介護福祉士

介護福祉士 第36回 問題30こころとからだのしくみ

問題

介護福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年1月28日(日)実施・こころとからだのしくみ

鎮痛薬としてモルヒネを使用している利用者に,医療職と連携した介護を実践するときに留意すべき観察点として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題30

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 4
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは4「呼吸」です。

モルヒネは強い痛み止め(鎮痛薬)として使われますが、副作用として呼吸を抑える働き(呼吸抑制)があります。そのため、モルヒネを使っている利用者では、呼吸の様子をしっかり観察することが特に大切です。

たとえるなら、痛みを和らげる強い薬を使うときは、その副作用(呼吸が浅く・弱くならないか)を見張っておく必要がある、ということです。

👉 覚え方:モルヒネの代表的な副作用=呼吸抑制。観察は「呼吸」が最優先。

ほかの選択肢:1不眠・2下痢・3脈拍・5体温は、モルヒネ使用時に特に重視される観察点としては、呼吸抑制ほど直接的・重篤なリスクではない(むしろモルヒネの副作用としては便秘が代表的で下痢は一般的ではない)。

なぜこれが正解か

正解は4。モルヒネは強力な鎮痛効果を持つ一方、延髄の呼吸中枢を抑制する作用があり、過量投与や個人差により呼吸数の減少・呼吸の浅表化といった呼吸抑制を引き起こすことがある。医療職と連携した介護においては、呼吸状態(回数・深さ・リズム)の観察が最も重要な留意点となる。

各選択肢の解説

  • 1 不眠はモルヒネの代表的な副作用としては挙げられにくい(むしろ眠気・傾眠が生じやすい)。
  • 2 モルヒネの消化器系副作用として代表的なのは下痢ではなく便秘(腸管の蠕動運動抑制)である。
  • 3 脈拍の変化も観察項目の一つではあるが、モルヒネで特に重視すべき最優先の観察点は呼吸抑制である。
  • 5 体温の変化はモルヒネの代表的な副作用ではない。

覚え方・ひっかけ注意

モルヒネの三大副作用は「呼吸抑制」「便秘」「悪心・嘔吐」として覚えておくと、本問のような観察点を問う設問にも、副作用対策を問う設問にも対応できる。

理論的背景

モルヒネはオピオイド受容体(主にμ受容体)に作用し、脊髄・脳幹レベルでの痛みの伝達を抑制する強力な鎮痛薬で、がん性疼痛等の緩和ケアで広く使用される。呼吸中枢(延髄)にもμ受容体が存在するため、モルヒネの投与により呼吸中枢の二酸化炭素に対する感受性が低下し、呼吸数の減少・呼吸の浅表化が生じうる。がん性疼痛管理においては、疼痛コントロールと副作用(呼吸抑制・便秘・悪心嘔吐・眠気)のバランスを医師・看護師と連携して評価することが重要となる。

試験での位置づけ

終末期ケア・緩和ケアにおける医療職との連携は、こころとからだのしくみ領域・医療的ケア領域・介護の基本領域を横断するテーマ。モルヒネの主な副作用(呼吸抑制・便秘・悪心嘔吐)は繰り返し出題される重要知識であり、介護福祉士が「何を観察し、何を看護職員に報告すべきか」という視点を養う出題として位置づけられる。

選択肢の発展補足

モルヒネによる便秘は耐性が生じにくく持続するため、緩和ケアの現場では予防的に緩下剤が併用されることが多い。一方、眠気や悪心は投与初期に強く出て次第に耐性ができることが多いとされ、副作用ごとに経過の違いを理解しておくと観察の視点が深まる。

上位資格・発展

緩和ケア・終末期医療の専門領域では、オピオイドの投与経路(経口・貼付・持続皮下注射等)ごとの特徴や、呼吸抑制のリスク評価(呼吸数・鎮静レベルの評価スケール)がより専門的に扱われる。介護福祉士は、日々の観察を通じて異常の早期発見・報告を行う重要な役割を担う。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題30。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題30です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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