介護福祉士

介護福祉士 第36回 問題91生活支援技術

問題

介護福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年1月28日(日)実施・生活支援技術

介護老人福祉施設の一般浴(個浴)で,右片麻痺の利用者が移乗台に座っている。その状態から安全に入浴をするための介護福祉職の助言として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題91

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 3
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは3「『浴槽内では,足で浴槽の壁を押すようにして姿勢を安定させましょう』」です。

浴槽の中で体が浮いたり不安定になったりしないように、足で浴槽の壁を軽く押すようにすると、体の姿勢が安定し、安全に入浴を続けることができます。

たとえるなら、プールで体が浮いてしまうときに、足で壁を押さえて体を安定させるようなイメージです。

👉 覚え方:浴槽内での姿勢安定=足で壁を押すように支える。

ほかの選択肢:1浴槽に入るときは患側(右足)からではなく健側(左足)から入るのが原則/2「左膝に手をついて」入るという助言は、実際には浴槽の縁や手すりを使う方法がより安全で一般的な助言となる/4後ろの壁に寄りかかり足を伸ばす姿勢は体が浮きやすく不安定になりやすい/5浴槽から出るときは真上ではなく、前傾姿勢をとり健側に重心を置きながら立ち上がるのが基本。

なぜこれが正解か

正解は3。浴槽内は浮力の影響で体が不安定になりやすいため、右片麻痺の利用者が浴槽内で安定した姿勢を保つには、足(特に健側の足)で浴槽の壁を押すようにして体を安定させる工夫が有効な助言となる。

各選択肢の解説

  • 1 浴槽をまたいで入る際は、患側(右側)ではなく健側(左側)の足から先に浴槽に入れ、患側を後から慎重に入れるのが安全な入浴介助の原則である。
  • 2 「左膝に手をついて」入るという表現は、実際の動作としては浴槽の縁や設置された手すりをつかむ方法の方がより安全で確実な支持となるため、より適切な助言とは言えない。
  • 4 浴槽の後ろの壁に寄りかかり足を伸ばす姿勢は、水の浮力により体が浮き上がりやすく、かえって姿勢が不安定になるリスクがある。
  • 5 浴槽から立ち上がる際は、真上にまっすぐ立ち上がるのではなく、上体を前傾させて重心を健側の足元に移動させてから立ち上がる動作が基本である(第36回 問84の立ち上がり動作の原則とも共通する)。

覚え方・ひっかけ注意

入浴介助における片麻痺のある利用者への対応は、「浴槽をまたぐときは健側から」「浴槽内では姿勢の安定を図る工夫(壁を足で押す等)」「立ち上がりは前傾姿勢で健側に重心」という一連の原則を、他の移乗・立ち上がり動作の原則と統一的に理解しておく。

理論的背景

浴槽内での入浴介助は、水の浮力・水圧という特殊な環境下での姿勢保持を要するため、通常の移乗介助とは異なる配慮が必要となる。浮力により体が浮きやすくなることで、特に麻痺のある側の支持力が不十分な利用者は、姿勢が崩れて溺水等の事故につながるリスクがある。足で浴槽の壁を押すようにする(つっぱり動作)ことで、体幹を安定させ、浮力による姿勢の崩れを防ぐことができる。この技術は、浴槽の形状や深さに応じて、また利用者の残存機能に応じて個別に調整される。入浴介助全体を通じて、①健側からの出入り、②浴槽内での姿勢安定の工夫、③静水圧・浮力・温熱作用(第36回 問26)を踏まえた心臓への負担への配慮が、統合的に求められる。

試験での位置づけ

片麻痺のある利用者の入浴介助は、生活支援技術領域の頻出テーマ。第36回 問84(立ち上がり動作)、36-87(衣服着脱)と一貫した「健側を活用し、患側を保護・支援する」という原則を、入浴という特殊な環境(浮力・水圧)にも適用して理解しておくことが重要。

選択肢の発展補足

一般浴(個浴)での入浴介助では、浴室内の温度管理(ヒートショック予防、第37回 問25とも関連)、滑り止めマットの活用、緊急時に対応できる見守り体制の確保等、総合的な安全管理が求められる。

上位資格・発展

リハビリテーション医学の分野では、入浴動作の自立度評価(バーセルインデックスの入浴項目等)や、片麻痺の程度に応じた入浴補助用具(浴槽内いす、すべり止めマット、入浴用手すり等、第36回 問69)の選定がより専門的に扱われる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題91。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題91です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。