介護福祉士

介護福祉士 第36回 問題93生活支援技術

問題

介護福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年1月28日(日)実施・生活支援技術

身体機能が低下している高齢者が,ストレッチャータイプの特殊浴槽を利用するときの入浴介護の留意点として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題93

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 2
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは2「背部を洗うときは,側臥位にして行う」です。

ストレッチャー(寝たまま入浴できる特殊な浴槽)を使う人は、自分で体を支えることが難しいため、背中を洗うときは体を横向き(側臥位)にすることで、無理なく安全に洗うことができます。

たとえるなら、寝たままの状態で背中を洗うときは、いったん横向きにしてあげると洗いやすいというイメージです。

👉 覚え方:ストレッチャー浴での背部洗浄=側臥位にして行う。

ほかの選択肢:1洗髪と洗身を同時に行うと利用者への負担が大きく、誤嚥等のリスクも高まるため、順序立てて行うのが基本/3固定ベルトは両腕の上からではなく体幹(腰部等)に安全に装着し、腕の動きを妨げないようにする/4首までつかると誤って水が気道に入る危険があるため、胸元くらいまでの水位にとどめる/5浴槽につかる時間は20分ではなく、体力消耗や心臓への負担を考慮し5分程度の短時間とする。

なぜこれが正解か

正解は2。ストレッチャータイプの特殊浴槽を利用する、身体機能が著しく低下した高齢者の入浴介護では、自力で体位を保持することが困難なため、背部を洗う際には利用者を側臥位(横向き)にすることで、安全かつ効果的に背部の洗浄を行うことができる。

各選択肢の解説

  • 1 洗髪と洗身を同時に行うことは、利用者への身体的負担が大きく、また顔にお湯や泡がかかることによる誤嚥・誤飲のリスクも高まるため、順序立てて丁寧に行うことが基本である。
  • 3 固定ベルトは、両腕の上から装着すると腕の動きを制限し圧迫感や不快感を与えるため、体幹(腰部・胸部等)に適切に装着し、安全性と快適性の両立を図る。
  • 4 首までお湯につかると、体位保持が困難な利用者では誤って水が気道に入る危険性が高まるため、胸元程度の水位にとどめることが安全である。
  • 5 浴槽につかる時間は、身体機能が低下した高齢者にとって長時間の入浴は体力の消耗や心臓への負担が大きいため、一般的に5分程度の短時間にとどめることが推奨される。

覚え方・ひっかけ注意

ストレッチャー浴(機械浴)の安全な実施原則は「順序立てて洗う」「側臥位で背部を洗う」「固定ベルトは体幹に」「水位は胸元まで」「入浴時間は短時間(5分程度)」という一連のポイントとして整理して覚える。

理論的背景

ストレッチャータイプの特殊浴槽(機械浴)は、寝たきりに近い状態や、座位保持が困難な重度の要介護者を対象に、専用のストレッチャー(担架状の台)に乗せたまま昇降・入浴させる設備である。自力での体位保持や姿勢変換が困難な利用者にとって、背部の洗浄は特に工夫を要する場面であり、側臥位にすることで、重力を利用しながら効率的かつ安全に背部全体を洗浄することができる。また、身体機能が著しく低下した高齢者は、心肺機能の予備力(第38回 問78)も低下していることが多く、長時間の温浴や首までの深い水位は、心臓への負担や誤嚥・溺水のリスクを高めるため、入浴時間・水位ともに安全性を最優先した配慮が必要となる。

試験での位置づけ

特殊浴槽(機械浴)を用いた入浴介護は、生活支援技術領域の頻出テーマ。一般浴(第36回 問91)、シャワー浴、特殊浴槽(車いす浴、ストレッチャー浴)といった入浴形態ごとの特徴と介護上の留意点を体系的に整理しておくことが、様々な出題パターンへの対応力を高める。

選択肢の発展補足

ストレッチャー浴の実施には、通常2名以上の職員による介助(安全確保、洗浄の分担)が推奨されるが、洗髪・洗身を「同時に」行うことは利用者への配慮を欠くため、役割分担をしながらも手順は順序立てて丁寧に進めることが重要である。

上位資格・発展

福祉用具・介護機器の専門領域では、特殊浴槽の機種ごとの安全機能(緊急停止装置、温度管理システム等)や、重度要介護者の入浴介助における多職種連携(看護師によるバイタルサイン確認等)がより専門的に扱われる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題93。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題93です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。