介護福祉士

介護福祉士 第36回 問題21こころとからだのしくみ

問題

介護福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年1月28日(日)実施・こころとからだのしくみ

Fさん(82 歳,女性)は,健康診断で骨粗鬆症(osteoporosis)と診断され,内服治療が開始された。杖歩行で時々ふらつくが,ゆっくりと自立歩行することができる。昼間は自室にこもり,ベッドで横になっていることが多い。リハビリテーションとして週3 日歩行訓練を行い,食事は普通食を毎食8 割以上摂取している。 Fさんの骨粗鬆症(osteoporosis)の進行を予防するための支援として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題21

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ

タップするとすぐ答え合わせ

答え合わせ

正解は 3
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)

解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは3「日光浴を日課に取り入れる」です。

骨を丈夫にするビタミンDは、日光を浴びることで皮膚の中で作られます。昼間ずっと部屋にこもっているFさんには、日光浴を取り入れることが骨粗鬆症の進行予防に効果的です。

たとえるなら、体の中で「骨を強くする栄養」を作るスイッチが日光を浴びることでオンになるイメージです。

👉 覚え方:骨粗鬆症予防=ビタミンD=日光浴。

ほかの選択肢:1リハビリを減らすと骨への刺激が減り逆効果/2繊維質の多い食事は便秘予防には良いが骨粗鬆症予防の直接策ではない/4車いす移動への変更は活動量を減らし骨への負荷を減らしてしまい逆効果/5ビタミンAではなくビタミンD・カルシウムが骨の健康に重要。

なぜこれが正解か

正解は3。骨粗鬆症の進行予防には、骨形成に必要なビタミンD・カルシウムの摂取に加え、日光浴による皮膚でのビタミンD合成、そして適度な運動による骨への荷重刺激が重要とされる。昼間自室にこもりがちなFさんには、日光浴を日課に取り入れることが特に効果的な支援となる。

各選択肢の解説

  • 1 リハビリテーションの頻度を減らすことは、骨への荷重刺激を減らし、骨粗鬆症の進行予防には逆効果である。
  • 2 繊維質の多い食事は便秘予防等に有効だが、骨粗鬆症予防に直接寄与する栄養素(カルシウム、ビタミンD、ビタミンK等)の摂取とは異なる観点。
  • 4 車いすでの移動への変更は活動性・荷重刺激をさらに減らすことになり、骨粗鬆症の進行予防としては不適切。
  • 5 骨の健康に関わるのはビタミンAではなくビタミンD(カルシウムの腸管吸収を促進)である。

覚え方・ひっかけ注意

骨粗鬆症予防の3本柱は「カルシウム摂取」「ビタミンD(日光浴・食事)」「適度な運動(荷重刺激)」。この3つのどれかに関連する選択肢が正解になりやすく、逆に活動性を下げる選択肢は誤答になりやすい。

理論的背景

骨粗鬆症は骨密度の低下により骨折リスクが高まる疾患で、加齢・閉経後のエストロゲン低下・活動量の減少・カルシウムやビタミンD摂取不足等が危険因子となる。ビタミンDは紫外線(UVB)を浴びることで皮膚の7-デヒドロコレステロールから前駆体が生成され、肝臓・腎臓で活性化されて活性型ビタミンDとなり、腸管でのカルシウム吸収を促進する。骨は力学的な負荷(荷重)を受けることで骨形成が促進される(ウォルフの法則)ため、歩行訓練等の運動も骨密度維持に重要な役割を果たす。

試験での位置づけ

骨粗鬆症の病態と予防策(栄養・日光浴・運動の3本柱)は、こころとからだのしくみ領域・発達と老化の理解領域を通じて頻出。高齢者の生活状況(日中臥床がち、活動量の低下等)から適切な支援策を選ばせる事例問題の定番パターンとして繰り返し出題される。

選択肢の発展補足

骨粗鬆症の薬物治療には、ビスホスホネート製剤(骨吸収抑制)、活性型ビタミンD3製剤、選択的エストロゲン受容体調節薬(SERM)等があり、内服治療中のFさんのように薬物療法と生活支援を組み合わせたケアが重要になる。転倒予防(骨折の直接的な引き金)の視点とあわせた統合的な支援計画も実践上重要。

上位資格・発展

リハビリテーション医学・栄養学の分野では、骨粗鬆症性骨折(大腿骨頸部骨折等)が要介護状態の主要な原因の一つであることから、一次予防(生活習慣の改善)・二次予防(早期発見・治療)・三次予防(骨折後のリハビリ)の枠組みでより体系的に学ばれる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題21。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題21です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。