問題
食物が入り誤嚥が生じる部位として,適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題24
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
答えは4「気管」です。
本来食べ物は食道を通りますが、飲み込みの機能がうまく働かないと、食べ物が誤って気管の方に入り込んでしまうことがあります。これが「誤嚥」です。
たとえるなら、本来は右の道(食道)に進むはずの食べ物が、間違えて左の道(気管)に入ってしまうイメージです。
👉 覚え方:誤嚥=食べ物が「気管」に入ってしまうこと。
ほかの選択肢:1扁桃・2食道(本来の正しい通り道)・3耳管・5咽頭(食道と気管の分岐点で、ここ自体に食べ物が「入る」わけではなく、ここから先の気管に入ることが誤嚥)はいずれも誤嚥の定義における「入る先」ではない。
なぜこれが正解か
正解は4。誤嚥とは、本来食道へ送られるべき食物や唾液が、誤って気管(喉頭を経て下気道)へ入ってしまう現象を指す。
各選択肢の解説
- 1 扁桃は咽頭にあるリンパ組織であり、誤嚥が生じる部位ではない。
- 2 食道は食物が正常に通過する本来の通り道であり、誤嚥の定義(誤って入る先)には該当しない。
- 3 耳管は中耳と咽頭をつなぐ管で、気圧調整の役割を持つが、誤嚥とは無関係。
- 5 咽頭は食道と気管の分岐点にあたる部位であり、ここを通過した後に食物が気管側へ入り込むことが誤嚥である(咽頭自体に「入る」のではない)。
覚え方・ひっかけ注意
「食道と気管の分岐点=咽頭」「誤嚥=気管に入ること」という因果の順序を正確に理解する。喉頭蓋が嚥下時に気管の入口をふさぐ機能が低下すると誤嚥が起こりやすくなる、という仕組みとあわせて覚える。
理論的背景
嚥下は、食物を認知する先行期、口に取り込み噛んでまとめる準備期、舌で咽頭へ送る口腔期、咽頭から食道へ送る咽頭期、食道を通って胃へ送る食道期の5期に分けて考える。咽頭は、空気の通り道(鼻腔から喉頭・気管)と食物の通り道(口腔から食道)が交差する場所で、咽頭期には軟口蓋が鼻腔への通路をふさぎ、喉頭が挙上して喉頭蓋が気管の入口を閉じ、食物は食道へ導かれる。この協調がずれると、食物や唾液が声門より下の気管へ入る。これが誤嚥である。
選択肢の掘り下げ
誤嚥が生じるのは気管である。咽頭は、食物が通ってから気管へ入るかどうかが分かれる通過点で、咽頭に入ること自体は誤嚥ではない。食道は食物の正しい行き先、扁桃は咽頭にあるリンパ組織、耳管は中耳と咽頭をつなぐ管(気圧調整)で、いずれも誤嚥が起こる場所ではない。「誤嚥=誤って入る先」という定義から、行き先の臓器名を答えるのが本問の趣旨である。
試験での位置づけと関連論点
むせを伴う顕性誤嚥のほか、むせがなく気づかれにくい不顕性誤嚥があり、後者は高齢者の誤嚥性肺炎の原因になる。咳反射や嚥下反射が低下した人、脳血管障害後遺症やパーキンソン病の人、寝たきりの人でリスクが高い。誤嚥と、食物がのどにつかえる窒息(気道閉塞)は区別して覚える。
現場での判断の根拠
食事の際は、上体を起こし、あごを軽く引いた姿勢をとる。水分にはとろみをつけ、一口量を少なくし、食後はすぐ横にならない。口腔内の細菌を減らす口腔ケアも、誤嚥性肺炎の予防に効く。むせ、声の湿った変化、食事に時間がかかるなどの変化を観察し、看護職員や言語聴覚士に報告することが、実践の根拠になる。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題24です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

