介護福祉士

介護福祉士 第36回 問題85生活支援技術

問題

介護福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年1月28日(日)実施・生活支援技術

標準型車いすを用いた移動の介護に関する次の記述のうち,適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題85

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 4
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは4「エレベーターに乗るときは,正面からまっすぐに進む」です。

車いすでエレベーターに乗るときは、斜めからではなく正面からまっすぐ進むことで、扉やエレベーターの隙間に車輪が引っかかったりぶつかったりするのを防ぎ、安全に乗り込むことができます。

たとえるなら、駐車場に車を停めるときにまっすぐ正面から進入する方が安全なのと同じです。

👉 覚え方:エレベーター乗車=正面からまっすぐ進む。

ほかの選択肢:1急な上り坂はすばやくではなく、ゆっくり慎重に進む(急ぐと後方に転倒する危険がある)/2急な下り坂は前向きではなく後ろ向きで進む(前向きだと利用者が前方に滑り落ちる危険がある)/3踏切を渡るときは駆動輪(後輪)ではなくキャスター(前輪)を上げて、溝に前輪がはまらないようにする/5段差を降りるときは前輪からではなく後輪から下りる(前輪から下りると急に前のめりになり転落の危険がある)。

なぜこれが正解か

正解は4。標準型車いすでエレベーターに乗る際は、扉の開口部やエレベーター床とかごの隙間に車輪が引っかかることを防ぐため、斜めからではなく正面からまっすぐ進んで乗り込むことが安全な移動介護の基本である。

各選択肢の解説

  • 1 急な上り坂を急いで進むことは、車いすが後方に転倒する危険を高めるため、ゆっくりと慎重に進むのが正しい対応である。
  • 2 急な下り坂を前向きのまま進むと、利用者の体が前方に滑り出す危険があるため、後ろ向きで進むのが基本である。
  • 3 踏切を渡る際は、レールの溝に小さな前輪(キャスター)がはまり込むことを防ぐため、キャスターを上げて(ティッピングレバーを踏んで前輪を浮かせて)進む必要があり、「駆動輪(後輪)を上げる」という記述は誤り。
  • 5 段差を降りる際は、前輪から下りると急に前のめりになり利用者が転落する危険があるため、後輪から先に下ろし、その後ゆっくりと前輪を下ろす方法が基本である。

覚え方・ひっかけ注意

車いす移動介護の基本原則(上り坂=ゆっくり、下り坂=後ろ向き、踏切=キャスターを上げる、段差を降りる=後輪から、エレベーター=正面からまっすぐ)は、それぞれ安全性を確保するための力学的な理由に基づいている。原則と理由をセットで理解すると忘れにくい。

理論的背景

車いすの構造は、大きな駆動輪(後輪)と小さなキャスター(前輪)から成り、前輪は小さいため段差や溝、傾斜地でのつまずき・転倒のリスクが後輪より高い。この構造的特性を踏まえ、下り坂・段差を降りる場面では後ろ向き・後輪から進む(利用者の体が前方に投げ出されるのを防ぐ)、踏切等の溝がある場所ではキャスターを上げる(前輪が溝にはまるのを防ぐ)、上り坂では慎重に進む(重心が後方に移動し後方転倒しやすいため)といった介助技術が体系化されている。エレベーター乗降時に正面からまっすぐ進むことも、車輪の脱輪や車いすのバランスを崩すリスクを避けるための基本原則である。

試験での位置づけ

車いす移動介護の各場面(坂道、踏切、段差、エレベーター)ごとの基本操作は、生活支援技術領域の最頻出テーマの一つ。それぞれの場面での「前向き・後ろ向き」「前輪・後輪のどちらを操作するか」を、車いすの構造上の理由(前輪は小さく不安定)とあわせて理解しておくことが、本問のような複数場面を問う出題への対策となる。

選択肢の発展補足

車いす介助では、移動を開始する前に必ず利用者に声をかけ、急発進・急停止を避けることが基本マナーとして重視される。ブレーキの確認、フットサポートの位置確認等、移動前の安全確認も欠かせない基本動作である。

上位資格・発展

福祉用具専門相談員の専門領域では、車いすの機種ごとの特性(自走式・介助式、駆動輪の位置によるバランスの違い等)に応じた操作方法の違いがより専門的に扱われる。介護福祉士としては、こうした基本原則を確実に体で覚え、あらゆる場面で安全な移動介助を実践できることが求められる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題85。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題85です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。