介護福祉士

介護福祉士 第36回 問題34発達と老化の理解

問題

介護福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年1月28日(日)実施・発達と老化の理解

エイジズム(ageism)に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題34

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 1
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは1「高齢を理由にして,偏見をもったり差別したりすることである」です。

エイジズムとは、「年をとっているから」という理由だけで、その人を低く見たり、不利な扱いをしたりすることを指す言葉です。

たとえるなら、「高齢者はもう何もできない」と決めつけてしまうような偏った見方がエイジズムです。

👉 覚え方:エイジズム=年齢を理由にした偏見・差別。

ほかの選択肢:2高齢になっても生産的な活動を行うことは「プロダクティブ・エイジング」に近い概念/3高齢になることを嫌悪する心理は「エイジズム」の一部の心理的側面ではあるが定義そのものとは異なる(差別・偏見という行動面がより本質)/4・5は「サクセスフル・エイジング」に近い前向きな適応の概念で、エイジズムとは正反対の方向性。

なぜこれが正解か

正解は1。エイジズムとは、年齢(特に高齢であること)を理由に偏見を持ったり、不当な差別的取扱いをしたりすることを指す用語であり、人種差別(レイシズム)や性差別(セクシズム)と並ぶ差別の一形態として位置づけられる。

各選択肢の解説

  • 2 高齢になっても社会に貢献する生産的な活動を続けることは「プロダクティブ・エイジング」と呼ばれる前向きな概念であり、エイジズムの定義とは異なる。
  • 3 高齢になることへの嫌悪感(ジェロントフォビア等)は、エイジズムが生じる心理的背景の一つとして関連するが、エイジズムそのものの定義(偏見・差別という行動・態度)とは異なる。
  • 4 加齢に抵抗して健康的に生きようとする姿勢は、アンチエイジングの考え方に近く、エイジズムの定義とは異なる。
  • 5 加齢を受容して活動的に生きようとする姿勢は、サクセスフル・エイジングの考え方に近く、エイジズムとは正反対の前向きな概念。

覚え方・ひっかけ注意

エイジズムは「差別・偏見」というネガティブな概念である一方、選択肢に並ぶ他の用語(プロダクティブ・エイジング、サクセスフル・エイジング等)はポジティブな適応・生き方に関する概念。用語の方向性(ネガティブかポジティブか)で大枠を判別できる。

理論的背景

エイジズム(ageism)は、アメリカの老年学者ロバート・バトラーが1969年に提唱した概念で、年齢を理由とする偏見・差別・固定観念を指す。人種差別(レイシズム)・性差別(セクシズム)と並ぶ「第三の差別」として位置づけられ、高齢者を一律に「弱い」「頑固」「能力が低い」等とステレオタイプ化する態度や、それに基づく不利益な取扱い(雇用における年齢差別、医療におけるアンダートリアージ等)を含む幅広い概念である。第37回 問36の事例では、息子がBさんに対し「年をとると頑固になる」「認知症になるかもしれない」と決めつける発言をしており、これがエイジズムの具体例として関連づけられる。

試験での位置づけ

エイジズムの定義と具体例は、発達と老化の理解領域・人間の尊厳と自立領域を横断する頻出テーマ。プロダクティブ・エイジング、サクセスフル・エイジング、アクティブ・エイジングといった高齢期の適応・生き方に関する類似概念との区別が繰り返し問われる。

選択肢の発展補足

エイジズムは高齢者虐待やパターナリズム(本人の意思を無視した過保護な対応)の温床となりうる点も重要。介護現場において「高齢者だから」という理由だけで本人の意思決定を軽視する対応は、無自覚なエイジズムに該当しうるため、専門職としての自己覚知(自らの偏見への気づき)が求められる。

上位資格・発展

社会老年学の分野では、エイジズムが高齢者の自己効力感やセルフイメージに与える影響(ステレオタイプ脅威)、政策・制度レベルでのエイジズムの是正(雇用における年齢差別禁止等)がより体系的に扱われる。介護福祉士としては、日々の関わりの中で無意識の年齢差別的態度に陥っていないか、常に自己点検する姿勢が求められる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題34。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題34です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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