介護福祉士

介護福祉士 第36回 問題96生活支援技術

問題

介護福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年1月28日(日)実施・生活支援技術

介護福祉職が行うことができる,市販のディスポーザブルグリセリン浣腸器を用いた排便の介護に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題96

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ

タップするとすぐ答え合わせ

答え合わせ

正解は 1
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)

解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは1「浣腸液は,39℃~40℃に温める」です。

浣腸液は、体温よりも少し高めの39〜40℃に温めてから使います。冷たすぎると急に血圧が変動したり不快感が強くなったりし、熱すぎると腸の粘膜を傷めてしまう恐れがあります。

たとえるなら、お風呂のお湯と同じくらいの、体にやさしい温度に整えてから使うイメージです。

👉 覚え方:浣腸液の温度=39〜40℃(体温よりやや高め)。

ほかの選択肢:2浣腸液を注入するときは立位ではなく側臥位(横向きに寝た姿勢)で行う(立位は直腸を傷つける危険があり禁止)/3浣腸液はすばやくではなく、ゆっくりと注入する(急速な注入は粘膜損傷や血圧低下のリスクがある)/4注入後はすぐに排便を促すのではなく、しばらく我慢してもらってから排便を促す(薬液が浸透する時間が必要)/5排便がない場合の再注入は介護福祉職の判断で行うべきではなく、医療職に相談する。

なぜこれが正解か

正解は1。市販のディスポーザブルグリセリン浣腸器を用いる際、浣腸液は体温よりわずかに高い39〜40℃程度に温めてから使用することが、安全かつ効果的な排便介護の基本である。

各選択肢の解説

  • 2 浣腸液を注入する際は、直腸の走行を考慮し、側臥位(左側臥位が一般的)で行うことが原則であり、立位での実施は直腸粘膜を損傷する危険があるため禁忌とされる。
  • 3 浣腸液の注入は、すばやく行うと直腸粘膜を傷つけたり、急激な刺激により血圧低下(迷走神経反射)を招いたりする危険があるため、ゆっくりと時間をかけて注入する必要がある。
  • 4 浣腸液を注入した後は、すぐに排便を促すのではなく、薬液が直腸内に浸透し便を軟化させる時間(一般に数分程度)を確保してから排便を促すのが基本である。
  • 5 排便がない場合に新しい浣腸液を再注入することは、介護福祉職の判断で行ってよい行為ではなく、状態の確認と医師・看護師への相談が必要である。

覚え方・ひっかけ注意

グリセリン浣腸の実施に関する基本原則(温度:39〜40℃、体位:側臥位、注入速度:ゆっくり、注入後:少し我慢してから排便、排便がない場合:医療職に相談)を一連の手順としてセットで覚える。

理論的背景

グリセリン浣腸は、直腸内に浣腸液(グリセリン)を注入し、腸壁への刺激と便の軟化作用により排便を促す方法で、2011年の厚生労働省通知により、市販のディスポーザブル浣腸器(挿入部の長さ・形状が一定の基準を満たすもの)を用いる場合、原則として医行為に該当しないものとして整理され、介護福祉職も一定の条件下で実施可能とされている。ただし、①直腸穿孔等の重篤な事故を避けるため、立位での実施は厳禁(腹圧により直腸が屈曲し、挿入時に穿孔するリスクが高まる)、②注入速度を緩やかにする(急速な注入による血圧低下や不快感の防止)、③高齢者・心疾患のある人では迷走神経反射(排便時にいきむことで血圧が急激に低下し失神することがある)にも注意が必要である。

試験での位置づけ

グリセリン浣腸の実施手順は、生活支援技術領域・医療的ケア領域を横断する頻出テーマ。介護福祉士が実施可能な範囲(市販のディスポーザブル浣腸器の使用)と、実施にあたっての安全上の留意点(体位、温度、速度)を体系的に理解しておくことが重要。

選択肢の発展補足

浣腸実施前には、利用者の状態(腹痛の有無、既往歴、直近の排便状況等)を確認し、腸閉塞等が疑われる場合は実施を控え医療職に相談する必要がある。浣腸実施後も、排便の有無・性状を観察し、異常があれば速やかに看護職員へ報告することが求められる。

上位資格・発展

看護技術の専門領域では、浣腸の適応・禁忌(腸管の器質的疾患がある場合の禁忌等)や、浣腸以外の排便コントロール手法(緩下剤の使用、摘便、生活習慣の改善指導)との使い分けがより専門的に扱われる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題96。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題96です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。