介護福祉士

介護福祉士 第36回 問題19こころとからだのしくみ

問題

介護福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年1月28日(日)実施・こころとからだのしくみ

次のうち,マズロー(Maslow, A.H.)の欲求階層説で成長欲求に該当するものとして,正しいものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題19

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 3
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは3「自己実現欲求」です。

マズローという心理学者は、人の欲求をピラミッドのように整理しました。下の方(生理的欲求・安全欲求など)は「足りないから満たしたい」欠乏欲求、一番上の「自己実現欲求」だけは「もっと自分らしく成長したい」という成長欲求です。

たとえるなら、お腹が満たされたら次は「もっと自分の力を発揮したい」と思うような、上に向かって伸びていく欲求です。

👉 覚え方:ピラミッドの頂点=自己実現欲求=成長欲求。

ほかの選択肢:1承認欲求・2安全欲求・4生理的欲求・5所属愛情欲求は、いずれも「足りないものを満たす」欠乏欲求。

なぜこれが正解か

正解は3。マズローの欲求階層説では、生理的欲求・安全欲求・所属愛情欲求・承認欲求の4つを「欠乏欲求」、最上位の自己実現欲求のみを「成長欲求」として区別する。

各選択肢の解説

  • 1 承認欲求は他者から認められたい・尊重されたいという欲求で、欠乏欲求の一つ。
  • 2 安全欲求は身の安全・経済的安定を求める欲求で、欠乏欲求の一つ。
  • 4 生理的欲求は食事・睡眠等、生命維持に不可欠な最も基礎的な欲求で、欠乏欲求の一つ。
  • 5 所属・愛情欲求は集団への帰属や愛情を求める欲求で、欠乏欲求の一つ。

覚え方・ひっかけ注意

欲求階層のピラミッドは下から「生理的→安全→所属愛情→承認→自己実現」の5段階。上位4つが満たされて初めて自己実現欲求が生じるとされ、「成長欲求=自己実現欲求のみ」という点を正確に押さえる。

理論的背景

マズローの欲求階層説(1943年の論文で提唱)は、人間の欲求を生理的欲求・安全欲求・所属と愛情の欲求・承認欲求・自己実現欲求の5段階で捉え、低次の欲求がある程度満たされると、より高次の欲求が強く意識されるようになると考える。のちにマズローは、下位4つを「欠乏欲求」、自己実現欲求を「成長欲求」と区別した。両者の違いは、欠乏欲求は満たされないと不快や緊張が生じ、満たされれば欲求が弱まる(解消する)のに対し、成長欲求は満たされても弱まらず、さらに自己の可能性を伸ばしたいという方向へ向かい続ける点にある。

選択肢の掘り下げ

本問は「成長欲求に該当するもの」を問うので、欠乏欲求の4つ(承認欲求・安全欲求・生理的欲求・所属・愛情欲求)はすべて誤りになる。承認欲求は「他者から認められたい」という名前や内容から成長欲求と取り違えやすいが、他者からの評価に依存する欲求であり、自己の内側から湧く自己実現欲求とは区別される。「上位の欲求=成長欲求」と機械的に覚えると、承認欲求を選んでしまう。

試験での位置づけと関連論点

この理論は、こころとからだのしくみ領域のほか、介護の基本・介護過程でも利用者理解の枠組みとして使われる。晩年のマズローは、自己実現のさらに上に「自己超越」を置く考え方も示したとされるが、試験で問われる基本は5段階の構造と、欠乏欲求・成長欲求の区別である。似た用語として、ハーズバーグの二要因理論(動機づけ要因と衛生要因)があり、欲求の理論と混同しないよう整理しておきたい。

現場での判断の根拠

利用者の意欲低下や拒否的な言動を、「やる気がない」と片づけず、どの欲求が満たされていないのかというアセスメントの視点に置き換える際の拠り所になる。たとえば、入所直後で居場所がないと感じている人には所属の欲求、役割を失った人には承認の欲求への働きかけが要る。ただし、階層の順序は個人や状況で入れ替わることもあり、固定的に当てはめすぎないことも大切である。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題19。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題19です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。