介護福祉士

介護福祉士 第36回 問題25こころとからだのしくみ

問題

介護福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年1月28日(日)実施・こころとからだのしくみ

Gさん(79 歳,男性)は,介護老人保健施設に入所している。Gさんは普段から食べ物をかきこむように食べる様子がみられ,最近はむせることが多くなった。義歯は使用していない。食事は普通食を摂取している。ある日の昼食時,唐揚げを口の中に入れたあと,喉をつかむようなしぐさをし,苦しそうな表情になった。 Gさんに起きていることとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題25

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ

タップするとすぐ答え合わせ

答え合わせ

正解は 5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)

解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは5「窒息」です。

唐揚げを口に入れた直後に喉をつかむしぐさ(チョークサイン)をして苦しそうな表情になるのは、気道に食べ物が詰まって呼吸ができなくなる「窒息」の典型的なサインです。

たとえるなら、喉に手を当てて苦しそうにする仕草は、「息ができない!」というSOSサインだと考えてください。

👉 覚え方:喉をつかむしぐさ(チョークサイン)=窒息のサイン。

ほかの選択肢:1心筋梗塞(胸の痛み等が典型症状で今回の状況とは異なる)/2蕁麻疹(皮膚症状)/3誤嚥性肺炎(数日かけて発症する感染症で、その場で苦しむ急性症状とは異なる)/4食中毒(時間を置いて腹痛・嘔吐等が生じる)。

なぜこれが正解か

正解は5。唐揚げを口に入れた直後に喉をつかむようなしぐさ(チョークサイン)をして苦しそうな表情になるのは、食物が気道を塞いだことによる窒息の典型的な徴候である。特にかきこむように食べる習慣やむせの増加がある高齢者は、窒息のリスクが高い。

各選択肢の解説

  • 1 心筋梗塞は胸痛・冷や汗・呼吸困難等が主症状であり、食物摂取直後の喉をつかむしぐさという状況とは典型像が異なる。
  • 2 蕁麻疹はアレルギー反応による皮膚の膨疹(かゆみを伴う発疹)が主症状であり、窒息のような呼吸困難の直接的な訴えとは異なる。
  • 3 誤嚥性肺炎は誤嚥した内容物により時間をかけて発症する感染症であり、摂取直後に急激に苦しむ本事例の状況とは経過が異なる。
  • 4 食中毒は摂取後一定の時間を経て腹痛・嘔吐・下痢等の症状が現れるものであり、摂取直後の窒息症状とは異なる。

覚え方・ひっかけ注意

「チョークサイン(喉をつかむしぐさ)」は窒息を示す万国共通のサインとして必ず覚えておく。摂食直後・急激な発症という時間的経過も窒息を疑う重要な手がかりとなる。

理論的背景

窒息は、気道異物により空気の通り道が完全または部分的に閉塞し、呼吸ができなくなる緊急事態である。高齢者は、咀嚼力の低下、唾液分泌量の減少、嚥下反射の遅延、義歯の不適合等により窒息のリスクが高く、特に「かきこむように食べる」「むせの増加」は誤嚥・窒息の前兆として重要な観察ポイントとなる。窒息発生時は、意識の有無や咳ができるかどうかを確認し、完全気道閉塞(声も出せない状態)であれば背部叩打法・腹部突き上げ法(ハイムリック法)等の緊急対応が必要となる。

試験での位置づけ

窒息のサイン(チョークサイン)の理解と、それを予防するための食事介助の視点(一口量の調整、食事のペース、見守りの強度)は、こころとからだのしくみ領域・生活支援技術領域を横断する重要テーマ。事例文中の「かきこむように食べる」「むせが多くなった」という情報は、窒息リスクの高まりを示す伏線として読み取る力が求められる。

選択肢の発展補足

窒息の緊急対応(背部叩打法、腹部突き上げ法)は妊婦や乳児には禁忌となる場合があるなど、対象者に応じた対応の違いも知識として重要。施設内での窒息事故防止には、食事形態の見直し(きざみ食、ソフト食等への変更)、義歯の適合確認、見守り体制の強化が総合的に求められる。

上位資格・発展

救急医学の分野では、窒息の重症度評価(部分閉塞と完全閉塞の判別、意識レベルの評価)や、一次救命処置(BLS)における気道異物除去のアルゴリズムがより体系的に学ばれる。介護現場での初期対応力の向上は、事故防止・重篤化予防に直結する重要なスキルである。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題25。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題25です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

この問題の関連トピック

  • こころとからだのしくみ

関連する問題

ページの先頭へ