問題
デスカンファレンス(death conference)の目的に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題103
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
答えは4「亡くなった利用者の事例を振り返り,今後の介護に活用する」です。
デスカンファレンスとは、利用者が亡くなった後に、そのケアがどうだったかをチームで振り返り、学びを次のケアに活かすための話し合いです。
たとえるなら、終わった出来事を丁寧に振り返り、次に活かせることを見つける「反省会」のようなものです。
👉 覚え方:デスカンファレンス=亡くなった利用者の事例を振り返り今後に活かす場。
ほかの選択肢:1一般的な死の受容過程の学習は研修的な内容でデスカンファレンスそのものの目的ではない/2終末期を迎えている(まだ存命中の)利用者の介護検討は通常のケースカンファレンスの内容でデスカンファレンスとは異なる/3利用者の家族への身体的変化の説明は個別の対応の話で会議の目的ではない/5終末期の介護に必要な死生観を画一的に統一することは目的ではない(多様な死生観を尊重しつつ振り返る)。
なぜこれが正解か
正解は4。デスカンファレンス(死亡症例検討会)は、利用者が亡くなった後に、その人へのケアの過程(最期に至るまでの経過、対応、家族への支援等)を多職種で振り返り、良かった点・改善すべき点を共有し、今後の終末期ケアの質の向上に活かすことを目的とした取り組みである。
各選択肢の解説
- 1 一般的な死の受容過程(キューブラー・ロスの理論等、第38回 問72)を学習することは、研修・教育の一環として行われる内容であり、デスカンファレンスそのものの目的ではない。
- 2 終末期を迎えているが、まだ存命中の利用者についての介護方針の検討は、通常のケースカンファレンス(事例検討、第36回 問79)の内容であり、亡くなった後に行うデスカンファレンスとは時期・性質が異なる。
- 3 利用者の家族に対する死が近づいたときの身体の変化の説明は、個別のケアの一環として行われる対応であり、デスカンファレンスという会議の目的そのものではない。
- 5 終末期の介護に必要な死生観を統一することは目的ではなく、むしろ多様な死生観・価値観を尊重しながら、そのケースにおける関わりを振り返ることがデスカンファレンスの本質である。
覚え方・ひっかけ注意
デスカンファレンスは「死後」に行う「振り返り」の会であるという2つの特徴を軸に、「まだ存命中の検討(ケースカンファレンス)」「学習・研修」「死生観の統一」といった類似するが異なる目的の選択肢と明確に区別する。
理論的背景
デスカンファレンスは、終末期ケア・看取りケアの質を継続的に向上させるための重要な組織的取り組みで、亡くなった利用者へのケアを、多職種(医師、看護師、介護福祉士、相談員等)が率直に振り返り、①その人らしい最期を支えられたか、②家族への支援は適切だったか、③苦痛の緩和は十分だったか、④チーム内の連携はうまく機能したか、といった観点から事例を検討する。この振り返りのプロセスは、単に反省するだけでなく、ケアに携わった職員自身のグリーフケア(死別による悲しみへのケア、第38回 問89の選択肢にも登場)としての機能も持ち合わせており、終末期ケアに携わる職員の心理的な負担を和らげる意義もある。
試験での位置づけ
デスカンファレンスの目的と、類似する会議(ケースカンファレンス、事例検討会)との違いは、介護の基本領域・生活支援技術領域を横断する重要テーマ。第36回 問79(事例検討の目的:チームで課題を共有し解決策を見いだす)と対比させながら、「存命中の事例検討」と「死後の振り返り」の違いを明確に理解しておくことが重要。
選択肢の発展補足
デスカンファレンスで得られた学びは、施設の看取りケアのマニュアル改訂や、職員研修の内容に反映されることがあり、組織全体の終末期ケアの質の向上に寄与する重要な仕組みとして位置づけられる。
上位資格・発展
緩和ケア・グリーフケアの専門領域では、デスカンファレンスの運営技法(安全な振り返りの場づくり、感情の表出を促すファシリテーション)や、職員自身のバーンアウト予防(第36回 問5)との関連がより専門的に扱われる。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題103です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

