介護福祉士

介護福祉士 第36回 問題113介護過程

問題

介護福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年1月28日(日)実施・介護過程

事例研究を行うときに,遵守すべき倫理的配慮として,適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題113

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 1
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは1「研究内容を説明して,事例対象者の同意を得る」です。

事例研究を行うときは、対象となる人にどんな研究をするのかをきちんと説明し、納得して協力してもらう「同意」を得ることが、最も基本的で大切な倫理的配慮です。

たとえるなら、勝手に研究に使うのではなく、まず本人にきちんと説明して「いいですよ」と了承をもらうイメージです。

👉 覚え方:事例研究の倫理=説明と同意(インフォームドコンセント)が基本。

ほかの選択肢:2個人が特定できるように氏名を記載することは、個人情報保護・プライバシー保護の観点から不適切/3得られたデータを研究終了後すぐに破棄することが一律に適切とは限らず、適切なルールに基づく保存・管理が求められる/4論文の一部であっても、引用元を明示せずに利用することは剽窃(盗用)にあたり不適切/5研究成果を得るために事実を拡大解釈することは、研究の客観性・誠実性を損なう不正行為。

なぜこれが正解か

正解は1。事例研究を行う際に遵守すべき最も基本的な倫理的配慮は、事例の対象者に対し研究の目的・方法・利用範囲等を十分に説明し、その上で研究への協力について自由意思による同意(インフォームドコンセント)を得ることである。

各選択肢の解説

  • 2 研究において個人が特定できるように氏名等の個人情報をそのまま記載することは、対象者のプライバシー・個人情報を侵害する行為であり、匿名化等の配慮が必要である。
  • 3 得られたデータを研究終了後すぐに一律に破棄することが常に適切とは限らず、データの保存期間・管理方法については、所属機関の倫理指針等に基づいた適切なルールに従う必要がある。
  • 4 論文の一部を引用する場合であっても、その出典(引用元)を明示せずに利用することは、著作権侵害・剽窃(盗用)にあたる不適切な行為である。
  • 5 研究成果を良く見せるために事実を拡大解釈したり、都合よく脚色したりすることは、研究の客観性・誠実性を著しく損なう研究不正行為であり、決して行ってはならない。

覚え方・ひっかけ注意

事例研究の倫理的配慮を問う設問では、「個人情報の保護」「事実に基づく誠実な記述」「適切な引用」「対象者への説明と同意」という研究倫理の基本原則を軸に判断する。同意を得ることが最も基本的かつ出発点となる配慮である点を押さえる。

理論的背景

事例研究(ケーススタディ)における倫理的配慮は、対象者の人権・尊厳を守りながら、社会に有益な知見を生み出すという2つの目的を両立させるために不可欠である。インフォームドコンセント(説明と同意)は、研究倫理の最も基本的な原則であり、対象者が研究の目的・方法・データの取り扱い・公表の範囲等を十分に理解した上で、自由な意思に基づき協力に同意することが求められる。あわせて、個人情報保護の観点から、事例の匿名化(氏名・具体的な地名等を伏せる、年齢や家族構成等を一部改変する等)を行い、対象者が特定されないよう配慮することも重要である。研究データの取り扱い(保存期間、管理方法、破棄の手続き)についても、各研究機関の倫理指針や個人情報保護法に基づいた厳格なルールが適用される。

試験での位置づけ

事例研究の倫理的配慮は、介護過程領域の重要テーマであり、研究倫理の基本原則(説明と同意、匿名化、データの適切な管理、適切な引用、事実に基づく客観的な記述)を体系的に理解しておくことが求められる。

選択肢の発展補足

事例研究を行う際は、多くの場合、所属機関の倫理審査委員会(研究倫理委員会)の承認を得ることが必要とされ、これは研究の科学的妥当性と倫理的妥当性の両面を第三者がチェックする仕組みとして機能する。

上位資格・発展

研究倫理の専門領域では、ヘルシンキ宣言(人を対象とする医学研究の倫理原則)や、日本の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」に基づく、より体系的な研究倫理の枠組みが学ばれる。介護福祉士が実務の中で事例研究・事例発表を行う機会も多いため、こうした基本的な倫理原則の理解は実践的に重要である。

この問題の根拠
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題113です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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