介護福祉士

介護福祉士 第36回 問題102生活支援技術

問題

介護福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年1月28日(日)実施・生活支援技術

Mさん(98 歳,男性,要介護5 )は,介護老人福祉施設に入所している。 誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia)で入退院を繰り返し,医師からは終末期が近い状態であるといわれている。 介護福祉職が確認すべきこととして,最も優先度の高いものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題102

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 3
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは3「経口摂取に対する本人の意向」です。

Mさんは終末期が近いと言われている状態です。こうしたときに何よりも大切なのは、「口から食べることについて、本人自身がどうしたいと思っているか」を確認することです。

たとえるなら、これからのことを決めるとき、まず一番大事にすべきは本人の気持ちだということです。

👉 覚え方:終末期の食事の方針=まず本人の意向を確認する。

ほかの選択肢:1主治医の今後の見通しも重要な情報だが、まず本人の意向確認が優先される/2発症時の入院先の確認は事務的な情報で優先度は低い/4・5家族の意向も大切だが、本人の意思確認をまず最優先すべきである(本人の意向を土台に、家族の思いも含めて検討する)。

なぜこれが正解か

正解は3。誤嚥性肺炎で入退院を繰り返し、終末期が近い状態にあるMさんに対して、今後の食事のあり方(経口摂取を続けるか、他の方法を検討するか)を考えるにあたり、介護福祉職が最も優先して確認すべきは、本人自身がどのように過ごしたいか、食べることについてどう考えているかという本人の意向である。

各選択肢の解説

  • 1 主治医の医学的な今後の見通しは、支援方針を検討する上で重要な情報だが、方針を決定する起点としては、まず本人の意向確認が優先される。
  • 2 誤嚥性肺炎発症時の入院先の確認は、実務的な情報ではあるが、本人の意向確認に比べて優先度は低い。
  • 4 経口摂取に対する家族の意向も重要な情報であり考慮すべきだが、本人の意思が確認できる状況であれば、まず本人自身の意向を最優先で確認すべきである。
  • 5 延命治療に対する家族の希望も終末期ケアを検討する上で重要な情報だが、これも本人の意向確認を土台とした上で、あわせて検討されるべき事項である。

覚え方・ひっかけ注意

終末期の意思決定に関する設問では、「まず本人の意向を確認する」という本人主体の原則が一貫して正解の軸となる。主治医の見通しや家族の意向は、本人の意向を踏まえた上で総合的に検討される要素として位置づける。

理論的背景

終末期ケアにおける食事支援(特に経口摂取の継続の是非)は、単なる栄養管理の問題ではなく、本人の生き方・価値観・QOL(生活の質)に深く関わる重要な意思決定事項である。厚生労働省の「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」では、本人の意思を確認できる場合は、本人の意思決定を基本とし、医療・ケアチームが本人と十分な話し合いを行うプロセス(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)が重視される。誤嚥性肺炎を繰り返す高齢者において、経口摂取を続けることは誤嚥・肺炎再発のリスクを伴う一方、口から食べる楽しみを重視する本人の価値観(QOLの重視)との間でジレンマが生じることが多く、まず本人自身が「食べることについてどう考えているか」を丁寧に確認することが、その後の家族・医療チームでの話し合いの出発点となる。

試験での位置づけ

終末期の意思決定支援は、生活支援技術領域・介護の基本領域を横断する重要テーマ。第37回 問45(意思決定支援ガイドライン)、38-2(ALSの人工呼吸器装着の意思決定)とあわせて、「本人の意思を最優先に確認する」という一貫した原則を、様々な終末期・重要な意思決定の場面に適用する力を養っておくことが重要。

選択肢の発展補足

本人の意思確認が困難な場合(意識障害、重度の認知症等)には、事前に本人が示していた意思(リビングウィル等)や、家族による本人の意思の推定(本人であればどう考えるかという視点)に基づき、多職種チームで最善の方針を検討するプロセスへと移行する。

上位資格・発展

緩和ケア・終末期医療の専門領域では、ACP(人生会議)の具体的な進め方(本人・家族・医療チームによる継続的な対話のプロセス)や、経口摂取継続のリスクとベネフィットを評価する多職種カンファレンスの運営方法がより専門的に扱われる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題102。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題102です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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