問題
次のうち,嚥下機能の低下している利用者に提供するおやつとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題88
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ
答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
答えは5「プリン」です。
プリンはなめらかで均一な固さがあり、口の中でまとまりやすく、飲み込みやすい食べ物です。飲み込む力が弱くなっている人には、こうした食品が適しています。
たとえるなら、口の中でバラバラにならず、つるんとひとまとまりで飲み込める食べ物が安全ということです。
👉 覚え方:嚥下機能低下時のおやつ=なめらかでまとまりやすいプリンが適する。
ほかの選択肢:1クッキーはパサパサして口の中でまとまりにくく誤嚥しやすい/2カステラもパサつきがありのどに詰まりやすい/3もなかは皮が口の中や上あごに貼り付きやすく危険/4餅は粘着性が非常に高く窒息のリスクが特に高い食品。
なぜこれが正解か
正解は5。プリンは、なめらかで均一な物性(テクスチャー)を持ち、口の中でバラバラになりにくく、適度な粘度でまとまりやすいため、咀嚼・嚥下機能が低下している利用者にも安全に提供しやすいおやつである。
各選択肢の解説
- 1 クッキーは水分が少なくパサパサした食感のため、口の中で唾液と混ざりにくく、バラバラになった状態で誤って気道に入る誤嚥のリスクが高い。
- 2 カステラも同様にパサつきがあり、また口の中の水分を吸ってまとまりにくくなることがあり、誤嚥のリスクがある食品である。
- 3 もなかは、薄い皮が口の中や上あごに貼り付きやすく、窒息や誤嚥のリスクがある食品である。
- 4 餅は非常に粘着性が高く、気道に詰まると窒息に至る危険性が特に高い食品であり、嚥下機能が低下した高齢者への提供には最も注意を要する。
覚え方・ひっかけ注意
嚥下しやすい食品の条件は「均一な物性」「適度な粘度でまとまりやすい」「パサつかない」「べたつきすぎない(貼り付かない)」。プリン、ゼリー、ムース状の食品はこの条件を満たしやすく、逆にパサつく食品(クッキー、カステラ)、貼り付きやすい食品(もなか)、粘着性が極端に高い食品(餅)は誤嚥・窒息のリスクが高いと覚える。
理論的背景
嚥下しやすい食品の物性は、①適切な粘度(サラサラすぎず、硬すぎない)、②均質性(口の中でバラバラにならない)、③凝集性(ひとまとまりになりやすい)、④付着性の低さ(口腔・咽頭粘膜に貼り付きにくい)という4つの要素で評価される。日本摂食嚥下リハビリテーション学会が示す「嚥下調整食分類」等でも、ゼリー・プリン・ムース状の食品は、これらの条件を満たしやすい「嚥下訓練食」「嚥下調整食」として位置づけられている。逆に、パサつく食品(クッキー、カステラ、焼き魚のパサついた身等)、貼り付きやすい食品(海苔、もなかの皮、わかめ等)、粘着性が極端に高い食品(餅、団子等)、硬すぎる食品(生野菜、硬い肉等)は、誤嚥・窒息のリスクが高い食品として注意が必要とされる。
試験での位置づけ
嚥下機能に配慮した食品選択は、生活支援技術領域・医療的ケア領域を横断する頻出テーマ。第36回 問24(誤嚥の部位)、36-25(窒息の事例)とあわせて、誤嚥・窒息のメカニズムと、それを予防する食品選択・調理形態の工夫(とろみ付け、ペースト食、ミキサー食等)を体系的に理解しておくことが重要。
選択肢の発展補足
餅は特に正月等の行事食として提供される機会があり、高齢者施設では窒息事故の防止のため、餅の提供を控える、または小さく切る・代替食品(求肥等の粘着性の低い和菓子)に置き換える等の対応が広く実践されている。
上位資格・発展
管理栄養士・言語聴覚士の専門領域では、嚥下調整食の段階分類(学会分類2021等)に基づく、より精緻な食形態の調整(とろみの濃度、ミキサー食のなめらかさの調整等)が専門的に扱われる。介護福祉士としては、利用者の嚥下機能の状態に応じた食品選択の基礎知識を持ち、多職種と連携した食事支援を実践することが重要である。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題88です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

