないので,救急車を呼んだ。 Kさんに考えられる状況として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題35

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 4
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは4「心筋梗塞」です。

Kさんは長年、高血圧やコレステロールが高い状態が続いていて、最近は歩くと胸が痛む症状(労作性の胸痛)もありました。これは心臓の血管が狭くなっているサインです。今朝、冷や汗を伴う激しい胸の痛みが30分以上続いたのは、心臓の血管が完全に詰まってしまう「心筋梗塞」の典型的な症状です。

たとえるなら、これまで「時々渋滞する道」だった心臓の血管が、今回とうとう「完全に通行止め」になってしまったイメージです。

👉 覚え方:長年の高血圧・高コレステロール+労作時胸痛+今回は冷や汗を伴う激しい胸痛が続く=心筋梗塞を疑う。

ほかの選択肢:1喘息(呼吸困難・喘鳴が典型で今回の症状とは異なる)/2肺炎(発熱・咳等が典型)/3脳梗塞(胸痛ではなく神経症状が典型)/5逆流性食道炎(喉の違和感等があるがKさんには無い)。

なぜこれが正解か

正解は4。長年の高血圧・高コレステロール血症という動脈硬化の危険因子があり、最近は労作時に胸痛が生じ休息で軽快する(労作性狭心症を示唆する経過)状態から、今朝、冷や汗を伴う激しい胸痛が30分以上持続するという急激な悪化が生じている。この経過は、狭心症から急性心筋梗塞へ移行した典型的な臨床経過と一致する。

各選択肢の解説

  • 1 喘息は呼吸困難・喘鳴(ゼーゼーという呼吸音)を主症状とし、冷や汗を伴う持続的な胸痛という本事例の症状とは典型像が異なる。
  • 2 肺炎は発熱・咳・痰などを主症状とすることが多く、本事例の症状とは典型像が異なる。
  • 3 脳梗塞は片麻痺・言語障害等の神経症状が典型的であり、胸痛を主訴とする本事例とは異なる。
  • 5 逆流性食道炎は胸やけや喉の違和感、嚥下痛等を伴うことが多いが、Kさんにはこれらの症状がなく、また冷や汗を伴う激しい持続性の胸痛という重篤感とも一致しない。

覚え方・ひっかけ注意

「動脈硬化の危険因子(高血圧・高コレステロール)」+「労作性狭心症を示唆する経過」+「冷や汗を伴う持続性の激しい胸痛」という3つの情報が揃ったら心筋梗塞を第一に疑う、という臨床推論のパターンを押さえておく。

理論的背景

心筋梗塞は、冠動脈(心臓を栄養する血管)の動脈硬化性プラークが破綻し血栓が形成されて血管が完全に閉塞することで、心筋への血流が途絶え心筋細胞が壊死する疾患。高血圧・脂質異常症(高コレステロール血症)・糖尿病・喫煙・肥満は冠動脈疾患の主要な危険因子とされる。狭心症(血管の狭窄により労作時に一過性の心筋虚血が生じ、安静で軽快する)が進行し、プラークの破綻・血栓形成により血管が完全閉塞すると心筋梗塞に至るという病態の連続性を理解しておくことが、本事例のような経過を読み解く鍵となる。

試験での位置づけ

心筋梗塞・狭心症の病態と典型的な臨床経過は、発達と老化の理解領域・こころとからだのしくみ領域を横断する重要テーマ。危険因子(高血圧・脂質異常症等)から症状の経過(労作性→安静時・持続性)までを一連のストーリーとして理解しておくと、類似の循環器系事例問題全般に対応できる。

選択肢の発展補足

心筋梗塞は救急要請と迅速な医療機関受診(再灌流療法:カテーテル治療や血栓溶解療法)が予後を大きく左右する疾患であり、Kさんが救急車を呼んだ判断は適切な対応であった。高齢者では典型的な胸痛を伴わない「無症候性心筋梗塞」もみられ、症状の非定型性(38-79の高齢者の疾患特徴とも関連)にも注意が必要。

上位資格・発展

循環器内科学の分野では、急性冠症候群(不安定狭心症・心筋梗塞を含む概念)の診断(心電図所見、心筋逸脱酵素の上昇)や、再灌流療法の詳細(経皮的冠動脈形成術:PCI等)がより専門的に扱われる。介護福祉士としては、危険因子を持つ利用者の症状変化(胸痛の性質・持続時間)を的確に観察し、迅速な医療連携につなげる視点が重要である。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題35。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題35です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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