問題
生理的老化に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題33
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
答えは5「遺伝的にプログラムされた現象である」です。
生理的老化とは、病気ではなく、誰にでも自然に起こる「体の中にあらかじめ組み込まれた」老化のプロセスのことです。
たとえるなら、生き物の体には「年を重ねると少しずつ機能が変化していく」という設計図がもともと組み込まれている、というイメージです。
👉 覚え方:生理的老化=遺伝的にプログラムされた自然な変化。
ほかの選択肢:1環境だけで起こる現象ではなく体に内在するプロセス/2訓練で完全に元に戻せるものではない/3生命活動に有利ではなく不利にはたらく変化/4人間だけでなく生物一般にみられる現象。
なぜこれが正解か
正解は5。生理的老化とは、疾患等の外的要因によらず、加齢に伴い誰にでも普遍的に、遺伝的にプログラムされた形で進行する不可逆的な心身機能の変化を指す。
各選択肢の解説
- 1 生理的老化は環境要因だけで起こる現象ではなく、個体の内部にあらかじめ組み込まれた(内在的な)プロセスとして捉えられる。
- 2 生理的老化は不可逆的な現象であり、訓練によって完全に元の状態に回復できるものではない(機能低下の進行を緩やかにすることは可能)。
- 3 生理的老化は、個体の生命活動にとって有利ではなく、機能低下という不利な方向にはたらく現象である。
- 4 生理的老化は人間だけでなく、多くの生物に共通してみられる普遍的な現象である。
覚え方・ひっかけ注意
生理的老化の4つの特徴(普遍性・内在性・進行性・有害性)を「誰にでも・体の中から・進んでいく・不利にはたらく」という4つのキーワードで整理して覚えると、この分野の定義問題全般に対応できる。
理論的背景
老化の生物学的理論には諸説あるが、生理的老化の一般的特徴として、①普遍性(全ての個体に共通して起こる)、②内在性(外的要因ではなく遺伝的プログラムに基づく)、③進行性(不可逆的に進行する)、④有害性(生体機能を低下させる方向にはたらく)の4点が広く共有されている。この4特徴に基づくと、選択肢5の「遺伝的にプログラムされた現象」という説明が最も生理的老化の本質を捉えている。老化研究の分野では、テロメアの短縮、細胞老化、酸化ストレス、遺伝子発現の変化等、様々な老化メカニズムの理論が提唱されている。
試験での位置づけ
生理的老化の定義(普遍性・内在性・進行性・有害性)は発達と老化の理解領域の最頻出テーマの一つ。「病的老化」(疾患により加速・修飾された老化)との違いもあわせて理解しておくと、事例問題(高齢者の疾患・症状に関する出題)への応用力が高まる。
選択肢の発展補足
生理的老化と病的老化を区別する視点は、高齢者ケアにおいて「これは自然な老化か、それとも治療・対応が必要な疾患のサインか」を見極める臨床的判断力の基礎となる。例えば単なる物忘れ(生理的老化の範囲)と認知症(病的な変化)の違いを理解する土台にもなる。
上位資格・発展
老年医学・生物学的老化理論の分野では、プログラム説(テロメア説、遺伝子プログラム説)とエラー説(活性酸素・フリーラジカル説、体細胞突然変異説)という老化メカニズムの2大理論的枠組みがより専門的に扱われる。介護福祉士としては、まず生理的老化の基本的特徴を確実に押さえることが実践的である。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題33です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

