問題
次の記述のうち,介護老人保健施設で多職種連携によるチームアプローチ(team approach)を実践するとき,介護福祉職が担う役割として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題108
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
答えは1「利用者の生活状況の変化に関する情報を提供する」です。
介護福祉職は、利用者の毎日の暮らしに一番近くで関わっている専門職です。だからこそ、日々の様子の変化に気づき、それをチームの他の職種に伝えることが、チームアプローチにおける介護福祉職の大切な役割です。
たとえるなら、チームの中で「日々の変化に一番気づける観察役」として、その情報をみんなに共有するイメージです。
👉 覚え方:介護福祉職の役割=日々の生活状況の変化を情報提供すること。
ほかの選択肢:2総合的な支援の方向性を決めることは、介護福祉職単独ではなく多職種チーム全体での合議事項/3サービス担当者会議の開催は介護支援専門員の役割/4必要な検査の指示は医師の役割/5ほかの職種が担う貢献度を評価することは介護福祉職の役割ではない。
なぜこれが正解か
正解は1。介護福祉職は、利用者の日常生活に最も身近に関わる専門職として、日々の生活状況の変化(体調、気分、活動性、食事摂取量等)を継続的に観察し、それをチームの他職種に的確に情報提供することが、多職種連携によるチームアプローチ(第37回 問71)における重要な役割である。
各選択肢の解説
- 2 総合的な支援の方向性を決定することは、介護福祉職単独の役割ではなく、医師、看護師、リハビリ専門職、介護支援専門員等、多職種の合議によって決定される事項である。
- 3 サービス担当者会議の開催は、介護保険制度上、介護支援専門員(ケアマネジャー)の役割として位置づけられている。
- 4 必要な検査の指示は、医学的な判断を要する事項であり、医師の役割である。
- 5 他の職種が担う貢献度を評価することは、介護福祉職の業務範囲ではなく、チーム全体の運営・マネジメントに関わる別の枠組みで検討される事項である。
覚え方・ひっかけ注意
多職種連携における各専門職の役割分担を問う設問では、「介護福祉職=日常生活の観察・情報提供」「介護支援専門員=会議の開催・調整」「医師=医学的判断・指示」という基本的な役割分担を正確に押さえておく。
理論的背景
チームアプローチ(第37回 問71)において、介護福祉職は利用者の生活に最も密接に関わる立場から、身体状況・精神状態・生活機能の変化を最も早く察知できる立場にある。この「気づき」を的確に記録し、多職種カンファレンスや日常の情報共有の場で報告することが、チーム全体のアセスメントの精度を高め、適切な支援方針の決定に直結する。介護老人保健施設のような医療・介護の複合的なニーズを持つ利用者が多い施設では、医師・看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・管理栄養士・介護支援専門員等、多様な専門職が連携する中で、介護福祉職の「生活の視点からの情報提供」は、医学的な視点だけでは捉えきれない利用者の生活実態を補完する重要な役割を果たす。
試験での位置づけ
多職種連携における介護福祉職の役割は、介護過程領域・介護の基本領域(チームアプローチ、第37回 問71)を横断する重要テーマ。第38回 問9(在宅復帰カンファレンスにおける多職種の役割)とあわせて、各専門職の役割分担を体系的に理解しておくことが、様々な出題パターンへの対応力を高める。
選択肢の発展補足
介護福祉職からの情報提供の質を高めるためには、客観的事実と主観的情報を区別した正確な記録(第38回 問34)、タイムリーな報告、多職種にもわかりやすい表現での伝達といったスキルが重要である。
上位資格・発展
チーム医療・多職種連携教育(IPE)の専門領域では、各職種の専門性を活かしつつ、共通言語(ICF等)を用いた情報共有の枠組みや、職種間の役割の重なりと分担の調整プロセスがより体系的に扱われる。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題108です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

