問題
訪問介護員(ホームヘルパー)が行う見守り的援助として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題97
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
答えは1「ゴミの分別ができるように声をかける」です。
「見守り的援助」とは、介護福祉職が代わりにやってしまうのではなく、利用者が自分でできるように、そばで見守りながら声をかけて支援することです。ゴミの分別を一緒に確認しながら声をかける対応は、まさにこの見守り的援助にあたります。
たとえるなら、答えを教えるのではなく、「これはこっちだったよね」と隣でそっと後押ししてあげるイメージです。
👉 覚え方:見守り的援助=本人ができるよう、そばで声かけ・見守りをすること。
ほかの選択肢:2利用者がテレビを見ている間に洗濯物を干すのは、本人の目の届かないところで介護者が代行する行為で、見守り的援助とは異なる/3着られなくなった服を作り直すことは訪問介護のサービス範囲を超える行為/4調理したものを盛り付けて食事を提供することは、身体介護・生活援助としての直接的な行為で見守り的援助ではない/5冷蔵庫の中の整理・賞味期限切れ食品の廃棄を介護者が独断で行うのは本人の意思確認を欠いた代行行為。
なぜこれが正解か
正解は1。見守り的援助とは、利用者ができることを本人自身に行ってもらいながら、介護福祉職がそばで見守り、必要に応じて声かけや確認を行うことで、自立を支援する訪問介護の方法である。ゴミの分別ができるよう声をかける対応は、本人が主体的に取り組む行為を、介護福祉職が支える形の典型例である。
各選択肢の解説
- 2 利用者がテレビを見ている間に洗濯物を干す対応は、本人が関与しないまま介護福祉職が家事を代行する行為であり、見守りながら本人の力を活かす援助とは異なる。
- 3 着られなくなった服を作り直すという行為は、訪問介護のサービス内容(第37回 問68)の範囲を超えるものであり、そもそも提供すべきサービスとして適切でない。
- 4 調理したものを盛り付けて食事を提供する行為は、身体介護・生活援助としての直接的な支援行為であり、本人の自立を促す「見守り的援助」の枠組みとは性質が異なる。
- 5 冷蔵庫の整理や賞味期限切れ食品の廃棄を介護福祉職が独断で行うことは、本人の意思を確認せずに代行する行為であり、見守りながら本人と一緒に行う援助のあり方とは異なる。
覚え方・ひっかけ注意
見守り的援助は「本人が主体的に行為を行い、介護者はそれを見守り・声かけで支える」という構図が核心。介護者が「代わりにやってしまう」「独断で行う」選択肢は、見守り的援助ではなく単なる代行行為として区別する。
理論的背景
見守り的援助は、訪問介護において、利用者と共に家事等を行い、自立支援・重度化防止の観点から、常時介助等をせずに声かけ・見守りを行いながら、利用者自身の当該行為を促す(あるいは一緒に行う)支援を指す。これは、単なる家事代行(利用者が関与せず介護者が全て行う)とは明確に区別され、利用者の残存能力を最大限活用し、生活の主体性を保つことを目的とする。認知症の人への声かけ支援(第36回 問32、37-78の知的障害のあるCさんへの分別支援とも共通する視点)は、この見守り的援助の考え方の実践例として位置づけられる。
試験での位置づけ
見守り的援助の定義と具体例は、生活支援技術領域・介護保険制度に関する社会の理解領域を横断する重要テーマ。第37回 問68(訪問介護のサービス範囲)とあわせて、訪問介護における「自立支援型の家事援助」の考え方を体系的に理解しておくことが重要。
選択肢の発展補足
見守り的援助は、単なる家事代行に比べて手間と時間がかかることが多いが、利用者の生活機能の維持・重度化防止という観点から、介護保険制度上も重要な意義を持つ支援として位置づけられている。訪問介護計画(第38回 問9)にも、こうした自立支援の視点を反映した具体的な支援内容が記載される。
上位資格・発展
介護支援専門員の実務では、見守り的援助を含む自立支援型のケアプラン作成が推奨されており、「してあげる介護」から「共に行う介護」への転換が、介護保険制度全体の理念(自立支援)とも合致する重要な視点として位置づけられる。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題97です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

