問題
高齢者が靴下・靴を選ぶときの介護福祉職の対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題98
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
答えは5「靴は,先端部に0.5~1cmの余裕があるものを勧める」です。
靴のつま先に少しだけ余裕(0.5〜1cmくらい)があると、指が自然に動かせて、足に負担がかかりにくく、歩行も安定します。
たとえるなら、足の指が少し動かせるくらいの、ぴったりすぎない余裕を持たせるイメージです。
👉 覚え方:靴選び=つま先に0.5〜1cmの適度な余裕。
ほかの選択肢:1指つきのきつい靴下は血行を妨げるため不適切(締め付けの少ないものが望ましい)/2足底に滑り止めがある靴下は、屋内でかえって引っかかり転倒を招くことがあり注意が必要/3靴の床面からつま先までの高さが小さいとつま先が上がりにくくつまずきやすいため、適度な高さが必要/4踵のない脱ぎやすい靴は歩行時に脱げやすく不安定で、転倒リスクを高める。
なぜこれが正解か
正解は5。高齢者の靴選びでは、つま先部分に0.5〜1cm程度のゆとり(捨て寸)を持たせることで、足指を自然に動かせるスペースを確保し、歩行時の安定性や足への負担軽減につながる。
各選択肢の解説
- 1 指先まできつく締め付ける靴下は血行を妨げ、むくみや冷えの原因となるため、締め付けの少ないものを選ぶことが望ましい。
- 2 足底に滑り止めのある靴下は、屋外での使用には有効な場合もあるが、屋内のフローリング等ではかえって足の滑り(自然な足の運び)を妨げ、つまずきや転倒のリスクを高めることがあるため注意が必要とされる。
- 3 靴底からつま先の高さが小さい靴は、つま先が上がりにくく、わずかな段差にもつまずきやすくなるため、適度な高さのある靴が望ましい。
- 4 踵(かかと)のない、脱ぎやすさを重視した靴は、歩行中に脱げやすく足元が不安定になりやすいため、転倒予防の観点からは踵のしっかりした靴を選ぶことが推奨される。
覚え方・ひっかけ注意
高齢者の靴・靴下選びの基本原則は「締め付けすぎない」「つま先に適度な余裕(0.5〜1cm)」「適度な高さ」「踵のしっかりした安定性」の4点。一見「楽そう・脱ぎやすそう」に思える選択肢(きつい靴下、踵のない靴等)が、実は転倒リスクを高めるという逆説的な理解が本問の核心。
理論的背景
高齢者の履物選びは、転倒予防の観点から極めて重要な生活支援技術の一つである。靴のつま先の余裕(捨て寸)は、足の指が自然に伸び縮みできるスペースを確保し、歩行時の蹴り出し動作を妨げないために必要とされ、一般的に0.5〜1cm程度が適切とされる。踵をしっかり覆う靴(踵カウンターがしっかりしたもの)は、足首の安定性を保ち、歩行の安定性を高める。靴底の適度な高さ(つま先の反り上がり)は、すり足歩行になりがちな高齢者のつまずき予防に寄与する。靴下についても、締め付けの強いものは血行障害(特に糖尿病等で末梢循環が低下している人には注意)を招くため、ゆったりとした靴下が推奨される。
試験での位置づけ
高齢者の靴・靴下選びは、生活支援技術領域の頻出テーマであり、転倒予防(第38回 問79の高齢者の機能低下の理解等とも関連)の具体的な実践知識として位置づけられる。「楽そう・良さそうに見える選択肢」が実は転倒リスクを高めるという、直感に反するひっかけパターンに注意しながら、正しい知識を身につけておくことが重要。
選択肢の発展補足
履物選びでは、これらの基本原則に加え、面ファスナー(マジックテープ)式等、着脱しやすく足に合わせて調整できる靴が、握力や巧緻性が低下した高齢者にも扱いやすいとされる。歩行状態や足の変形(外反母趾等)に応じて、義肢装具士や靴の専門店と連携した個別調整が行われることもある。
上位資格・発展
リハビリテーション医学・靴学(ペダーシューマトロジー)の専門領域では、足底圧分布の測定に基づくオーダーメイドインソールの作成や、歩行分析に基づく靴選定の指導がより専門的に扱われる。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題98です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

