問題
夜間,自宅のトイレでの排泄が間に合わずに失敗してしまう高齢者への介護福祉職の助言として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題95
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
答えは5「夜間は,ポータブルトイレを使用するように勧める」です。
夜間トイレまでの移動に時間がかかり、間に合わずに失敗してしまう場合は、ベッドのそばにポータブルトイレを置くことで、短い距離で排泄できるようになり、失敗を防ぐことができます。
たとえるなら、遠くのトイレまで急いで行くのではなく、すぐそばにトイレを用意してあげるイメージです。
👉 覚え方:夜間の排泄の間に合わなさ=ポータブルトイレで移動距離を短縮。
ほかの選択肢:1水分摂取量を減らすことは脱水のリスクを高めるため不適切/2終日リハビリパンツを使用するよう勧めることは、日中の活動や自尊心への配慮を欠いた過剰な対応(まず夜間の対策から検討すべき)/3睡眠薬の服用は排尿の自覚をさらに鈍らせ、失敗のリスクを高める可能性がある/4泌尿器科の受診自体は検討の価値があるが、まず生活の中でできる直接的な対応(ポータブルトイレの活用)を優先する。
なぜこれが正解か
正解は5。夜間、トイレまでの移動に時間がかかり排泄が間に合わない高齢者に対しては、ベッドの近くにポータブルトイレを設置することで、移動距離・時間を短縮し、排泄の失敗を防ぐことができる、生活の中でまず検討すべき現実的な対応である。
各選択肢の解説
- 1 水分摂取量を減らすことは、脱水や便秘、さらには尿路感染症のリスクを高める可能性があり、排泄の失敗を防ぐための対応としては適切でない。
- 2 終日リハビリパンツを使用するよう勧めることは、日中の活動性や自尊心・自立への意欲に影響を及ぼしかねない過剰な対応であり、まずは夜間の具体的な環境調整(ポータブルトイレ等)から検討することが優先される。
- 3 睡眠薬の服用は、覚醒しにくくなることで尿意への反応がさらに鈍り、かえって排泄の失敗を助長する可能性がある。
- 4 泌尿器科の受診は、頻尿・尿失禁の背景に疾患(前立腺肥大症等)が疑われる場合には有用な選択肢だが、まず生活の中でできる直接的な対応(ポータブルトイレの活用)を優先して提案することが、本人の生活の質を保つ上でも現実的である。
覚え方・ひっかけ注意
夜間頻尿・排泄の失敗への対応を問う設問では、「水分制限」「安易なおむつ化」「睡眠薬」といった、根本的な解決にならない、あるいはかえって状態を悪化させうる選択肢が誤答になりやすい。「移動距離を短くする環境調整(ポータブルトイレ)」が現実的かつ直接的な対応として正解になりやすい。
理論的背景
高齢者の夜間の排泄の失敗(切迫性尿失禁、機能性尿失禁を含む)は、①加齢に伴う膀胱容量の低下・夜間多尿、②歩行能力・バランス能力の低下によるトイレまでの移動時間の延長、③夜間の覚醒レベルの低下(睡眠の質、第37回 問35の暗順応の低下とも関連)等、複数の要因が複合的に関わって生じる。対応の第一選択としては、身体機能や住環境を変えずに実施でき、本人の尊厳を保ちやすい「ポータブルトイレの設置」(移動距離の短縮)が、生活支援技術の観点から推奨される。この対応で改善が見られない場合には、排尿パターンの記録・分析、泌尿器科的な評価(前立腺肥大症、過活動膀胱等の鑑別)へと段階的に検討を進めていくのが望ましいプロセスとされる。
試験での位置づけ
夜間の排泄トラブルへの対応段階は、生活支援技術領域の頻出テーマ。「まず生活環境の工夫(ポータブルトイレ)」「次に医療的な評価(受診)」という優先順位の考え方は、本人の自立と尊厳を最大限尊重しながら段階的に支援を検討するという介護の基本姿勢とも一貫している。
選択肢の発展補足
ポータブルトイレの設置にあたっては、設置場所(ベッドからの動線)、プライバシーへの配慮(パーティション、消臭対策)、後始末の負担軽減等、利用者の心理的な抵抗感にも配慮した導入が重要である。
上位資格・発展
排泄ケアの専門領域では、夜間多尿の原因評価(心不全、糖尿病等の基礎疾患の関与)や、行動療法(排尿誘導、骨盤底筋訓練)を組み合わせた包括的な排泄ケアプログラムがより専門的に扱われる。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題95です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

