問題
次のうち,眠りが浅くなる原因として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題28
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
答えは2「就寝前の飲酒」です。
「寝酒」は寝つきを良くすると思われがちですが、実は眠りを浅くしてしまい、夜中に何度も目が覚める原因になります。
たとえるなら、寝る前のお酒は「最初は眠くなるけど、後で眠りが乱れるブーメラン」のような働きをします。
👉 覚え方:寝る前のお酒=眠りが浅くなる原因。
ほかの選択肢:1抗不安薬・3抗アレルギー薬・4抗うつ薬は、種類によっては眠気を誘う作用(鎮静作用)を持つ薬もあり、一概に眠りを浅くする原因とは言えない/5足浴は血行を促進しリラックス効果があり、むしろ入眠を助ける対応として知られる。
なぜこれが正解か
正解は2。就寝前の飲酒(寝酒)は、寝つきを一時的に良くするように感じられるが、アルコールの代謝過程で睡眠後半に覚醒作用が生じ、睡眠が浅くなり中途覚醒が増えるなど、睡眠の質を悪化させる要因として知られている。
各選択肢の解説
- 1 抗不安薬の多くは中枢神経の興奮を抑える作用があり、種類によっては眠気を誘う(睡眠を助ける)方向に働くことがある。
- 3 抗アレルギー薬(特に第一世代の抗ヒスタミン薬)は眠気を催す副作用があることが知られており、睡眠を浅くする直接の原因とは言い難い。
- 4 抗うつ薬の中には鎮静作用を持つ種類(三環系抗うつ薬等)もあり、一律に睡眠を浅くする薬とは言えない。
- 5 足浴は血行を促進し、リラックス効果や深部体温の変化を通じて入眠を促す効果があるとされ、睡眠を浅くする原因ではなくむしろ睡眠を助ける対応として活用される。
覚え方・ひっかけ注意
「寝酒は眠りに良い」という一般的なイメージと医学的な実態(睡眠の質を悪化させる)のギャップが本問のポイント。介護現場でも寝酒を勧める対応は避けるべきであることをあわせて理解しておく。
理論的背景
睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠が約90分周期で繰り返され、ノンレム睡眠のうち深い段階(徐波睡眠)が前半に多く出る。就寝前の飲酒は、アルコールの鎮静作用で入眠までの時間を縮めるが、睡眠の後半には眠りが浅くなり、中途覚醒が増える。さらに利尿作用で夜間にトイレへ起きやすく、いびきや睡眠時の呼吸の乱れを悪化させる。常用すると耐性ができて、同じ量では眠れなくなり、飲酒量が増えるという悪循環に陥る。
選択肢の掘り下げ
抗不安薬は不安を和らげて眠りを助ける働きがあり、睡眠を浅くする原因とは言えない。抗アレルギー薬のうち、第一世代の抗ヒスタミン薬は眠気を起こしやすい。抗うつ薬にも鎮静作用が強いものがある(ただし、種類によっては不眠を起こすものもあり、一律に断定はできない)。足浴は、末梢の血流を良くして体の熱を逃がしやすくし、入眠を促す。このため、「最も適切」なのは、浅い眠りを招く寝酒である。薬は、種類によって効き方が違うので、本問の選択肢の中では「眠りを助ける側」の方向で整理する。
試験での位置づけと関連論点
睡眠を妨げるものは、アルコール、カフェイン(コーヒー・緑茶・栄養ドリンク)、ニコチン、夜間の頻尿、痛み、かゆみ、強い光や騒音、昼間の長時間の仮眠など。睡眠を助けるものは、日中の適度な運動と日光、規則正しい生活リズム、就寝前の入浴(ぬるめ)や足浴である。
現場での判断の根拠
高齢者に睡眠薬を使う場合は、薬の作用が強く残って転倒やふらつき、せん妄を起こしやすい。まずは生活リズムの調整、日中の活動、環境の調整といった非薬物的な支援を優先し、必要なら看護職員や医師へ相談する。寝酒を習慣にしている人には、本人の気持ちを尊重しつつ、睡眠の質が下がることを説明して代替の方法を提案する。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題28です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

