問題
次のうち,前立腺肥大症(prostatic hypertrophy)に関する記述として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題37
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
答えは3「初期には頻尿が出現する」です。
前立腺肥大症は、高齢の男性に多い病気で、前立腺が大きくなることで尿道が圧迫され、初期のうちからトイレが近くなる(頻尿)症状が出やすいのが特徴です。
たとえるなら、尿の通り道が少しずつ狭くなっていくことで、少しの尿でもすぐトイレに行きたくなってしまうイメージです。
👉 覚え方:前立腺肥大症の初期症状=頻尿。
ほかの選択肢:1抗利尿ホルモンではなく男性ホルモンのバランス変化が関与/2症状が進んでも無尿にはならない(尿閉=出にくくなることはある)/4進行しても通常は透析の対象にはならない/5骨盤底筋訓練は尿失禁対策で前立腺肥大症の回復に直接効果があるわけではない。
なぜこれが正解か
正解は3。前立腺肥大症は、加齢に伴い前立腺が肥大し尿道を圧迫することで排尿障害を引き起こす疾患で、初期症状として頻尿(特に夜間頻尿)が代表的な症状として現れる。
各選択肢の解説
- 1 前立腺肥大症の発症には抗利尿ホルモンではなく、加齢に伴う男性ホルモン(テストステロン)とその代謝物のバランス変化が関与しているとされる。
- 2 症状が進行すると尿が出にくくなる尿閉に至ることはあるが、「無尿」(腎臓で尿が作られなくなる状態)とは病態が異なる。
- 4 前立腺肥大症は進行しても通常は透析の対象とはならない(重症化し腎機能障害に至るケースは稀であり、多くは薬物療法や手術で対応される)。
- 5 骨盤底筋訓練は尿失禁(特に腹圧性尿失禁)に対する訓練法であり、前立腺肥大症そのものの回復を目的とした対応ではない。
覚え方・ひっかけ注意
前立腺肥大症の症状の進行パターン(初期:頻尿・夜間頻尿 → 進行期:排尿困難・残尿感 → 高度:尿閉)を段階的に理解しておくと、症状の程度を問う設問にも対応しやすい。
理論的背景
前立腺肥大症は、前立腺の内腺(尿道周囲の部分)が加齢とともに肥大し、尿道を圧迫することで下部尿路症状(LUTS)を引き起こす良性疾患。症状は、蓄尿症状(頻尿、夜間頻尿、尿意切迫感)、排尿症状(尿勢低下、排尿遅延、腹圧排尿)、排尿後症状(残尿感、排尿後尿滴下)に分類され、初期には蓄尿症状(頻尿)が先行することが多い。進行すると残尿が増加し、急性尿閉(急に尿が全く出なくなる状態)を引き起こすことがあり、これは前立腺肥大症の重篤な合併症として救急対応(導尿等)が必要になる。
試験での位置づけ
前立腺肥大症の病態と症状の進行は、発達と老化の理解領域・こころとからだのしくみ領域を横断する頻出テーマ。類似疾患(前立腺がん)との症状の違いや、排尿ケア(生活支援技術領域)との関連もあわせて理解しておくと、高齢男性の排泄支援の理解が深まる。
選択肢の発展補足
前立腺肥大症の治療には、薬物療法(α1遮断薬による尿道の緊張緩和、5α還元酵素阻害薬による前立腺縮小)と手術療法(経尿道的前立腺切除術:TURP等)があり、症状の程度に応じて選択される。夜間頻尿は転倒リスク(夜間のトイレ移動時の転倒)とも関連するため、介護現場での見守り・環境整備の視点からも重要な知識である。
上位資格・発展
泌尿器科学の分野では、国際前立腺症状スコア(IPSS)による重症度評価や、前立腺特異抗原(PSA)値による前立腺がんとの鑑別診断がより専門的に扱われる。介護福祉士としては、夜間頻尿がある高齢男性利用者への排泄支援・転倒予防の視点を持つことが実践的に重要である。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題37です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

