介護福祉士

介護福祉士 第36回 問題84生活支援技術

問題

介護福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年1月28日(日)実施・生活支援技術

回復期にある左片麻痺の利用者が,ベッドで端座位から立位になるときの基本的な介護方法に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題84

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは5「利用者の左の膝頭に手を当てて保持し,膝折れを防ぐ」です。

左片麻痺の人が立ち上がるとき、力の入りにくい左足がガクッと折れてしまう(膝折れ)ことがあります。介護福祉職が左の膝に手を当てて支えることで、この膝折れを防ぎ、安全に立ち上がれるようにします。

たとえるなら、力の弱い方の膝にそっと手を添えて、崩れないように支えてあげるイメージです。

👉 覚え方:患側の膝折れ防止=患側の膝頭に手を添えて保持する。

ほかの選択肢:1介護者は健側(右側)ではなく患側(左側)に立つのが基本/2ベッドに深く座ると重心が後ろに残り立ち上がりにくくなるため、浅く座るように促すのが基本/3真上に立ち上がるのではなく、お辞儀をするように前傾姿勢をとり重心を前に移してから立ち上がるように促す/4患側(左)ではなく健側(右)に荷重がかかるように支える。

なぜこれが正解か

正解は5。左片麻痺の利用者が端座位から立位になる際、力が入りにくい患側(左側)の膝が支えを失って崩れる「膝折れ」を起こしやすいため、介護福祉職が利用者の左の膝頭に手を当てて保持し、膝折れを防ぐことが基本的な介護方法となる。

各選択肢の解説

  • 1 麻痺のある患側(この場合は左側)に立ち、いつでも支えられる位置を確保することが基本であり、「右側(健側)に立つ」という記述は誤り。
  • 2 ベッドに深く座ると、立ち上がる際に重心を前方に移動させにくく、立ち上がり動作がかえって難しくなるため、浅く座るよう促すのが基本である。
  • 3 立ち上がりの基本動作は、真上にまっすぐ立ち上がるのではなく、上体を前傾させ(お辞儀をするように)重心を足元に近づけてから立ち上がる動作であり、「真上に立ち上がる」という記述は不適切。
  • 4 立ち上がり動作を支える際は、力の入りやすい健側(右側)に荷重がかかるよう支えることが基本であり、「患側(左側)に荷重がかかるように支える」という記述は誤り。

覚え方・ひっかけ注意

片麻痺のある利用者の立ち上がり介助では、「介護者は患側に立つ」「浅く座る」「前傾姿勢で重心を前に移す」「健側に荷重をかける」「患側の膝折れを防ぐ」という一連の原則をセットで覚える。

理論的背景

片麻痺のある利用者の立ち上がり動作は、健側の筋力を活用しつつ、患側の支持性の低さを介護者が補うことが基本となる。立ち上がりの基本動作は、①端座位で浅く座る、②足を膝より後ろに引く、③上体を前傾させ重心を前方(足の上)に移動させる、④殿部を浮かせて立ち上がる、という一連のプロセスをたどる。患側の膝関節は、力が入りにくいため、立ち上がりの際に不意に折れ曲がってしまう「膝折れ」を起こしやすく、これが転倒の直接的な原因となる。介護者が患側の膝頭に手を当てて保持することで、この膝折れを未然に防ぎ、利用者が安全に立位を保持できるよう支援する。

試験での位置づけ

片麻痺のある利用者の移乗・立位介助の基本原則は、生活支援技術領域の最頻出テーマの一つ。「患側に立つ」「健側に荷重」「前傾姿勢での重心移動」「患側の膝折れ防止」という4つの原則は、様々な場面(端座位からの立ち上がり、移乗動作等)で共通して問われるため、確実に身につけておく必要がある。

選択肢の発展補足

立ち上がり動作の介助では、利用者の残存能力を最大限活かす「自立支援」の視点も重要であり、全介助ではなく、利用者ができる部分(健側の動き)は本人に任せ、介護者は患側の支持という最小限の介助にとどめることが望ましいとされる。

上位資格・発展

理学療法学の分野では、立ち上がり動作の運動学的な分析(重心移動のメカニズム、筋活動のパターン)がより専門的に扱われる。介護福祉士としては、こうした基本原則を確実に実践しながら、利用者ごとの麻痺の程度や残存能力に応じた個別の介助方法を工夫することが求められる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題84。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題84です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。