問題
消化管ストーマを造設した利用者への睡眠の介護に関する記述として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題100
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
答えは2「寝る前に,パウチに便がたまっていたら捨てる」です。
ストーマ(人工肛門)から出た便をためる袋(パウチ)に便がたまったまま寝てしまうと、漏れる心配や不快感につながります。寝る前に一度確認して、たまっていたら捨てておくことで、安心して眠ることができます。
たとえるなら、寝る前に袋がいっぱいになっていないか確認して、必要なら空にしておくイメージです。
👉 覚え方:ストーマケアの就寝前準備=パウチの便を確認して捨てる。
ほかの選択肢:1出血がある場合の軟膏塗布は、介護福祉職の判断で行うべきではなく医療職に相談する/3ストーマ装具の交換は毎晩行うものではなく、決められた交換周期に従う/4パウチの上からおむつを強く巻くことは、圧迫や皮膚トラブルの原因になり不適切/5パウチの観察は睡眠前も必要であり、異常の早期発見のために控えるべきではない。
なぜこれが正解か
正解は2。消化管ストーマ(人工肛門)を造設した利用者が安心して眠れるよう、就寝前にパウチ(便をためる袋)の中に便がたまっていないかを確認し、たまっていれば廃棄しておくことが、睡眠中の便漏れや不快感を防ぐための適切なケアとなる。
各選択肢の解説
- 1 ストーマからの出血があった場合、その原因や程度を介護福祉職が自己判断で処置(軟膏塗布)することは適切でなく、看護職員・医師に相談し指示を仰ぐ必要がある。
- 3 ストーマ装具(パウチ等)の交換は、皮膚の状態や装具の種類に応じて決められた交換周期(通常数日に1回程度)に従って行うものであり、毎晩交換する必要はない。
- 4 便の漏れを心配してパウチの上からおむつを強く巻くことは、ストーマ周囲の皮膚を圧迫し、皮膚トラブルやパウチの装着不良を招く可能性があり不適切である。
- 5 パウチの状態観察(便の量、色、装具の装着状態、周囲の皮膚の状態等)は、睡眠前も含めて日常的に行うべき重要なケアであり、「控える」という対応は適切でない。
覚え方・ひっかけ注意
ストーマケアにおいて、介護福祉職が対応できる範囲(パウチの排便処理、日常的な観察)と、医療職に委ねるべき範囲(出血への対応、装具交換の判断)を明確に区別することが本問の核心。
理論的背景
消化管ストーマ(人工肛門)は、大腸がん等の疾患により腸管の一部を体外に開口させ、便を排出する経路を作る手術によって造設される。ストーマケアにおいて、パウチ(便をためる採便袋)の管理は日常的な重要業務であり、パウチ内に便やガスがたまりすぎると、装具からの漏れや、パウチの重みによる装具の剥がれのリスクが高まる。特に就寝前は、睡眠中の長時間にわたりパウチの状態を確認できないため、あらかじめパウチを空にしておくことで、安心して眠れる環境を整えることが重要である。一方、ストーマからの出血、皮膚のびらん・潰瘍等の異常所見への対応(軟膏塗布を含む)は医行為または医療職の判断を要する事項であり、介護福祉職の対応範囲を超える。
試験での位置づけ
ストーマケアにおける介護福祉職の業務範囲は、生活支援技術領域・医療的ケア領域を横断する重要テーマ。パウチの排便処理という日常的なケアと、出血等の異常への対応という医療的判断が必要な場面を明確に区別する視点が、本問のような出題への対策となる。
選択肢の発展補足
ストーマ周囲の皮膚トラブル(発赤、びらん等)は、パウチの装着不良や排泄物の漏れによる皮膚への刺激が原因となることが多く、日常的な観察と適切な装具の選択・交換が予防の鍵となる。介護福祉職は、こうした皮膚の変化に気づいた際、速やかに看護職員に報告する役割を担う。
上位資格・発展
皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCナース)の専門領域では、ストーマ装具の選定(面板の種類、パウチの形状)や、ストーマ周囲皮膚障害(ABCD-Stoma等の評価ツール)の専門的な管理がより高度に扱われる。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題100です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

