介護福祉士

介護福祉士 第36回 問題83生活支援技術

問題

介護福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年1月28日(日)実施・生活支援技術

仰臥位(背臥位)から半座位(ファーラー位)にするとき,ギャッチベッドの背上げを行う前の介護に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題83

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 2
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは2「臀部をベッド中央部の曲がる部分に合わせる」です。

ギャッチベッドには、上半身を起こすために折れ曲がる部分があります。この曲がる部分と、利用者の体の曲がる部分(お尻・股関節のあたり)をきちんと合わせておかないと、背上げをしたときに体がずれたり、体に余計な負担がかかったりしてしまいます。

たとえるなら、折り紙を折るときに折り目の位置をきちんと合わせておかないと、うまく形にならないのと同じです。

👉 覚え方:背上げ前=ベッドの曲がる部分と体(臀部)の位置を合わせる。

ほかの選択肢:1背部の圧抜きは背上げを「行った後」に行う処置で、背上げの「前」に行うものではない/3ベッドの高さを最も低くすることは背上げの準備として直接必要な操作ではない/4足がフットボードに付くまで水平移動させると、体が下方にずれすぎて背上げ時の位置がずれてしまう/5体をベッドに対して斜めにする必要はなく、まっすぐな体位を保つのが基本。

なぜこれが正解か

正解は2。ギャッチベッドで仰臥位から半座位(ファーラー位)にする際、ベッドの背上げ機構の折れ曲がる部分(背ボトムと殿部ボトムの境目)と、利用者の体の曲がる部分(股関節、臀部の位置)を一致させておくことが、背上げ前の重要な準備となる。この位置合わせが不十分だと、背上げの際に体がずり下がったり、腹部や背部が不自然に圧迫されたりする不快感・褥瘡リスクにつながる。

各選択肢の解説

  • 1 背部の圧抜き(背中とマットレスの間にできるずれ・圧迫を取り除く介助)は、背上げを実際に行った「後」に行う処置であり、背上げを行う「前」の準備としては該当しない。
  • 3 ベッドの高さを最も低くすることは、転落防止や介護者の作業姿勢に関わる配慮ではあるが、背上げ前の体位調整として直接必要な操作ではない。
  • 4 利用者の足がフットボードに付くまで水平移動させると、体が下方(足元)にずれすぎてしまい、かえってベッドの曲がる部分と体の曲がる部分の位置がずれる原因になる。
  • 5 体をベッドに対して斜めにする必要はなく、背上げの際は体軸がベッドと平行なまっすぐな姿勢を保つことが基本である。

覚え方・ひっかけ注意

「背上げ前」の準備として重要なのは「ベッドの曲がる部分と体の曲がる部分(臀部・股関節)の位置合わせ」であり、圧抜きは「背上げ後」の対応である、という順序を正確に区別する。

理論的背景

ギャッチベッド(背上げ機能付きベッド)は、背ボトムを起こすことで上半身を挙上する仕組みだが、ベッドの折れ曲がる支点(回転軸)と、人体の股関節(体が実際に曲がる部分)の位置がずれていると、背上げの際に体幹が引き伸ばされる、あるいは圧迫されるといった不自然な力が働き、皮膚の摩擦・ずれ(シェアリングフォース)が生じて褥瘡のリスクを高める。適切な背上げの手順としては、①臀部をベッドの曲がる部分に合わせる、②背上げを行う、③背上げ後に背抜き(圧抜き)を行い、背部・臀部にたまったずれ応力を解放する、という一連のプロセスが標準的な介護技術として位置づけられる。

試験での位置づけ

ギャッチベッドを用いた体位変換(仰臥位から半座位)の手順は、生活支援技術領域の頻出テーマ。「背上げ前の位置合わせ」と「背上げ後の圧抜き」という2段階のプロセスを明確に区別して理解しておくことが、本問のような手順の順序を問う出題への対策として重要。

選択肢の発展補足

背抜き(圧抜き)の具体的な方法としては、体を左右に少し傾けて背部とマットレスの間に手を入れて圧を解放する方法や、一度前傾姿勢をとってもらい背部を浮かせる方法等がある。半座位(ファーラー位)は、食事介助や呼吸が楽になる体位として、日常のケアで頻繁に用いられる基本的な体位である。

上位資格・発展

褥瘡ケアの専門領域では、体圧分散マットレスの活用とあわせた体位変換技術や、ずれ応力の科学的な評価(せん断力の測定等)がより専門的に扱われる。介護福祉士としては、日常の体位変換の中で、こうした基本原則を確実に実践することが褥瘡予防に直結する重要なスキルとなる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題83。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題83です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。