問題
次のうち,高齢期に多い筋骨格系の疾患に関する記述として,適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題38
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
答えは4「腰部脊柱管狭窄症では下肢のしびれがみられる」です。
腰部脊柱管狭窄症は、背骨の中を通る神経の通り道が狭くなる病気で、足のしびれや痛みが特徴的な症状です。
たとえるなら、足につながる神経の通り道がトンネル工事で狭くなり、足に信号がうまく伝わらずしびれてしまうイメージです。
👉 覚え方:腰部脊柱管狭窄症=下肢のしびれ・間欠性跛行が特徴。
ほかの選択肢:1骨粗鬆症は男性より女性に多い(閉経後のホルモン変化)/2変形性膝関節症はX脚ではなくO脚に変形しやすい/3関節リウマチは軟骨の老化ではなく自己免疫の異常による炎症が原因/5サルコペニアは骨量ではなく筋肉量の低下が特徴。
なぜこれが正解か
正解は4。腰部脊柱管狭窄症は、加齢に伴う椎間板の変性や骨の変形等により脊柱管(脊髄・神経の通り道)が狭くなり、神経が圧迫されることで下肢のしびれや痛み、間欠性跛行(歩くと足がしびれて休むと軽快する)等の症状が生じる高齢期に多い疾患である。
各選択肢の解説
- 1 骨粗鬆症は、閉経後のエストロゲン低下により骨吸収が骨形成を上回りやすくなる女性に多く発症する疾患であり、「男性に多い」という記述は誤り。
- 2 変形性膝関節症は、膝関節内側の軟骨がすり減ることで、膝が外側に開くO脚変形をきたしやすい(X脚ではない)。
- 3 関節リウマチは、軟骨の老化(加齢変化)ではなく、自己免疫の異常により関節滑膜に炎症が生じることで関節破壊が進行する疾患である。
- 5 サルコペニアは、加齢に伴う骨格筋量・筋力の低下を特徴とする概念であり、「骨量の低下」という記述は骨粗鬆症の特徴と混同したもの。
覚え方・ひっかけ注意
高齢期の筋骨格系疾患(骨粗鬆症・変形性膝関節症・関節リウマチ・腰部脊柱管狭窄症・サルコペニア)はそれぞれ病態・特徴的症状・好発性(男女差)が異なる。「骨がもろくなる=骨粗鬆症(女性に多い)」「軟骨がすり減りO脚=変形性膝関節症」「自己免疫による炎症=関節リウマチ」「神経の圧迫でしびれ=脊柱管狭窄症」「筋肉量の低下=サルコペニア」という対応を正確に押さえる。
理論的背景
腰部脊柱管狭窄症は、加齢による椎間板の膨隆、黄色靱帯の肥厚、椎間関節の変形等が複合的に脊柱管を狭小化させることで発症する。特徴的な症状である間欠性跛行は、歩行により症状(下肢のしびれ・痛み・脱力)が悪化し、前かがみで休むと軽快するというパターンを示す(前屈すると脊柱管が広がり神経の圧迫が緩和されるため)。この特徴は、同じく間欠性跛行をきたす閉塞性動脈硬化症(38-80の選択肢にも登場)との鑑別点として重要で、脊柱管狭窄症では前屈で軽快するのに対し、血管性の間欠性跛行は姿勢に関わらず安静で軽快する点が異なる。
試験での位置づけ
高齢期の筋骨格系疾患の鑑別は発達と老化の理解領域の頻出テーマ。骨粗鬆症・変形性関節症・関節リウマチ・脊柱管狭窄症・サルコペニアという5つの疾患・概念の特徴を一覧表で整理し、性差・原因・特徴的症状の違いを正確に押さえることが得点力向上の鍵となる。
選択肢の発展補足
腰部脊柱管狭窄症の間欠性跛行と閉塞性動脈硬化症(ASO)の間欠性跛行は症状が似ているため鑑別が重要であり、前者は「前屈で軽快」、後者は「姿勢に関わらず安静で軽快」という違いで区別される。介護現場では歩行時の様子(休み方、姿勢)の観察がこの鑑別のヒントになりうる。
上位資格・発展
整形外科学の分野では、腰部脊柱管狭窄症の画像診断(MRI)による重症度評価や、保存療法(薬物療法、装具療法)と手術療法(除圧術)の適応基準がより専門的に扱われる。介護福祉士としては、間欠性跛行のある利用者の歩行支援(休憩を取り入れた歩行計画等)の視点を持つことが実践的に重要である。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題38です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

